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第7課 教師用資料:性別の永遠性と目的


「第7課 教師用資料:性別の永遠の性質と目的」『永遠の家族 教師用資料』

「第7課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第7課 教師用資料

性別の永遠性と目的

わたしたちの性別は,前世で確立され,家族として救いと昇栄を得るための天の御父の計画を成就するために不可欠です。本課は,生徒にとって,神の計画がわたしたちの性別の永遠の重要性を理解するうえでどのように助けとなるかを説明する機会となります。このレッスンではまた,性別に関する質問がある生徒のための指針も提供します。

教えるための提案

性別は,個人の本質と目的において,必須の特性である。

注:本コースのこのテーマやその他のテーマの繊細な性質を生徒に認識してもらい,キリストのような愛,感受性,理解力をもってクラスの話し合いに参加するよう生徒に思い起こしてもらうとよいでしょう。非難や罪の宣告をするような精神を招くような方法で教義を用いないように注意してください。むしろ,救い主の模範に従って,理解と希望と癒しをもたらすような方法で教えてください。

生徒に,自分が14歳の生徒のクラスの教師であり,生徒は性別について幾つか疑問を持っていると想像してもらいます。一人の生徒から,次のように尋ねられました。「なぜ性別は大切なんですか。」

生徒に,準備資料のセクション1を二人一組または少人数のグループで復習してもらい,教会の教えに基づいてこの質問にどのように答えるか考えてもらいます。話し合う時間を取った後,何人かの生徒に,自分ならどのように答えるかを発表してもらいます。

生徒が答えを発表するとき,創世1:26-27,「家族—世界への宣言」(ChurchofJesusChrist.org)の段落,および準備資料のセクション1にあるデビッド・A・ベドナー長老の2番目の言葉を一緒に復習するとよいでしょう。その後,生徒が次のような真理を見つけられるように助けるとよいかもしれません。「性別は,個人の前世,現世,および永遠の状態と目的おいて,必須の特性〔である〕。」神の計画により,男性と女性は互いに補完し合い,完成し合い,完全にし合うように創造されています。(「家族の宣言における『性別』とは,『出生時の生物学的な性別』を指している」ことを生徒に思い起こしてもらいます〔『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』38.6.23〕。性別に関して,特に記載がない限り,この教師用資料全体を通じて,これと同じ意味で使用しています。)

教え方と学び方を改善する

教義と原則を理解できるよう生徒を助ける生徒が教義と原則をより深く理解するにつれて,より有意義にそれらを応用できるようになります。原則と教義を見つけた後,生徒が永遠の観点からそれらを見ることができるよう助けてください。その教義にまつわる天の御父の目的について,生徒の理解をより深めるような質問をしてください。これらの真理をどのように現代の生活に当てはめるかについて考え,説明するよう生徒に勧めます。

生徒が見つけた真理についての理解を深めるのに役立つ,以下の質問や活動の幾つかを活用するとよいでしょう。

  • 救いの計画は,「性別は,人の前世,現世および永遠の状態と目的にとって必須の特性〔である〕」ことを理解するうえで,どのように助けとなるでしょうか。(「家族—世界への宣言」)

  • 男性と女性の霊は,どのように互いに完成し合い,完全にし合うのでしょうか。(準備資料のセクション1にあるデビッド・A・ベドナー長老およびデール・G・レンランド長老とルース・L・レンランド姉妹の言葉を参照。)天の御父の計画を成し遂げるうえで,男女の補完し合う能力について,これまでどのような例を見たことがありますか。

  • 生徒に,男性か女性のどちらかに起因する伝統的または文化的な固定観念を幾つか挙げてもらいます。これらのうち,神の計画におけるわたしたちの永遠の状態と目的に関連していないものはどれでしょうか。男性または女性としての性別のどのような要素が,わたしたちの永遠の状態と目的にとって不可欠なものでしょうか。

性別について永遠の観点を持つことによって,自分の人生がどのように祝福されてきたか,またその観点が自分の本質と目的にどのように影響を与えてきたかを分かち合うとよいでしょう。

主は,性別に違和感を抱いている人やそのほか性別に関する疑問を抱いている人を導き,支えてくださいます。

生徒に,準備資料のセクション2と3では,生物学的な性別と自分が認識する性別に関して違和感を抱いている人や,トランスジェンダーであると自認している人,またはその他性別に関する疑問を抱いている人の状況について採り上げていることを思い起こしてもらいます。

  • 準備資料のセクション2と3の中で,具体的にどの教えが,最も印象に残りましたか。(必要であれば,生徒が準備資料のセクション2と3を見直す時間を取ります。)

  • 性別についてほかの人と話し合うときや,自分が知っている人や出会う人の複雑な現実について考えるとき,わたしたちはどのようにしたら,もっと思慮深く,敏感になれるでしょうか。

生徒がこのレッスンで教えた原則を応用できるよう助ける一つの方法として,以下のシナリオをクラス全体で読み,話し合うとよいでしょう(生徒の必要に合わせて,状況を適宜調整してください)。

アレクサンドラは,男女の伝統的な特徴と考えられてる事柄について話し合うとき,居心地の悪さを感じることがよくあります。自分には,女性らしさと見なされている特質があまりないように感じています。また,個人的な趣味も,自分の知っている男性たちと同じようなものが多いのです。教会で性別の話になると,自分は果たして,ほかの女性たちにうまく溶け込めるのだろうかと不安に思っています。イエス・キリストを信じており,主の贖罪の力を信頼していますが,主がどのように助けてくださるのか確信が持てません。結局のところ,アレクサンドラがほんとうに知りたいのは,神の娘としての神聖な可能性を自分の個性において発揮できるのかどうかということなのです。

生徒がこのシナリオについて話し合ううえで助けとなるよう,次のような質問をするとよいでしょう。

  • アレクサンドラから助けを求められたら,自らの永遠の状態と目的についてより明確に理解するために何をするよう助言しますか。

  • 神の計画が,男性または女性としての自分の永遠の状態と目的を理解するうえでどのように助けとなってきたかについて,アレクサンドラに何を分かち合うことができるでしょうか。

  • アレクサンドラは主の教会において,どのような点で強みとなり得るのでしょうか。

アレクサンドラについての話し合いを終えるにあたり,性別について疑問を持っている人や性別に違和感を抱いている人も,聖約を尊び,別の性に転換することを控えるならば,永遠の祝福と救い主の教会の会員としての祝福をすべて享受できることを強調すると役立つかもしれません。セクション3にある,永遠の目標を達成する能力を制限することになるような形で,公に自分自身にレッテルを貼ることに関するオークス管長の忠告を生徒と一緒に読み直すとよいでしょう。

レッスンを終えるにあたり,生徒に,生物学的な性別と自認する性別の間に違和感を抱いている人や,トランスジェンダーであることを自認している人,そのほか性別に関する疑問を抱いている人に愛と思いやりを示し,その人々を受け入れるために何をするか記録するように勧めます。

わたしたちは性別不合や性別に関するその他のテーマについて,すべてを理解することはできないかもしれないが,救い主は理解しておられるというあなたの証を分かち合うとよいでしょう。主は御自分に心を向ける人々を導き,支えてくださいます。

次回に向けて

生徒に,同性にひかれる気持ちに関する次のレッスンの準備資料を注意深く読み,考えるよう励まします。同性にひかれる気持ちをよりよく理解する方法を見つけ,その事について敬意と感受性をもって話し合うにはどうすればよいかを考えてもらってもよいでしょう。