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第27課 教師用資料:家族を社会の基本単位として推進し擁護する


「第27課 教師用資料:家族を社会の基本単位として推進し擁護する」『永遠の家族 教師用資料』

「第27課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第27課 教師用資料

家族を社会の基本単位として推進し擁護する

預言者と使徒は,「社会の基本単位である家族を維持し,強めるために,これらの定められた事柄を推し進め〔るよう〕」わたしたちに呼びかけています(「家族—世界への宣言ChurchofJesusChrist.org)。本課で,生徒は家庭の崩壊の要因となる影響を特定します。また生徒は,社会の基本単位である家族を推し進め,擁護するために何ができるかについても考えます。

教えるための提案

敵対する者は家族を滅ぼそうとしている。

可能であれば,前中央扶助協会会長のジュリー・B・ベック会長の次の言葉を提示し,一緒に読みます。

ジュリー・B・ベック会長

今の世代の人々は,かつてなかったほど,家族の教義を擁護する必要に迫られるでしょう。家族の教義を知らなければ,それを擁護することはできません。……

わたしたちは家族の教理だけでなく,家族を脅かすものも理解する必要があります。そうしなければ,戦いに備えることができません。(「家族の教義を教える『リアホナ』2011年3月号,34,37)

  • 家族に関する主の教義を擁護する必要があるのはなぜでしょうか。

家族の宣言から次の言葉を提示します。「家庭の崩壊は,個人や地域社会,国家に,古今の預言者たちが預言した災いをもたらすことでしょう。

ホワイトボードに2列の表を描きます。最初の欄に次の見出しを書きます。「家庭の崩壊の要因となる影響。」生徒に思い浮かんだ考えを挙げてもらい,一人の生徒に,クラスの参加者の答えをホワイトボードに書いてもらいます。(生徒に助けが必要であれば,2テモテ3:1-6,13を研究することを含め,準備資料のセクション1を復習するよう生徒に勧めるとよいでしょう。)生徒が自分の考えを挙げたら,これらの影響がどのように家族の崩壊の要因となるのか説明するよう勧めます。

ホワイトボードの2番目の欄に次の見出しを書きます。「こうした影響に対する防御となり得る家族の宣言の中で宣言されている教義。」生徒に家族の宣言を参照し,関連する教義をホワイトボードに書き出してもらいます。

  • このコースで家族に関する主の教義を研究したことが,どのように家族をよりよく擁護する備えとなりましたか。

わたしたちには家族を擁護,推進する責任があります。

家族の宣言から次の言葉を提示します。「わたしたちは,全地の責任ある市民と政府の行政官の方々に,社会の基本単位である家族を維持し,強めるために,これらの定められた事柄を推し進めてくださるよう呼びかけるものであります。

教え方と学び方を改善する

教義と原則が真実であり重要であると感じられるように生徒を助ける。生徒は,御霊を通じて教義や原則が真実かつ重要であると感じ,それらを自らの生活に取り入れる何らかの緊急性を感じるときに,教義や原則を応用する可能性が高くなります。教義と原則が真実であり重要であると感じられるように生徒を助ける効果的な方法の一つは,それらの真理に関連する個人的な経験を思い起こし,分かち合うよう勧めることです。

生徒に,家族を推進または擁護するために取ることができる簡単な行動計画を立てるように勧められていたことを思い起こしてもらいます(準備資料のセクション2参照)。

  • 家族を社会の基本単位として推し進める方法にはどのようなものがあるでしょうか。(生徒の答えをホワイトボードに書きます。その後,数人の生徒に,ホワイトボードに書かれた考えに関連した個人的な経験を分かち合ってもらいます。)

  • 結婚と家族に関する信条を推し進めたり,擁護したりするうえで声を上げなければ,どのような結果になるでしょうか。

十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード会長の次の言葉を分かち合うとよいでしょう。「『善人が何もしなければ,それだけで,必ず悪が勝利を収める』と語ったエドマンド・バークの言葉を覚えておきましょう。〔attributed in John Bartlett, comp., Familiar Quotations, 15th ed. (1980), ix〕」(「声を届かせる『リアホナ』2003年11月号,18)

  • 結婚と家族を推し進めたり,擁護したりするときに抱くあらゆるためらいや恐れを克服するために,主はどのように助けてくださるでしょうか。

生徒が結婚と家族を推し進め,擁護する能力を高められるよう助けるために,以下のオプションの中から一つを選んでください。

オプション1

12:48

12:48

オプション2

モロナイ7:3-5教義と聖約19:30を一緒に読み,準備資料のセクション3にある原則のリストを復習します。生徒に,以下の活動でこれらの原則を練習してもらいます。

生徒に二人一組で取り組んでもらいます。様々なシナリオを質問の形で提示することを説明します(以下を参照)。その後,一方のパートナーが簡潔で明確な,闘争的ではない形で1分間回答し,もう一方のパートナーは耳を傾けます。各回答の後,パートナー同士で,うまくいったことや改善できることについて,簡単に話し合ってもらいます。パートナー間で役割を交代し,次の質問に取り組んでもらいます。

以下の質問を使うか,生徒の必要に合った,自分で考えた質問を使ってください。

  1. あなたの教会が堕胎に反対しているのはなぜですか。女性に自分の体に生じることを選ぶ権利があるとは信じていないのですか。

  2. あなたの教会の既婚会員が子供を持つよう勧められているのはなぜですか。人口過剰が心配ではないですか。

  3. あなたの教会が同性婚に反対しているのはなぜですか。皆が同じ権利を持ち,幸せでいてほしいと思いませんか。

  4. 結婚する前にだれかと一緒に暮らすことの何がいけないのでしょうか。二人の相性を確かめるのに必要な「試験走行」にはなりませんか。

活動の後,数人の生徒にそれぞれの話し合いで学んだことを分かち合ってもらいます。

レッスンを終えるに当たり,結婚や家族についてキリストのような会話をする能力を高めるためにできることを一つ考えてもらいます。結婚や家族に関する難しい質問について友人や家族と話し合うことによって,準備資料のセクション3にある原則を応用する練習をする方法を見つけるよう生徒に勧めます。

次回に向けて

生徒に,この永遠の家族コースで学び,話し合った真理の中で,現在または将来の家族について希望と喜びを感じる助けになった真理について考えてもらいます。次回のレッスンのために準備資料を研究し,このコースで学んだ最も影響力のある事柄を一つ以上分かち合う準備をしておくよう生徒を励まします。