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第4課 教師用資料—家族は天の御父の計画の中心を成す


「第4課 教師用資料—家族は天の御父の計画の中心を成す」『永遠の家族 教師用資料』

「第4課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第4課 教師用資料

家族は天の御父の計画の中心を成す

家族は,わたしたちの永遠の行く末を決める天の御父の計画において,中心を成すものです。この課で生徒は,地球の創造やアダムとエバの堕落,イエス・キリストの贖罪が,どのように永遠の家族の形成と進歩を可能にしたかを説明する機会があります。また,自分の永遠の家族を作り,強めるための生徒自身の取り組みを評価するようにも勧められます。

教えるための提案

地球の創造やアダムとエバの堕落は,家族の形成と進歩を可能にしました。

教え方と学び方を改善する

関連性と目的をはっきりさせる。関連のある質問や状況,問題でレッスンを始めることで,生徒がこのレッスンに積極的に参加し,さらに知識を求めるのを助けることができます。また,聖文や現代の教会指導者の言葉が,実生活において指針となる答えと方向性を与えてくれることを理解する助けにもなるかもしれません。生徒は,学習している内容と自分自身の状況との関連性を知ると,通常,福音の教えを学び,応用しようという意欲がさらに高まります。

生徒を小さなグループに分けて,それぞれのグループにリーダーを一人ずつ割り当てます。ぞれぞれのグループに次のシナリオや質問のコピーを見せるか,または配付してください。(住んでいる地域の文化や生徒の生活にもっと関連のある形にするために,必要に応じてこのシナリオを変えてもよいでしょう。)

クラスの課題のためにオンラインで調べていたときに,レーチェルは「伝統的な家族」(結婚した男女と子供から成る)はもはや社会に必要ではないと主張する記事を幾つか見つけました。数日後のクラスで,レーチェルは伝統的な家族の重要性を擁護しようとしているのが自分一人であることに気づきました。クラスメートの多くは,結婚や子供をもうけることを,それほど,あるいはまったく,優先していませんでした。彼らにとって結婚や子供は,自分が何かを達成する妨げになるものでした。レーチェルはこの経験を通して,不安をかきたてる疑問や気持ちを抱くようになりました。

  • 結婚や家族についてこのように感じる人がいるのはなぜだと思いますか。

  • 家族や天の御父の計画についてあなたが学んだことの中で,レーチェルの助けになるかもしれないのはどのような事柄ですか。(必要であれば,準備資料のセクション1を復習すると,話し合いの役に立つかもしれません。)

生徒がシナリオについて話し合う時間を十分に取り,話し合った真理の幾つかをホワイトボードに書き出してもらいます。それらの真理に基づいてレッスンを進めます。

一人の生徒に,モーセ1:39を暗唱するか読んでもらい,天の御父の計画の目的についてこの節が教えていることを生徒たちに説明してもらいます。必要に応じて,「永遠の命」をどのように定義するかと,その目的がどのように家族と関連しているかを生徒に尋ねます。(定義する助けとして,準備資料の最初のセクションを参照。)

「地球を創造されたエホバ」ウォルター・レーン画
「エデンの園を去る」ジョセフ・ブリッキー画

創造およびアダムとエバの堕落を描いた絵を見せるとよいでしょう。生徒たちに,教義と聖約49:15-172ニーファイ2:22-23を復習してもらいます。続いて,次の質問をしてください:

  • 地球の創造は,神の子供たちにかかわる天の御父の永遠の目的を成し遂げるうえで,どのように助けとなりましたか。(生徒は次の文と同じような答えを言うかもしれません:地球が創造された目的は,神の子供たちが家族のもとに生まれ,ともに進歩する場所を提供することだった。

  • アダムとエバの堕落は,どのように御父の目的をさらに進め,地球が「その創造の目的にかなう」のを可能にしましたか。(教義と聖約49:16)(生徒は,次の真理を含めた答えを始め,様々な答えをするかもしれません:堕落のおかげで,アダムとエバは子供をもうけ,その子孫は永遠の命に向かって進歩できるようになった。

  • 創造と堕落のこれらの目的を理解することは,永遠の家族を優先し,それを築こうとするわたしたちの努力にどのような影響を与えるでしょうか。

イエス・キリストは,贖罪を通して永遠の家族を可能にしてくださいました。

次の質問についてクラスで短く話し合うとよいでしょう:

  • 永遠の家族を実現するうえで,救い主とその贖罪が果たした役割は何ですか。(2ニーファイ9:6-8,10,18を復習して,イエス・キリストは贖罪を通して,天の御父のすべての子供達が罪と死を克服する道を備えてくださっていることを生徒が見つけられるよう助けるとよいでしょう。)

十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード会長の次の言葉を見せます。

M・ラッセル・バラード会長

そのすべてを結びつけるちょうつがい的な存在,つまり神の計画とわたしたちの行く末を左右し,その計画全体の中心となる御方が,わたしたちの救い主イエス・キリストです。この御方の贖いの犠牲によって,すべてのことが可能となります。それには愛と思いやりにあふれる永遠の結婚と家族も含まれますが,必ずしもそれに限定されません。(M・ラッセル・バラード「21世紀においてCES教師に与えられている機会と責任」(中央幹部との夕べ,2016年2月26日)broadcasts.lds.org

生徒たちに,準備資料のセクション2の終わりにある質問の回答として書いた内容を見直してもらいます。(必要に応じて,生徒が回答を書き留める,あるいは書き加えるための時間を取ります。)数人の生徒に書いた事柄を発表してもらいます。あなたの気持ちも分かち合うとよいでしょう。

生徒が今日学んだことに従って行動できるよう,以下のアイデアから,一つまたは両方(生徒にとってより役立つように)選びます。

一人の生徒に,準備資料のセクション3のD・トッド・クリストファーソン長老の言葉を声に出して読んでもらいます。

  • 現代において,サタンがどのように結婚や家族を攻撃しようと画策しているのを目にしていますか。

1,2分取って,サタンがどのように生徒たち自身の結婚や家族(現在と将来の)を攻撃しようとしているか,生徒に考えてもらいます。また,永遠の観点を持ち続けることが,家族を優先して守るうえでどのように助けとなるかを考え,感じたことを書き留めるよう勧めます。

準備資料のセクション3にある次の質問についてさらに深く考え,生徒が受けた印象を書き留める時間を取ります:

  • どうすれば家族をさらに生活の中心に据えられるでしょうか。

  • 自分自身の永遠の家族をもうけ,強めるためのあなたの努力に主の力を招くにはどうすればよいでしょうか。

十分な時間を取った後,書いたことを分かち合ってくれる生徒数人に発表をしてもらいます。感じた事柄に基づいて行動するよう,生徒を励まします。

次回に向けて

本コースの最初の4つの課で学んだことを生徒と簡単に復習するとよいでしょう。次に会うときに,これまで家族やほかの人たちに対して実践してきたことを発表する機会があることを提案してもよいでしょう。生徒が次の課の準備をする際に,自分の肉体について選択する事柄が,自分の家族や,自分のための神の計画にどのような影響を及ぼすかについて,注意深く考えてもらいます。