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第3課 教師用資料:神のような性質と行く末


「第3課 教師用資料—神から受け継いだ特質と行く末」『永遠の家族 教師用資料』

「第3課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第3課 教師用資料

神から受け継いだ特質と神聖な行く末

わたしたちは,神から受け継いだ可能性を持つ,天の父母から愛されている息子娘です。この課で生徒は,神から受け継いだ特質を理解することにより,神との関係や,自分や人の見方や扱い方にどのような影響が及ぶかを探求します。生徒はまた,自分の選択に影響を及ぼす,神から受け継いだ特質と行く末についての知識をどのように使うかを見極めます。

教えるための提案

わたしたちは,天の父母から愛されている霊の息子娘です。

クラスのデボーショナルの一部として,次のような賛美歌を歌うとよいでしょう。「高きに栄えて」(『賛美歌』180番)または「神の子です」(『賛美歌』189番)

クラスの冒頭に,開会の賛美歌の歌詞の中から,神と自分自身について教えている語句や学んだことを何人かの生徒に発表してもらうとよいでしょう。あるいは,あなたが成長するときによい影響を与えてくれた,両親やだれかほかの人の写真を生徒に見せてもよいでしょう。あなたが彼らから得たと思う,身体的特徴または人格的特徴について幾つか話してください。数人の生徒に,両親やだれかほかの人から,遺伝で受け継いだ,あるいは学んだことを発表してもらいます。

家族—世界への宣言」(ChurchofJesusChrist.org)の次の文章をホワイトボードに掲示します:「すべての人は,男性も女性も,神の形に創造されています。人は皆,天の両親から愛されている霊の息子,娘です。したがって,人は皆,神の属性_________________を受け継いでいます。

  • この言葉の中で,心に残ったのはどの部分ですか。それはなぜですか。(準備資料のセクション1を活用して,この真理についての生徒の理解を深めてもよいでしょう。)

  • 神について,またわたしたちと神の関係について,預言者はほかにどのようなことを教えてくれましたか。その理解は,自分自身についてどのようなことを教えていますか。(以下の質問の答えを発表する前に数分時間を取って,生徒に準備資料のセクション1を復習してもらうとよいでしょう。)

  • 自分が神の子供であると理解することは,神を礼拝する方法にどのような影響を与えるでしょうか。

教え方と学び方を改善する

生徒に準備してもらう。クラスの前にクラス用準備資料を勉強するよう,生徒たちに勧める方法を考えてください。そのうえで,その予習を生かしたレッスンをします。そうすると生徒たちは,学ぶ責任が自分にあることを痛感するようになるでしょう。準備資料のおかげで家族についての教義への理解がどのように深まり,クラスでの学習がどのような点で充実したものになったかを発表する機会を,レッスンの中で生徒が持てるようにしてください。

クラスの規模に応じて,生徒を小さなグループに分け,以下の質問の答えについて話し合うようにしてください(生徒たちは準備資料を予習した際に,以下の質問の1つまたはそれ以上について考えを書く機会があります)。

  • 神から受け継いだ特質を理解することは,自分自身やほかの人の扱い方にどのような影響を与えるでしょうか。あなたが,だれかの不快な振る舞いや態度を受け流して,その人が神から受け継いだ特質に目をやることができたのはどのようなときですか。

  • 救い主の生涯において,ほかの人の神から受け継いだ特質を主が理解しておられたことを示す例には,どのようなものがありますか。人との接し方で,あなたがもっと主に倣うことができるのは,どのような点でしょうか。

モーセ1:4-6,12:16準備資料のセクション2参照)に記録されている,モーセと神の交わりと,その後のサタンとの交わりを一緒に復習してください。または,一人の生徒に話してもらうとよいでしょう。

  • モーセの経験から何を学べるでしょうか。(様々な真理とともに,生徒は次の真理を見つけるかもしれません:わたしたちの神から受け継いだ特質を理解することにより,わたしたちは力づけられ,サタンから守られる。)

  • わたしたちの神から受け継いだ特質を理解することは,なぜサタンに対抗する力を強めてくれるのでしょうか。

  • あなたが何者かについて,サタンがそれとは異なることをあなたに思い込ませようとするときに,自分が何者かを覚えている助けとなるのはどのようなことでしょうか。(一例として,準備資料の「さらに深く知る」コーナーにある,ブライアン・K・テーラー長老の話を読むよう生徒に勧めるとよいでしょう。)

ラッセル・M・ネルソン大管長の次の言葉を見せます。

ラッセル・M・ネルソン大管長

まずお勧めしたいことは,自分がほんとうは何者かを自分で知ることです。自分と,自分がこの地上で果たすべき使命について天の御父がどう感じておられるかを,イエス・キリストの御名により天の御父に尋ねてください。熱心に尋ねるならば,やがて聖霊は人生を変える真理をささやいてくださるでしょう。その印象を書き留め,繰り返し確認し,そのとおりに行ってください。(「本物のミレニアル世代として立つ」『リアホナ』2016年10月号,49)

生徒に数分取り,自分やほかの人の,神から受け継いだ特質をさらに理解するために何をするよう主が望まれているかについて,静かに深く考えてもらいます。ネルソン大管長が薦めているように,今もこれからも,一人で祈り,受けた印象があれば記録するよう,生徒に勧めるとよいでしょう。

わたしたちにはそれぞれ,神聖な行く末があります。

ホワイトボードに掲示している家族の宣言の抜粋文に次の言葉を追加してください:「と神聖な行く末」。

一人の生徒に,ローマ8:16-17を声に出して読んでもらいます。ほかの生徒には,聞きながら,わたしたちの神聖な行く末について使徒パウロが教えている事柄を見つけてもらいます。

  • この聖句は,天の御父と救い主があなたに望んでおられることについて,何を教えているでしょうか。(必要に応じて,「キリストと共同の相続人」とはどのような意味かを生徒が理解できるよう助けます。説明は,準備資料のセクション3を参照。)

あらかじめ一人の生徒に,準備資料のセクション3のディーター・F・ウークトドルフ管長の言葉を要約し,感じたことを発表する準備をしてきてもらうとよいでしょう。

生徒に時間を取って,次の質問について考え,何か印象を受けた場合にはそれを記録するよう勧めます:

  • 自分が神から特質と行く末を受け継いでいると知ることにより,今日の選びにどのような影響が及ぶでしょうか。

  • ウークトドルフ管長の言葉は,自分のよちよち歩きのような歩みへの見方をどのように変えるでしょうか。あなたが前進し続けるのを助けて頂くよう,どのように主をお招きできるでしょうか。

数人の生徒に,この課で学んだことについての考えや証を発表してもらいます。

最後に,あなたが神から受け継いだ特質と神聖な行く末を知ることによって生活にもたらされた影響について話してもよいでしょう。自分やほかの人が何者であるかを覚え,それに従って自分やほかの人を扱う方法を見つけるよう,生徒を励まします。

次回に向けて

家族というものが天の御父の計画の中でどのように位置づけられているかについて,生徒に考えてもらってもよいでしょう。神が家族のために備えられた偉大な計画を生徒が研究するときに,自分自身の人生の様々な計画において,家族がどのように中心を成すかについて考えてもらいます。