インスティテュート
第12課 教師用資料—夫婦関係を育む


「第12課 教師用資料—夫婦関係を育む」『永遠の家族 教師用資料』

「第12課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第12課 教師用資料

夫婦関係を育む

主は,わたしたちが喜びに満ちた永遠の結婚を築くのを助けたいと思っておられます。預言者の勧告と,イエス・キリストの教えと模範を使って,生徒は現在または将来の夫婦関係を養う方法を見いだすでしょう。また,生徒は忠実に伴侶と結び合う方法を見極めるよう勧められます。

教えるための提案

わたしたちは,イエス・キリストの福音に従って生活することにより,夫婦関係を養うことができます。

教え方と学び方を改善する

学習者としての役割を果たすことを生徒に期待する。「目的意識があるクラスでは,教師は生徒に学習者としての役割を果たすことを期待し,そうすることによって生徒を助けている。また,そのようなクラスでは,生徒は有意義な方法で貢献するという信頼を得ている。」(『福音を教え学ぶ:宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』

一人の生徒に,準備資料のセクション1に記載されているジェフリー・R・ホランド長老の言葉を読んでもらいます。その後,数人の生徒に,幸せな結婚生活を送っている夫婦の例を挙げてもらいます。

クラスを小さなグループに分けて,各グループごとに一人,リーダーを指名します。各グループには以下の配付物のコピーを配り,一緒に指示を読んでから,十分な時間を取って活動を行ってもらいます。(時間があれば,活動中にグループごとにブログ記事または動画を作り,ほかの生徒に発表する準備をしてもらいます。)

幸せな永遠の結婚を育むうえで鍵となる原則

『永遠の家族 教師用資料』第12課

グループで「幸せで永遠な夫婦関係を育むうえで鍵となる原則」というタイトルのブログ記事を書く,または動画を作ることになったとします。ブログ記事または動画で使う原則には,準備資料のセクション1と2または聖典の内容を用います。ブログ記事や動画ですべての重要な点を取り扱うことはできないため,次の原則に従うための最も重要な方法を5つ決めます:夫と妻は,______________ことにより,幸福かつ永遠の夫婦関係を育むことができます。 

例:

夫と妻は,救い主の愛と義にかなった犠牲の模範に従うことにより,幸福かつ永遠の夫婦関係を育むことができます(エペソ5:25,28-31参照)。

以下の質問は,どの原則を使うかを決めるうえで役立つでしょう:

  • この原則をブログ記事や動画に含めるべきなのはなぜだろうか。この原則に従って生活することは,どのように幸せで永続する結婚に貢献するだろうか。

  • クラスの備えとして話をした,幸せな夫婦はこの原則について述べていただろうか。もしそうならば,何と言っていただろうか。

幸せな永遠の結婚を育むうえで鍵となる原則

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教師用配付資料

5つの原則を特定して書き留める時間を十分に取った後,グループごとに最も大切な3つの原則をホワイトボードに書くように言います(あるいは,ブログ記事または動画を発表してもらいます)。原則を見つけたら,この経験から学んだことを生徒に発表してもらいます。生徒が発表する際,生徒が効果的で義にかなった行動を取る助けとなる,次のような質問を尋ねてもよいでしょう。

  • この原則が実践されているのを,どのようなときに見たことがありますか。どのようなことを目にしましたか。

  • 救い主の生涯と模範は,この原則についてのあなたの理解をどのように深めてくれますか。

  • あなたが独身者ならば,幸せな結婚に備えるために,この原則をどのような方法で実践できるでしょうか。

  • あなたが既婚者ならば,あなたの夫婦関係がさらに幸せな状態に至るために,どのようにこの原則を実践できるでしょうか。

有意義な話し合いができる時間を取った後で,幸せな結婚に備えるため,あるいはさらに自分の夫婦関係を育むために,具体的にどのような行動を取るか,生徒に書き留めてもらいましょう。

夫婦は,互いに結び合わなければなりません。

できれば,飛行機に乗っていた夫婦を観察していたときの経験について述べるラッセル・M・ネルソン大管長の次の動画を見せましょう(0:24-1:50を見せてください)。この動画は,説教「結婚のきずなをはぐくむ」(『リアホナ』2006年5月号,36)の一部です。

この動画や音声が利用できない場合は,以下の文章をともに読んでください。

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ラッセル・M・ネルソン大管長

世界中を旅する幹部の兄弟たちは,時々気になる光景を見かけます。最近,飛行機で,ある夫婦の後ろに座りました。妻が夫を愛しているのは明らかでした。夫のうなじをなでる妻の指には結婚指輪がありました。妻は夫の気を引こうと,夫にもたれかかったり,頭を夫の肩の上に載せたりしていました。

しかし,夫は妻の存在を意に介していないようです。ひたすらコンピューターゲームをしていました。着陸するまでずっと,夫は小さなゲーム機に夢中でした。妻に一度も目を向けず,話しかけることもなく,優しさを求める妻に,無関心でした。

そんな夫に,大声で言いたくなりました。「君,目を開けて!見えないのかい?ほら,よく見て!奥さんは君を愛しているんだよ!君を必要としているんだ!」

この夫婦について,それ以外のことは何も知りません。あれ以来,会ったこともありません。わたしは心配しすぎなのかもしれません。そして,わたしの心配を知ったとしても,あの夫の目には,コンピューターゲームの遊び方を知らないわたしの方こそ,気の毒に映るのかもしれません。(「結婚のきずなをはぐくむ」36)

  • この状況において,夫の行動のどのような点が問題でしょうか。

  • 夫婦が互いに結び合い,夫婦関係を育む妨げとなるのはどのようなことでしょうか。

一人の生徒に,教義と聖約42:22を声に出して読んでもらいます。夫と妻は,思いを尽くして互いを愛し合い,互いのみと結び合わなければならないことを強調します。この原則についての理解を深める助けとして,次の質問の中から1つ以上に答えるよう生徒に勧めてもよいでしょう。

  • 伴侶と結び合い,「その他のもの」とは結び合ってはならない,とはどのような意味でしょうか(教義と聖約42:22)。(準備資料のセクション3にあるスペンサー・W・キンボール大管長の言葉を復習するといいかもしれません。)結び合うことが力強い愛の表現であるのはなぜでしょうか。

  • 結婚における貞節(伴侶に対する忠実さ)が問題に直面するのはどのような場合でしょうか。夫婦が結婚生活においてあらゆる形の不貞から身を守るにはどうすればよいでしょうか。(準備資料のセクション3に記載されている,L・ホイットニー・クレートン長老ネルソン大管長の言葉を復習するよう生徒に勧めてもよいでしょう。)

  • 夫婦がお互いへの完全な献身を適切に育み維持しつつ,個人的な関心のための時間とのバランスを図る,そのような時間を生み出すにはどうすればよいでしょうか。

準備資料のセクション3で考えるよう勧められている,次の質問の答えを生徒が書き留める時間を取ってください:

  • 将来の伴侶と結び合う備えをよりよくするため,あるいは結婚している場合は伴侶とさらに結び合うために,何を変える必要があるでしょうか。

レッスンの最後に,わたしたちが最大限努力するときに喜びに満ちた永遠の結婚を築くことができるよう,主はわたしたちを支えたいと望み,その能力をお持ちであることを証します。

次回に向けて

生徒に,次のレッスンの準備資料を,よく祈りながら研究するように勧めます。性的な親密さという甘美で神聖な賜物についてのレッスンです。この賜物について,またそれを守る方法について,率直に,敬意を払いながら話す準備をして来るよう生徒に勧めます。

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