救い主に心を向けることによって逆境を堪え忍べるようにする。
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以下の聖句とその他の資料を祈りの気持ちで研究する。
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教義と聖約121:1-33;122章と本課で採り上げられているそのほかの聖句。
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『わたしたちの受け継ぎ』41-48ページ。
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『生徒用学習ガイド』(35686 300)の28課の資料に目を通し,レッスンで学習ガイドを参照する方法を計画する。
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前もって一人か二人の生徒に,逆境から何を学び,逆境を通してどのように成長したかについて短く話すよう依頼する。この割り当てを受けることに良い気持ちを感じているか必ず確認する。
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「導入」にある活動を行う場合は,生徒全員に配る紙と鉛筆を用意しておく。
1839年4月,預言者をはじめとする兄弟たちはリバティーの監獄に5か月近く閉じ込められた後,裁判にかけられるためデイビーズ郡へ,その後にブーン郡へ連行された。一行がブーン郡へ向かう途中,一部の役人が告訴は成立しないという結論を出したため,護衛は彼らを釈放した。そこでジョセフ・スミスと兄弟たちはイリノイ州へ向かい,家族やほかの聖徒たちと合流した。
逆境のさなかにあったリバティーの監獄で与えられた啓示を読むよう生徒に勧める。イエス・キリストは贖罪によってわたしたちの悲しみを背負っておられることを証する。わたしたちは大きな苦難を受けているときであっても,主に心を向けるならば,主はわたしたちを慰め,苦難を軽くしてくださる。逆境に立ち向かうに当たってジョセフ・スミスが模範を示してくれたこと,逆境に耐え,逆境から学ぶようにキリストがわたしたちを助けようとしておられることについて感謝を表す。
ジョセフ・スミスはリバティーの監獄に収監される前にほかの兄弟たちとともに鎖でじゅずつなぎにされて,護衛の監視の下,ミズーリ州リッチモンドの古い空家に2週間監禁された。『わたしたちの受け継ぎ』49ページの第1段落から第6段落までに記されている,口汚くののしる看守に対してジョセフ・スミスが立ち上がったリッチモンドでの物語を紹介する。
『わたしたちの受け継ぎ』にはアマンダ・スミスが,ハウンズミルの虐殺で重傷を負った息子のアルマを助けるために霊感を受けた物語が記されている(43-44ページ)。15課でこの話を採り上げていなければ,本課で採り上げるとよい。