第19課
イスラエルの民を奴隷の境遇から解放するモーセ
目 的
神権は神の力であることを子供たちに教える。
準 備
-
祈りをもって以下の聖句を研究する。
-
出エジプト5:1-9——モーセとアロンはイスラエルの民に自由を与えるようパロに求めた。
-
出エジプト7:1-3,8-25——モーセはパロに主の言葉を伝えた。モーセは
杖 を蛇に変え,川の流れを血に変えた。 -
出エジプト8:6-24——主はかえるとあぶとぶよの災いを送られた。
-
出エジプト9:6,10,23——主はエジプト人の家畜を滅ぼし,はれものと
雹 の災いを送られた。 -
出エジプト10:14-15,22——主はいなごと
暗闇 の災いを送られた。 -
出エジプト11:5——主はエジプトの地に生まれるすべての
初子 が死ぬと宣言された。 -
出エジプト12:21-40——主は
過越 の儀式を定められた。 -
出エジプト13:3,21-22——主はイスラエルの民を導くために雲の柱と火の柱を与えられた。
-
出エジプト14:5-31——イスラエルの民は乾いた土の上を歩いて紅海を渡った。
注意——『聖書』には,主はパロの心をかたくなにされたと記されているが,ジョセフ・スミスの翻訳では,パロは自分の心をかたくなにしたとされている。
-
-
レッスンを検討し,聖文の物語を子供たちにどう教えるかを決める(本書「レッスンの準備」ⅵ—ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ—ⅷ参照)。子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いと応用のための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
-
教材
-
『聖書』人数分
-
教義と聖約』
-
視覚資料6-12「紅海を渡る」
-
レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
-
子供たちに10の災いが記されている参照聖句とその番号を書いた紙を配付する。子供たちは紙を受け取ったら,参照箇所を開いてその内容を発表する。色鉛筆など絵画の道具を用意して,それぞれの災いの絵を描かせるとよい。そして子供たちは絵を見せながら災いについて話す。
-
クラスの全員に立たせる。家族で最初に生まれた子供に座らせる。もし座っている子供がモーセの時代にエジプト人の家族に生まれていたとしたら,10番目の災いで殺されていたことを説明する。家の入り口の柱に子羊の血を塗ったイスラエルの民のすべての子供たちは無事だった。滅ぼす天使は彼らを過ぎ越した。イスラエルの民は滅ぼす天使が彼らを過ぎ越したことと,彼らが奴隷の境遇から解放されたことを記念して,毎年過越の祭を行った。
イエスが地上におられたとき,イエスとイエスの家族は過越の祭を祝っていた(ルカ2:41;22:7-8)。傷のない子羊が祭のために殺された。この子羊はわたしたちを救うために亡くなられた神の小羊すなわちイエス・キリストを表している。キリストが十字架上で亡くなられた後,弟子たちは過越の祭に代わって,キリストが最後の
晩餐 で定められた聖餐を受けるようになった。この点を強調するために以下の図を黒板に描くとよい。 -
信仰箇条第5条について話し合い,暗記する。
-
クラスに今年12歳になる少年がいれば,アロン神権を受けるための準備の大切さについて話し合う。彼らに執事の義務(『福音の原則』14章参照)を紙に書かせる。この責任にふさわしい人になるために戒めを守ることの大切さについて話し合う。生涯を通じて神権を尊び,主に仕えるために神権を行使するよう少年たちを励ます。
-
「預言者にしたがおう」(『子供の歌集』58),「神権の回復」(『子供の歌集』60),「そなえよう神権に」(『子供の歌集』88)または「愛の言葉」(『子供の歌集』102)を歌うか,歌詞を読む
まとめ
一人の子供に閉会の祈りをさせる。