子供たちにアダムとエバの堕落について理解させ,天の御父のもとに帰る望みを抱かせる。
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祈りをもって以下の聖句を研究する。
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その他の参考箇所
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レッスンを検討し,聖文の物語を子供たちにどう教えるかを決める(本書「レッスンの準備」,「聖文に基づいて教える」ⅶ—ⅷ参照)。子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いと応用のための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『聖書』と『高価な真珠』人数分
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『モルモン書』と『教義と聖約』
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不要な物を4つ,例えば瓶のふた,小枝,ティッシュペーパーの固まりなどの一つずつにひもを付ける。一つの価値のある物(永遠の命を表す指輪など)にひもを付ける。小さな袋か容器(「導入」参照)。
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視覚資料6-2「エデンの園」;6-3「父なる神とイエス・キリスト」;6-4「アダムとエバ」(『福音の視覚資料セット』101)
一人の子供に開会の祈りをさせる。
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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「父なる神とイエス・キリスト」の絵の横に「アダムとエバ」の絵を置く。アダムとエバはエデンの園に住んでいたときに天の御父とイエスとともに歩き,話すことができたと説明する。アダムとエバの選択の結果がなぜ堕落と言われるようになったかを子供たちに理解させるために,「アダムとエバ」の絵を「父なる神とイエス・キリスト」の絵の下へ移動させながら,アダムとエバが禁断の実を食べたことを話す。アダムとエバは「堕落した」つまり神の前から遠ざけられた。アダムとエバは天の御父とイエス・キリストと自由に交わることができなくなったため,これが堕落と呼ばれることを説明する。アダムとエバが天の御父とイエスの前から遠ざけられたことにより,地上における死すべき生活が始まった。これは偉大な幸福の計画において大切な段階である。
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信仰箇条第2条について話し合う。アダムとエバが禁断の実を食べたために,わたしたちは皆罰を受けると信じている人々がいることを説明する。これは間違いであると預言者ジョセフ・スミスに明らかにされた。イエスはアダムとエバの背きの代価を支払われた。わたしたちは自分の間違った選択に対しては責任を問われるが,他人の選択については問われない。子供たちに信仰箇条第2条を覚えさせる。
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模造紙か黒板に「アダムとエバのおかげで」と書いて,これに続く事柄を子供たちに考えさせる。以下のような事柄が考えられる。
わたしたちは地上に来る機会が与えられて幸せだったことを子供たちに理解させる(ヨブ38:7参照)。もしアダムとエバが禁断の実を食べていなければ,わたしたちはこの機会に浴することはなかったであろう。わたしたちは悪よりも善を選べることを証明する機会が必要だった。肉体を得ること,選択する特権にあずかること,神の前を離れること,死ななければならないこと,これらすべてはわたしたちが天の御父のようになるために天の御父が計画されたことだった。
次に,模造紙か黒板に「イエス・キリストのおかげで」と書いて,以下の祝福を挙げ,説明する。
子供たちに紙と鉛筆を配り,いちばん上に「アダムとエバのおかげで」と書かせ,中間に「イエス・キリストのおかげで」と書かせる。この紙を家に持ち帰って,アダムとエバとイエス・キリストのおかげでわたしたちが現在受けている祝福と将来受ける祝福について家族とともに話し合うよう奨励する。
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黒板か2枚の紙に「復活」と「天の御父のもとへ帰る」と書く。以下のカードを作って,子供たちに順に1枚ずつ選んで,正しい区分にはらせる。
これらのことを可能にしたのはどなたかを子供たちに尋ねる(天の御父の計画に従ってイエス・キリストが可能にされた)。これらの祝福はわたしたちに対する救い主の偉大な贈り物である。わたしたちは救い主によって堕落した状態に打ち勝ち,天の御父のもとへ帰ることができる。
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子供たちに反対のものを考えさせて,反対のものが存在することの大切さを説明する(2ニーファイ2:11,15参照)。例えば,幸せと悲しみ,熱いと冷たい,固いと柔らかい,なめらかとごつごつ,重いと軽い,高いと低い,早いと遅いなど。子供たちから反対のものについて経験したことを発表させる。発表の仕方を教えるために,以下の例を紹介するとよい。病気にかかった後に,健康の大切さが分かる。暗闇がないと,光が分からない。昼間に星が見えないのはこのためである。この第2の例を説明するために,懐中電灯を持って来て,十分に明るい教室の中では懐中電灯をつけてもほとんど分からないが,教室を暗くすると懐中電灯の光が明るくなることを示すとよい。
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「主はみ子をつかわし」(『子供の歌集』20)を歌うか,歌詞を読む。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。