第3課
創 造
目 的
天の御父とイエス・キリストがわたしたちのために創造してくださった地球に対する感謝の気持ちを強める。
準 備
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祈りをもって以下の聖句を研究する。
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その他の参考箇所
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アブラハム4:1-31——神々は地球の創造を計画された。
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アブラハム5:1-21——神々は創造の計画を実施された。
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モーセ1:31-39——モーセはイエス・キリストが無数の世界を創造されたことを知った。
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レッスンを検討し,聖文の物語を子供たちにどう教えるかを決める(本書「レッスンの準備」ⅵ—ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ—ⅷ参照)。子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いと応用のための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『聖書』または末日聖典合本人数分
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パズルの小片を入れる箱(パズルを入手できなければ,雑誌から絵か写真を切り取って,幾つかに小さく切る)。
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視覚資料6-1,「創造-生き物」(『福音の視覚資料セット』100〔34730 300,34735 300〕)
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
パズルの小片が入った箱を見せる。一人の子供に,箱をよく揺すって中身を一度にテーブルの上に出して,それがきちんとした絵になるようにしほしいと言う。完全な絵に偶然になることは考えられないことを指摘する。小片を組み合わせて,一つの絵に完成させるには知的能力を持った存在が必要とされる。
「創造-生き物」の絵を見せる。地球の創造は入念な計画に基づいて行われたことを示す根拠について話し合う。例えば,地球は太陽から正しい間隔に置かれていなければ,地上のあらゆるものは燃え尽きてしまうか,凍ってしまう。適正な量の酸素がなければ,人間と動物は呼吸ができない。もし重力が小さすぎれば,わたしたちは地球から浮き上がってしまう。地球は偶然にできたのではないことを子供たちに理解させる。愛にあふれる天の御父はイエス・キリストに命じて,わたしたちのためにこの美しい地球を組織された。
聖文の物語
創世1:1-2:3またはモーセ2:1-3:3から,地球の創造について子供たちに教える(「レッスンを豊かにする活動」1参照)。(聖文の物語の教え方については,「聖文に基づいて教える」ⅶ—ⅷ参照)
話し合いと応用のための質問
レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読み,それについて話し合うのは,聖文に対する子供たちの理解を深めるのに役立つ。
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地球を創造されたのはどなたですか(モーセ1:33;2:1)。地球は天の御父の指示の下にイエス・キリストが創造されたことを説明する。
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天の御父はなぜ地球を創造することを望まれたのですか(アブラハム3:24-26)。
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地球にはなぜ多くの種類のすばらしい植物があるのでしょうか(創世1:29-30;教義と聖約59:18-19)。いちばん好きな植物は何ですか。それらを何のために使いますか。
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実を結ぶ木にはどのようなものがありますか(創世1:12またはモーセ2:12。「レッスンを豊かにする活動」6参照)。どうして種は大切ですか。
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神はアダムとエバ(とすべての人)に,家族を持つことについて何とお命じになりましたか(創世1:28またはモーセ2:28)。
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わたしたちは地球と地上のすべての生き物に対してどのような責任がありますか(創世1:26またはモーセ2:26)。「治める」とは何ものかに対して力を持つという意味であると説明する(「レッスンを豊かにする活動」5参照)。
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神は創造について何と言われましたか(創世1:31またはモーセ2:31)。わたしたちが良いものを作ったり,善いことを行ったりすることについて,どのように考えるべきでしょうか。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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創造の間の各日について創世記またはモーセ書の説明を基に,以下を書いた紙を用意する。
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第4日——創世1:14-19またはモーセ2:14-19
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第5日——創世1:20-23またはモーセ2:20-23
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第6日——創世1:24-27またはモーセ2:24-27
黒板か模造紙を7つに区切り,1から7までの数字を書き入れる。一人に一つの聖句を割り当てる。クラスに7人以上の子供がいる場合は,子供たちを7つのグループに分ける。各グループで,読んだ聖句から創造の日を説明するためにどのような絵を描くかを決める。聖典の記述を基にして描くので,聖句を黙読する時間を与える。
各日に創造されたものを7人の子供(または各グループの代表者)に描かせる。何を描いているかをほかの子供たちに知らせてはならない。子供たちがどの日を描いたかを当てたら,描いた子供は参照聖句の関連部分を声を出して読んで,子供たちの答えが正しいかどうかを明らかにする。聖句を読んでいる間,ほかの子供たちは自分の聖典を開いて黙読する。7つの絵が完成したら,教師は創造の7日間の各日に何が起こったかを簡単に復習する。
復習を終えたら,子供たちに紙と鉛筆またはマーキングペンを渡し,創造のいずれかの日の様子を描かせる。子供たちにこの絵を家に持ち帰って,家族と創造について話をさせる。
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あなたが教会に来る途中で,天の御父とイエス・キリストがわたしたちをどれほど愛しておられるかを思い起こさせるものを見たことを子供たちに話す。(これは鳥でもよいし,木や雲そのほかのものでもよい。)ヒントを与えてあなたが何を見たかを当てさせる。次に子供たちに天の御父とイエス・キリストが愛しておられることを示すものを考えさせ,ヒントを言ってほかの子供たちにそれが何かを当てさせる。信仰箇条第1条を採り上げて,自然界で目にする証拠によって天の御父とイエス・キリストと聖霊に対するわたしたちの信仰をどのように強めることができるかについて話し合う。子供たちに信仰箇条第1条を暗唱させる。
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地球を表す大きな円形の紙を用意する。子供たちに色紙,色鉛筆,はさみを渡して地球上に見られる好きなものを一つ「創造する」ように言う。子供たちの「創造」に数分間を使う。完成したら,地球の紙にはらせる。「創造」という言葉は組織するという意味であって,何もないところから何かを作るという意味ではないことを説明する。ジョセフ・スミスが地球の創造について語った以下の話について話し合う。「ところで,創造という語は『バーラー』という語に由来しています。これは何もないところから作り出すという意味ではありません。これは組織するという意味であって,人が資材を組織して船を建造するのと同じ意味です。」(History of the Church,6:308)
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塩か砂が入った容器を見せて,容器の中にどれくらいの塩か砂の粒が入っていると思うかを尋ねる。塩か砂を一つまみ取り出して,だれかに数えさせるとよい。神はこの容器に入っている塩か砂,あるいは地球全体の塩や砂の数よりも多くの世界を創造されたことを説明する。これらの世界の多くにはわたしたちと同じように神の形に創造された人々が住んでおり,あるいはこれから住むことになり,しかも天の御父はすべての人を御存じで愛しておられる。モーセ7:29-30を読んで話し合う。
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どのようにしたら,わたしたちに与えられた創造物を大切にすることができるかについて話し合う。動物の世話をしたり,庭の手入れをしたり,公園や建物からごみをなくしたりすることなどもその方法である。天の御父がわたしたちに与えられたすばらしいものを大切にする方法を一人一人の子供に発表させる。
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種が入っている部分が見えるように前もって切っておいた様々な種類の果物と野菜をクラスへ持って来る。種の大切さと,神は植物がその種類の作物を生じるように初めから計画しておられたことについて話し合う。もし果物と野菜を手に入れることができなければ,絵を準備するか,黒板に果物と野菜と種の絵を描く。
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「救い主の愛」(『子供の歌集』42)または「天のお父様の愛」(『子供の歌集』16)を歌うか,歌詞を読む。
まとめ
証
わたしたちに与えられた美しい地球について,また地球を通して天の御父とイエス・キリストを近く感じることについてあなたの気持ちを述べる。わたしたち一人一人は天の御父の最も偉大な創造物であることを説明する。あなたが子供たち一人一人に対して抱いている感謝と愛を伝える。
家族との分かち合いの提案
物語,質問,活動などのレッスンの一部を家族と分かち合ったり,読書課題を家族と一緒に読んだりするよう,子供たちを励ます。
読書課題
本課の復習のため,家庭で創世1:26-31を研究するよう,子供たちに提案する。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。