イエス・キリストの贖罪について教えるために,どのように比較を用いることができるでしょうか
贖いのような,目に見えない,霊的な概念を人々が理解できるように助けるには,その概念を目に見えるものや,彼らが良く知っているものと比較するのが役立ちます。主はしばしば,教えを受ける人々が霊的な原則を理解できるように,彼らにとって馴染みの深いものや経験を用いてお教えになりました。主の預言者も同様です。これらの比較を研究するとき,わたしたち自身が贖いをさらに理解し,より効果的に教えることができます。
霊的に備える
イザヤ1:18(イザヤは悔い改めについて教える際,雪や羊の毛について語った)
マタイ11:28-30(救い主は御自分がお与え手になる助けを,くびきと比較された)
ルカ15:11-32(放蕩息子のたとえ)
2ニーファイ1:15(リーハイは贖いを,神の愛に包まれている様子と比較した)
ジェフリー・R・ホランド「憐れみと愛の神の恵み」『リアホナ』2015年5月号,104-106
D・トッド・クリストファーソン「贖い」『リアホナ』2013年5月号,109-112
ダリン・H・オークス「贖いと信仰」『リアホナ』2008年4月号,8-13
ビデオ―「仲保者」;「モルモン書の紹介」も参照
関連づける
毎回クラスの最初の数分を使って,青少年が様々な場面で学んでいることを関連づけることができるように助けてください(例えば,個人学習,セミナリー,教会のその他のクラス,友人との経験など)。福音が日々の生活に関連していることを理解できるように,彼らをどのように助けることができるでしょうか。以下のアイデアが役に立つでしょう。
-
青少年に,自分たちが贖いを理解できるように,これまで教師や指導者,両親はどのように助けてくれたか尋ねます。
一緒に学ぶ
以下の活動は,青少年が贖いについて教え合うためにどのように比較を用いるかを学ぶのに役立ちます。御霊の導きに従って,クラスに最も適したものを一つ,あるいは幾つか選んでください。
-
ビデオ「仲保者」を見せます。青少年に各自,ボイド・K・パッカー会長が使った様々な比較に出てくる対象を書き留めてもらい(債権者,債務者,借金など),それが何を意味するかも書いてもらいます。クラス全員に二人一組になってもらい,パッカー会長の比較を用いて,贖いについて互いに教え合ってもらいます。青少年は贖いについてより良く理解できるように助けるうえで,この比較を用いることはどのように役立ったでしょうか。
10:53 -
青少年に,贖いについて教えるのに用いることのできる聖文に記されている比較の例を考えてもらい,分かち合ってもらいます(例―この概念で提示されている聖句)。これらの比較から,彼らは贖いについて何を学んだでしょうか。ホワイトボードに,「 は のようです」と書きます。青少年に,最初の空欄には贖いに関連した原則(例―悔い改め,赦し,あるいは復活など)を入れてもらい,二つ目の空欄にはその原則についてお互いに教える際に使える,馴染みのあるものを入れてもらいます。青少年がこの教授法を実践できるように,何回か機会を与えます。
-
クラスを二つのグループに分けます。一つのグループに,ジェフリー・R・ホランド長老の渓谷の崖を登った兄弟の話(「憐れみと愛の神の恵み」)を読んで話し合ってもらいます。 もう一つのグループには,ダリン・H・オークス長老の風にたわむ木のたとえ(「贖いと信仰」)を読んで話し合ってもらいます。 それぞれのグループに,研究したたとえから贖罪について学んだことを他のグループに教えてもらいます。
-
青少年に,クリストファーソン長老の説教「贖い」からジャン・ヴァルジャンとサラについての話を読み直すように勧めます。彼らはこれらの話から贖いについてどんなことが学べるでしょうか。彼らがほかの人を教えるときに,これらの話をどのように使うとよいでしょうか。彼らが贖いについてほかの人を教えるうえで,利用できる類似の実体験にはどのようなものがあるでしょうか。
青少年に今日学んだことを分かち合ってもらいます。贖いについて教え合うためにたとえを用いる方法が理解できたでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。このテーマにもっと時間を費やすべきでしょうか。
行動するように勧める
-
青少年に,教えることについて今日どんなことを学んだか考えてもらいます。人に贖いについて教える際,どんなことをしようという促しを感じましたか。可能ならば,クラスの間互いに教え合ってもらったり,ほかの場面で教えられるようにしたりしてもよいでしょう。
-
青少年が人に贖いについて教えることによってもたらされる祝福について,あなたの証を述べてください。