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ほかの人がキリストの教義を理解できるように,どのように助けることができるでしょうか


ほかの人がキリストの教義を理解できるように,どのように助けることができるでしょうか

「キリストの教義」とは,どこにいるかにかかわらず,すべての人はイエス・キリストを信じる信仰を持ち,自分の罪を悔い改め,バプテスマを受け,聖霊の賜物を受け,最後まで堪え忍ばなければならないということです。 キリストの教義は,神の王国に救われ得る唯一の方法です。 この教義は教会の土台であり,宣教師が宣べ伝えるメッセージの中心を成すものです。

霊的に備える

2ニーファイ31章や聖典のそのほかの箇所からキリストの教義を研究するときに,あなたはどのような思いや印象を受けるでしょうか。 キリストの教義によって,あなたはこれまでどのように導きと祝福を受けてきたでしょうか。

なぜ青少年は,キリストの教義を学ぶ必要があるでしょうか。 この教義を理解するならば,回復の中心を成すこのメッセージを人に教えるために,青少年はどのように自らを備えることができるでしょうか。

準備するにあたり,よく祈って以下の聖文や資料を研究してください。青少年に分かち合うように促しを感じるのはどれでしょうか。

2ニーファイ25:26(わたしたちはキリストについて教える)

2ニーファイ31章(ニーファイ,キリストの教義について教える)

3ニーファイ11:32-4127:13-21(キリスト,御自分の教義を宣言される)

信仰箇条1:4(福音の第一の原則と儀式)

イエス・キリストの福音」『わたしの福音を宣べ伝えなさい』60-70

ブライアン・K・アシュトン「キリストの教義」『リアホナ』2016年11月号,106-9

D・トッド・クリストファーソン「キリストの教義」『リアホナ』2012年5月号,86-90

救い主の方法で教える

救い主は,御自分の召しについて教え,証するために聖文を使われました。 主は民に,聖文について自分で考えるように,また,疑問への答えを見つけるために聖文を使うように教えられました。 青少年がキリストの教義を理解できるように,あなたはどのように聖文を使うことができるでしょうか。

関連づける

毎回クラスの最初の数分を使って,青少年が様々な場面で学んでいることを関連づけることができるように助けてください(例えば,個人学習,セミナリー,教会のその他のクラス,友人との経験など)。福音が日々の生活に関連していることを理解できるように,彼らをどのように助けることができるでしょうか。以下のアイデアが役に立つでしょう。

  • 青少年に,教会のクラスで学んでいる事柄を思い起こさせてくれた最近の経験を分かち合うよう勧めます。

  • ホワイトボードに「キリストの教義とは何でしょうか」と書きます。 クラスの一人一人に,このレッスンの最初の段落のコピーを渡して,それを読んで,ホワイトボードに書かれた質問の答えを探してもらいます。 自分の答えをクラスで発表するように促します。 クラスの半分に3ニーファイ11:39-41を読むように言い,残りの半分に『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の1ページにある「わたしの目的」 の項を読むように言います。これらから,青少年がキリストの教義を理解することの大切さについて何が分かるでしょうか。

一緒に学ぶ

以下の活動は,青少年がキリストの教義について学ぶのに役立つでしょう。その結果,青少年はキリストの教義を人に伝えるためによりよく備えられるでしょう。 御霊の導きに従って,あなたのクラスに最も適していると思うものを一つ,あるいは幾つか選んでください。

  • 全員で,ブライアン・K・アシュトン兄弟の説教「キリストの教義」の中で教えられているキリストの教義とは何かを読み直します。 クラスを小さいグループに分けて,信仰,悔い改め,バプテスマ,聖餐,聖霊の賜物,最後まで堪え忍ぶことがどのように相互に働き,完全へ向かって進歩するわたしたちを助けるのかを表現した絵や図を創作するよう各グループに勧めます。「生活の中でキリストの教義をより完全に実践する」にはどうすればよいかについて,アシュトン兄弟が提案していることは何ですか。青少年は,他にどのようなアイデアを提案できるでしょうか。

  • 二人一組になってもらい,以下のキリストの教義の要素のうち一つかそれ以上を各ペアに割り当てます:信仰,悔い改め,バプテスマ,聖霊の賜物,最後まで堪え忍ぶこと。 各ペアに,第2二―ファイ31章を読んで,割り当てられた要素を教えるのに用いることができる聖句をそこから見つけるよう勧めます。 ほかにどんな聖句を用いることができるでしょうか。各ペアに,聖句から見つけたことを

  • クラスの一人一人に,『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の第3章の以下の項目の中から一つを読むように割り当てます。「イエス・キリストを信じる信仰」「悔い改め」「バプテスマ,最初の聖約」「聖霊の賜物」「最後まで堪え忍ぶ」。 それぞれの生徒に自分が学んだことを,クラスのほかの生徒に教えるよう促します。その際に,聖句を用い,例や自分の経験を交えて話してもらいます。

  • クラスの一人一人に2ニーファイ31章を読んで,ニーファイがキリストの教義について教えた事柄を見つけるように言います(信仰,悔い改め,バプテスマ,聖霊を受ける,最後まで堪え忍ぶ)。 クラスを2人か3人ずつの「同僚」に分けて,キリストの教義を教える方法について計画してもらいます。その際,教える相手は,これまでにキリストの教義を聞いたことのない人を想定してもらいます。 それぞれの同僚に,別の同僚を教えるように勧めます。

青少年に今日学んだことを分かち合ってもらいます。 どのようにすればキリストの教義を人に教えることができるか理解できたでしょうか。 この教義を人に分かち合う責任について,何を感じ,どんな印象を抱いたでしょうか。 ほかに質問はないでしょうか。

教師へのヒント

「生徒に良い影響を与えたいと思うならば,教えることが好きなだけでは不十分である。生徒一人一人を愛〔さ〕なければならない。」(『教師,その大いなる召し』31)

行動するように勧める

今日学んだことを通して,何を実践しようと感じたか,青少年に尋ねてください。その気持ちに従って行動するよう励ましてください。フォローアップできる方法をよく考えてください。