第25課
カートランド神殿の建設
目的
子供たちが神の王国を建てるために犠牲を払うことを理解し,望みを持てるように助ける。
準備
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教義と聖約88:119-20;95:1-3,8,11-17と本課の歴史記事を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文と歴史記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文と歴史記事に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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教義と聖約(人数分)
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紙と鉛筆またはクレヨン(人数分)
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視覚資料5-25「カートランド神殿」(『福音の視覚資料セット』500)
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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石,カーテンを表す白い織物,皿やガラス製品,針,ひき割りとうもろこしの粉,ゲーム用のお金(または少額のコイン),腕時計や柱時計(神殿建設にかかった時間を表すために使う)など,歴史記事の中の物を表す品物を用意する。
クラスの始まりに,子供たち全員に一つずつ品物を選ばせる。歴史記事に関連する品物について説明しているとき,子供たちに該当する物をテーブルか床に置かせる。あなたが歴史記事の説明を終えた後に,神殿を建てるために聖徒たちが払った犠牲を表す物について話し合わせる。
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教義と聖約88:119の言葉(祈りの家,断食の家など)を1枚ずつの紙に書いて,容器に入れる。
子供たち一人ずつ(もし人数が多ければ二人ずつ)に容器から1枚の紙を選ばせる。教義と聖約88:119を読むか,一人の子供に声を出して読ませ,該当する箇所が読まれたら子供たちにそれを書いた紙をみんなに見せさせる。それらの紙を選んだ子供たちが,家庭で子供たちが役に立てる方法を提案させる(例えば,「わたしは,個人や家族の祈りを
敬虔 に行うことにより,わたしの家を祈りの家にすることができます」,または「わたしの服やおもちゃを決められた場所にしまうことにより,わたしの家を秩序の家にすることができます」などが考えられる)。その後,この聖句に関して紙を持っていない子供たちに何か提案をさせる。今週子供たちが自分の家をもっと主の家に近づけるために,仕事を一つか二つするよう励ます。
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「犠牲を払う」という言葉を一文字ずつ別々の紙に書き,文字を混ぜ合わせてから,子供たちに正しく並べさせる。
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カートランドの聖徒たちは,神殿を建てるためにどのような犠牲を払いましたか。
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現在の教会の会員は,神殿に参入するためにどのような犠牲を払っていますか。
神殿に参入するために犠牲を払っている人について話すか,七十人第二定員会のクラウディオ・R・M・コスタ長老に関する次の話を自分の言葉で話す。
「わたしが会ったある男性は,アマゾン川の中流地域にある小さな町で貧しい暮らしをしていました。彼は家族と一緒にバプテスマを受けると,妻子とともに神殿に参入する資格が得られる1年後を,一日千秋の思いで待ちました。アマゾン川からサンパウロ神殿までは遠い道のりです。通常,4日間船に乗り,さらに4日間バスに乗って,ほぼ1週間かけて神殿に着きます。彼は家具職人でした。どのように自分と妻子の旅費を用意できるでしょうか。彼は何か月も一生懸命に働きましたが,幾らの額も準備できませんでした。
神殿訪問の時期が来ると,彼はすべての家具と工具を売りました。電動のこぎりも,彼にとって唯一の交通手段であったバイクも,持っている物はすべて売り払いました。こうして妻子とともに神殿に出かけたのです。サンパウロまで出るのに8日かかりました。神殿で喜びに満ちた4日間を過ごした後,また1週間かけて帰らなければなりません。しかし彼らは喜びに満ちて帰路に就きました。困難や苦しみも主の宮で経験した大きな祝福や喜びに比べれば,何でもないように感じられたのです。」(クラウディオ・R・M・コスタ「成功への貴い原則」『聖徒の道』1995年1月号,29-30)
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教会の集会に出席する,断食する,
什 分 の一を払う,奉仕活動を行う,宣教師として働くなど,子供たちが払う犠牲の行いを幾つかカードか小さな紙に書かせる。クラスの子供全員に少なくとも1枚のカードに書かせる。子供たち全員に,自分の書いたカードの中から1枚選ばせ,クラスのみんなに読んで聞かせる。そして犠牲が必要な行い一つか二つについて話させる。その後,主が望んでおられることを行うために犠牲を払うことにより祝福される方法について子供たちに考えさせる。
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小さな建物を作るために使う同じ形をした2組のブロックセット(またはブロックの形に切った紙)を用意する。子供たちを2グループに分けて,各グループがほかのグループのしていることが見えないように座らせる。一つのグループにブロックを使って神殿を建てさせて,そのグループが2番目のグループにまったく同じ神殿を建てるように指図させる。2番目のグループはその指示を聞き,最初のグループが建てた神殿を見せないで同じ神殿を建てさせる(この活動に時間制限を設けてもよい)。
2番目のグループが建て終わったら,最初のグループの神殿を見せて,同じにするために必要な修正をさせる。ジョセフ・スミスはカートランド神殿を建てる方法について口頭の指示を受けただけでなく,彼は示現で神殿を見ていたので,神殿の建て方をはっきりと知っていたのである。
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「神殿に行きたいな」(『子供の歌集』99)を歌うか,歌詞を読む。
まとめ
一人の子供に閉会の祈りをさせる。