第36課
信仰箇条を記すジョセフ・スミス
目的
信仰箇条を理解し,暗唱しようという子供たちの望みを強める。
準備
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高価な真珠の最後の部分にある「信仰箇条」と本課の歴史記事を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文と歴史記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文と歴史記事に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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高価な真珠(人数分)
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『信仰箇条のポスター』(64370 300)を集会所付属図書館などから入手する。
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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レッスンの前に,以下の文をそれぞれ別の紙に書いておく。
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わたしは神会を構成するのはどなたか知っています。
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わたしには自分の行いに対して責任があります。
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わたしは神の子供たちに対する天父の計画を理解しています。
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わたしは福音の第一の原則と儀式に従うことにより,天父のみもとに帰ることができます。
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わたしは教会の指導者が神権の権能を通して神により召されていることを知っています。
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わたしは,末日聖徒イエス・キリスト教会はイエス・キリストが地上におられたときに組織されたのと同じ教会であることを知っています。
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わたしは聖霊を通して多くの賜物と祝福を受けることができます。
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わたしは聖文は神の言葉であることを知っています。
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わたしは啓示が神によりもたらされることを知っています。
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わたしはイエス・キリストが再び来られることを知っています。
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わたしは自由に神を礼拝することができます。
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わたしは国の法律に従わなければなりません。
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わたしは,福音に従うのに役立ち,幸福につながるよい特質を伸ばすことができます。
大きな紙か黒板に,「あかしへの道」と書く。このタイトルの下に,証と書かれた到着地点につながっていて,13の標識のある道を描く。子供たちに,信仰箇条は福音を理解し,証を強めるのに役立つことを説明する。
一人の子供に,立って,信仰第1条を聖典から読むか,暗唱するように言う。続いて準備した文の1を読ませる。その信仰箇条の意味を簡単に話し合った後,その紙を最初の標識のそばに置かせる。そのほかの信仰箇条とそれに対応する文についても順番に同様のことを行う。子供たち全員に少なくとも一度順番が回り,すべての信仰箇条とそれに対応する文が読まれるまで続ける。証を強めるうえで信仰箇条がどれほど役立つか,子供たちと話し合う。
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本課の最後にある「信仰箇条の
鍵 の言葉」を子供の人数分コピーして配るか,黒板に1から13までの数字と対応する鍵の言葉を書く。それぞれの鍵の言葉が,関連する信仰箇条を記憶するのにどのように役立つか子供たちと話し合う。信仰箇条を暗唱するのに用いることのできるほかの方法を,子供たちに提案させる(「子供たちが聖句を覚えるのを助ける」ⅹⅰ参照)。 -
組み合わせゲームをして,子供たちが各信仰箇条の主題を覚えられるようにする。1から13までの数字を別々のカードまたは紙片に書き,本課の最後にある配付資料上に記された鍵の言葉を一つずつ書く。次にカードを混ぜ,テーブルか床の上に伏せて碁盤目状に並べる。子供たちに順番に2枚ずつカードをめくらせ,鍵となる言葉とそれに対応する信仰箇条の番号を合わさせる。
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トーマス・S・モンソン副管長が語った以下の話を教師自身の言葉で話す。
ある男性がバスで合衆国を横断してカリフォルニアまで旅していました。バスがソルトレーク・シティーで停車したとき,幼い女の子が乗り込んで来て,その男性の隣りに座りました。二人は話し始めました。彼は女の子に,「君,モルモンかい」と尋ねました。彼女が「はい,そうです」と答えると,男性は,「モルモンってどんなことを信じているの」と聞いてきました。女の子は信仰箇条第1条を暗唱し,その意味を男性に説明しました。続いて残りの信仰箇条もすべて暗唱し,説明しました。男性は女の子の深い知識にとても感動しました。そして,女の子がバスを降りてからも彼は彼女が語ったことについて考え続けました。彼はカリフォルニアに着くと,最寄りの伝道部長に連絡を取りました。伝道部長はその男性に福音を教えるために宣教師を送りました。最終的に,彼の家族全員がバプテスマを受けました。これも,あの幼い女の子が信仰箇条をよく理解し,紹介してくれたおかげなのです(“Primary Days,” Ensign,1994年4月号,67-68)。
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『信仰箇条のカード』(33240 300。教会配送センターを通じて購入できる)を入手する(できれば,生徒の人数分購入するとよい)。初等協会会長の承認を得た後,宣教師または帰還宣教師を招き,信仰箇条を分かち合うことで得られた経験について話してもらうとよい。
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子供たちを床の上に丸く座らせる。円の真ん中にペットボトル(またはそれに類似した,回して人を指し示せる物)を置く。信仰箇条の番号を声に出して言い,ボトルを回す。ボトルの回転が止まったら,ボトルの先が指し示した子供に,前述の番号に当たる信仰箇条の主題またはそれに関連する鍵となる言葉を言わせる。その子供が主題を思い出せなかったら,その子供の右に座っている子供に答えさせる。次に主題または鍵となる言葉を言った子供に別の信仰箇条の番号を言わせ,ボトルを回転させる。すべての信仰箇条が少なくとも一度用いられるまでゲームを続ける。クラスの子供たちが信仰箇条を覚えている場合は,ただ主題の言葉を言わせる代わりに,信仰箇条全体を暗唱させるとよい。
代替活動-大きな紙に線を引いて13に区分する。1区分ずつに数字を一つずつ1から13まで書いていく。その紙を床に置き,一人の子供にボタンや小石などの小さな物を紙の上に投げさせる。次に,ボタンが落ちた区分の番号に対応する信仰箇条の主題を言うか,暗唱させる。少なくとも,全員に一度順番が回るまで繰り返す。
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子供たちに信仰箇条のいずれかを暗唱させる(子供たちが暗唱しやすいように,『信仰箇条のポスター』を用いるとよい)。
まとめ
一人の子供に閉会の祈りをさせる。
信仰箇条の
1 神会 |
2 アダム |
3 あがない |
4 第一の原則 |
5 |
6 組織 |
7 |
8 神の言葉 |
9 啓示 |
10 十部族 |
11 礼拝 |
12 法律 |
13 称賛に値すること |