家庭の中や初等協会のクラスの中にある愛と一致の気持ちを強める望みを,子供たちが持てるように助ける。
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教義と聖約37,38:24-42,39:15と本課の歴史記事を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文と歴史記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文と歴史記事に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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教義と聖約(人数分)
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子供たちが使う2本のひも(あるいは紙や細い木の棒のように,簡単に破いたり折ったりできるもの)
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「ニューヨーク-オハイオ地域の地図」(第1課の課末)
一人の子供に開会の祈りをさせる。
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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教会ではだれもが心地よく感じるように協力し合う必要があることを理解させる。ワード(支部)やクラスの中で一致を高める方法を提案するように子供たちに質問する。子供たちの提案を黒板に書く。一つか二つのアイデアを選んで今週実行させる。
考えられる提案-
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教会の建物の手入れをする。
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人に親切にする。
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話をよく聞く。
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互いのために祈る。
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親切な言葉を使う。
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初等協会のクラスに出席し,レッスンを聞く。
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ワード(支部)の活動に参加する。
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教会の集会や活動でみんなを歓迎する。
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明るく振る舞う。
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教会の指導者と教師に感謝する。
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話,祈り,歌などを頼まれたとき,喜んで行う。
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家庭のタベ,家族の祈り,家族による聖文研究,食事の時間,休日のお祝い,誕生会,お互いに親切にする,わがままを言わないなど家族の一致を高めるのに役立つ活動,伝統行事,行いの幾つかをそれぞれ別の紙に書く。
一致の意味について考え,家族の中でどのようにしたら一致を深められるか話し合う。家族が愛と一致の気持ちを深める方法を見いだせるように,子供たち全員に1枚の紙を選ばせ,ほかの子供が持っている紙に書いてある活動や行いについての手がかりを言わせる。その後,その活動や行いが自分の家族をどのように祝福し強めるかを話させる。
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家族やワード/支部の会員から助けを受けたり愛を感じたときの経験を分かち合わせる。そのような助けを受けたときにどう感じたか質問する。あなたが自分の経験を分かち合ってもよい。
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熟練を用いて使う物を子供たちに見せる(編み棒のセットや楽器など)。その物を一人の子供に与え,その技能を披露するようにその子供に言う。あなたが特定の技能を持っていれば,子供がそれを使おうとしてやってみた後に,どうしたらその物を正しく使えるかを実演して見せる。教師の指導や指示がなければ,初めて物事を行うのはどんなに難しいかを話し合う。
これを1830年に新しく組織された教会に結びつける。会員たちは,教会を導き教会の教えを理解できるように教える指導者が近くにいない状態で様々な場所に住んでいた。預言者からの便りを受け取るには時々長い時間がかかった。教会員たちはオハイオに行き,預言者や教会の指導者から教えを受けることを強く望んでいた。
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中央初等協会第9代会長のパトリシア・P・ピネガー姉妹が,教会員がどのように互いを必要とし助け合っているかについて話した以下の引用をあなたが読むか,一人の子供に読ませる。
「北カリフォルニアで育った巨大なアメリカ杉もまた,わりに浅い根を張ります。しかし何本ものアメリカ杉が密生している場合は,どんな強風にさらされても決して倒れません。アメリカ杉の根は地中で互いに絡み合い,強め合っています。嵐が吹くと,根が互いに支え合うのです。」(パトリシア・P・ピネガー「子供たちを教えなさい」『聖徒の道』1995年1月号,85)
根が絡み合った何本かの木を黒板に描く(挿し絵参照)。子供たちに,クラスの子供たちの強いところや良いところを質問する。子供たちのアイデアを紙に書いて何本かの根に張らせ,各個人の強さがグループ全体を強めるのにどのように役立つか話し合う。
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子供たちを立たせる。あなたが一人の子供を簡単に動かせるのを実際にやって見せる。その後,子供たちの肩を組ませる。すべての子供たちを一度に動かすのがいかに難しいかを示す。わたしたちが,家族としてまた教会員として,一緒に立って支え合ったとき,信仰を固く保ち正しい行いをするのは,一人でするより簡単であることを子供たちに理解させる。
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以下の活動を行って一緒に働く大切さを実演する
ある強いひもかコードを2メートルの長さに切り,クラスの子供一人ずつに持たせる。約1.5メートルのほうき,モップ,物差しのような棒の中央より少し上のところに各子供たちのひもを結ばせる。
棒を教室のまん中に置き,子供たちは輪になって棒の回りに座らせる。一人の子供を指名して,その子が自分が結んだひもを引かせて棒を垂直に立てさせる。もう一人の子供が加わり,二本のひもで棒を立てられるかどうかやってみる。その後,子供たち全員で自分のひもを引き,棒を垂直に維持させる(ひもを結ぶ位置を少し調整する必要があるかもしれない)。
棒をまっすぐに立てるためにみんなが一緒に働く必要があったように,天父は教会の初期の会員が互いに助け強め合うために一緒に集まる必要を御存じであった。わたしたちのワード(支部)でも同じ強さと助けを経験できます。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。