伝道活動や神殿活動に必要な権能をもたらす「神権の鍵」が,カートランド神殿で回復されたことを,子供たちが理解できるように助ける。
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教義と聖約109:1-16(カートランド神殿の奉献の祈りの一部);教義と聖約110章と本課の歴史記事を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文と歴史記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文と歴史記事に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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その他の参照箇所-教義と聖約109章の残りの部分と『福音の原則』(06195 300)14章。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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教義と聖約(人数分)
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様々なサイズと形の鍵を数個(本物の鍵がなければ,クラスが始まる前に黒板に数個の鍵を書いておく)
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視覚資料5-15「アロン神権を授けるバプテスマのヨハネ」(『福音の視覚資料セット』407);5-16「メルキゼデク神権の回復」(『福音の視覚資料セット』408);5-25「カートランド神殿」(『福音の視覚資料セット』500)
一人の子供に開会の祈りをさせる。
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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教会の会員として福音を宣べ伝え,神殿の儀式に参加する責任を子供たちが理解できるよう,本課の課末にあるワークシートのコピーを子供たち全員に配る。子供たちに鉛筆を与え,ワークシートを完成させる(子供たち全員にコピーができなければ,黒板にワークシートを写し,子供たちみんなで完成させる)。クラスで答えについて話し合う。(答え:1-福音,2-神殿,3-結び固め,4-永遠に,5-神殿の業,6-永遠)
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カートランド神殿で回復された鍵を理解するために次の劇を子供たちにさせる。原稿は8人で行うように書かれている(モーセ,エリヤ,ジョセフ・スミスと4人の名前のない話し手)。クラスの子供たちの人数に応じて,分割したり合わせたりする。演技者に名札を付けさせてもよい。子供たちに順番に自分のせりふを読ませる(この台本をコピーしてもよい)。
話し手1:
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カートランド神殿で古代の預言者たちが,ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに神権の鍵を回復しました。
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話し手2:
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これらの鍵は,教会指導者に伝道活動と神殿活動を指揮する力と権能を与えるものです。
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モーセ:
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わたしの名前はモーセです。わたしは神の預言者です。
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話し手3:
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モーセはエジプトで生まれ,パロの娘に育てられました。
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話し手4:
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ある日モーセが羊の番をしていると,神は燃えるしばからモーセに話しかけられました。
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モーセ:
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神はわたしに,エジプトにいるイスラエルの民を集めて約束の地に導くように言われました。
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ジョセフ・スミス:
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わたしはジョセフ・スミスです。モーセは,カートランド神殿でわたしとオリバー・カウドリに現れました。モーセは自分が持っていたイスラエル集合のための神権の鍵を,わたしたちに与えました。
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話し手1:
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集合の鍵が回復されたので,現在世界中の無数の人々が宣教師により教会に集まっています。
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話し手2:
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アブラハムも預言者でした。神はアブラハムに,彼の子供を通じて地上のすべての国々を福音と神権により祝福すると約束されました。神はアブラハムとその子供たちに福音の祝福を全世界にもたらす責任を与えられました。
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話し手3:
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アブラハムにはイサクという息子がいました。イサクにはヤコブという息子がいました。ヤコブには12人の息子がいて,その家族がイスラエルの12部族になりました。すべての教会員はイスラエルの部族の一つに属します。
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話し手4:
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わたしたちは,アブラハムの家族の一員として,この地上のすべての人がバプテスマを受けて神殿で結び固めを受けられるように助けたいと思います。その後,わたしたちが忠実であれば,わたしたちの義にかなった家族と天父とイエス・キリストとともに永遠に住むことができます。
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ジョセフ・スミス:
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エライアスがカートランド神殿に現れて,わたしとオリバー・カウドリにアブラハムの祝福に関する鍵を与えました。
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話し手1:
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現在人々が教会に入ると,アブラハムに与えられた福音の祝福と同じ祝福を受けることができます。
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エリヤ:
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わたしの名前はエリヤです。わたしは預言者です。わたしは,旧約聖書の時代にイスラエルに住んでいました。
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話し手2:
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神はエリヤに,彼が地上でつなぐものはすべて天でもつながれると言われました。
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エリヤ:
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わたしは,イエス・キリスト以前の時代において,メルキゼデク神権の結び固めの力の鍵を持った地上で最後の預言者でした。
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話し手3:
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結び固めの力があると,聖なる神殿で男性と女性は夫と妻として結ばれ,家族はこの世と永遠にわたって結び固められます。
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ジョセフ・スミス:
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エリヤは,カートランド神殿でわたしとオリバー・カウドリに結び固めの力の神権の鍵を回復しました。
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話し手4:
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これらの鍵が回復されたので,義にかなった家族は永遠に一緒に生活することができます。
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初等協会会長の許可を得て,最近結び固めを受けた家族にクラスに来てもらい,彼らが神殿に行くためにどのように準備したか,また家族として結び固められたときにどう感じたかを3分から5分で話してもらう。
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あなたが神殿の奉献式に参加したり,神殿を訪問したりしたときの経験を分かち合う(初等協会会長の許可を得て,あなたのワード/支部で神殿の奉献式に参加した人にその経験を話してもらってもよい)。
シルビア・カトラー・ウェブは若い女性の時代にカートランド神殿の奉献式に出席した。そのときの以下の経験を紹介してもよい。
「わたしの若いころの思い出の一つは,カートランド神殿の奉献式です。わたしの父はわたしをひざの上に乗せて,なぜ神の家に行くのか,神の家を奉献するとはどういう意味なのかを話してくれました。そのときわたしはとても若かったのですが,当時の様子をはっきりと覚えています。わたしは時の流れを振り返って思い出すことができます。預言者ジョセフがその記念すべき日に話しをしていましたが,彼は両手を天に向けて高く上げ,顔を蒼白にし,涙が頬を伝わっていたのを覚えています。ほとんどすべての人が涙を流していたと思います。神殿の中は非常に混んでいたので,ほとんどの子供たちは年上の人のひざの上に座っていました。わたしの姉妹はお父さんのひざの上に,わたしはお母さんのひざの上に座っていました。わたしがそのとき着ていたドレスも覚えています。そのときわたしは非常に幼かったのですべての重要さを理解できませんでしたが,時間がたつにつれて,次第に分かるようになってきました。そして,そこに出席した特権に大変感謝しています。」(カール・リックス・アンダーソン,Joseph Smith’s Kirtland: Eyewitness Accounts [Salt Lake City: Deseret Book Co., 1989],182-183から引用)
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「主のみたまは火のごと燃え」(『賛美歌』3番),「家族は永遠に」(『子供の歌集』98)を歌うか,歌詞を読む。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。