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家庭学習レッスン モーサヤ7-17章(単元12)


家庭学習レッスン

モーサヤ7-17章(単元12)

家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料

毎日の家庭学習レッスンの要約

以下は,生徒がモーサヤ7-17章(単元12)を研究しながら学んだ教義や原則についての要約である。これはレッスンの一部として教えるよう意図されたものではない。実際に教えるレッスンはこれらの教義や原則の一部に的を絞ったものにする。生徒の必要を考えながら聖なるたまの促しに従うべきである。

第1日(モーサヤ7-8章

生徒は,モーサヤ7-8章では罪悪と束縛の関係に焦点を当てて学んだ。また,自分の罪悪を認めて悲しみを感じるならば,救われるために主に立ち返るようになるということを,リムハイ王の言葉から学んだ。主は人類を益するために預言者,聖見者,啓示者を備えておられると,アンモンはリムハイに確信させた。

第2日(モーサヤ9-10章

生徒は,ゼニフの民と呼ばれるニーファイ人のグループがどのようにしてレーマン人の中に住むようになったかについてもっと詳しく学んだ。ゼニフとその民が戦いを仕掛けてきたレーマン人に向かって出陣したとき,次の真理が強調された。「わたしたちが自分のできることをすべて行い,主を信頼するとき,主は力を与えてくださる。」

第3日(モーサヤ11-14章

ノア王は,忌まわしい行いと悪事をするように民を誘った。人々が悔い改め,惨めな状態に陥るのを避け,救いを得ることができるように,神は預言者を遣わされるということを,生徒は知った。預言者アビナダイの教えから,生徒は,戒めを守るならば救われるということを学んだ。また,イエス・キリストのしょくざいは救いの源であることも学んだ。

第4日(モーサヤ15-17章

アビナダイは,殉教する前に,救い主のあがないの力を信じ,自分の罪を悔い改め,戒めを守るすべての人のためにイエス・キリストの贖罪は正義の要求を満たすと,大胆に宣言した。アビナダイはまた,イエス・キリストの贖いのおかげで,すべての人が復活するとも教えた。これらの教義を学ぶことによって,生徒は,救い主に頼り,どのような状況でも神に忠実であることの大切さについて考えた。

はじめに

モーサヤ7-17章には,様々な人と民の旅と経験のことが述べられている。レーマン人の中に住むためにニーファイ人の一団を率いて行くというゼニフの選択は,両方の国に影響を及ぼした。例えば,ゼニフの民とその子孫は,試練,背教,束縛,霊的再生および救いを経験した。このレッスンの最初の部分では,生徒は今週学んだ名前と場所と出来事を復習する機会がある。レッスンの第2の部分は,預言者アビナダイが民に述べた教えの主要なテーマ,すなわちイエス・キリストとその贖罪を思い起こすのに役立つ。それは,アビナダイがそのために死ぬのを良しとした教えである。

教え方の提案

モーサヤ7-17章

歴史的背景と教義の復習

このレッスンの出来事を説明できるように,生徒用学習ガイドの単元12第1日での「モーサヤ7-24章の旅の概要」の表を復習する。生徒に,モーサヤ7:1-2を読んで,そこで述べられている二つの地を確認してもらう。生徒に,ニーファイ人の様々な集団が一つの地から別の地に旅をしたいと思ったのはなぜか,その理由を説明してもらう。

ホワイトボード(,あるいは紙)の両端に二つの地名を書く。

ゼラヘムラの地

ニーファイ(リーハイ・ニーファイ)の地

以下の質問は,あなたと生徒が出来事を復習する助けになるであろう。ホワイトボードに,あなたが話に取り上げる個人の名を書く。以下の質問のすべてまたは一部を,生徒の意見に応じて用いるとよい。

  • ゼニフがゼラヘムラの地を出たいと思ったのは,なぜでしょうか。(モーサヤ9:1,3参照)

  • ゼニフとノア,リムハイは,どのような関係にありますか。(モーサヤ7:9参照)

  • ノアはどのような王でしたか。(モーサヤ11:1-5,11参照)

  • ノアとその民のひどい悪事と忌まわしい行いをやめさせようとして,神は何をされましたか。(神は彼らを悔い改めさせるために預言者アビナダイを遣わされた。)

  • アルマとはどのような人か,説明できますか。(次のような答えが出るであろう。アルマはノア王の祭司の一人で,アビナダイの言葉を信じてそれを書き留めた。殺されそうになって逃れた。)

  • モーセとイザヤは,アビナダイよりもはるか昔にほかの地に住んでいた人ですが,これらの章で重要な人とされたのは,なぜでしょうか。

  • リムハイが43人の者を荒れ野へ遣わしたのは,なぜでしょうか。(リムハイとその民はレーマン人の奴隷となっており,ゼラヘムラの民からの助けを得ようとした。)彼らはゼラヘムラではなく何を見つけましたか。(文明の廃墟と記録が刻まれている24枚の金版を見つけた。)

  • アンモンと15人の人々は何をしましたか。(ゼニフの民がどうなったか知るためにモーサヤにより送り出され,奴隷の状態にあったその民の子孫を見つけた。ゼニフの孫であるリムハイが王であった。)

  • ゼラヘムラの地の王であり,預言者,聖見者,啓示者であったのは,だれでしょうか。(モーサヤ。)聖見者としての彼の役割がリムハイにとって重要であったのは,なぜでしょうか。(モーサヤが24枚の金版に書かれている記録を翻訳できることを,リムハイは知った。)

ゼニフとその民がゼラヘムラを去ってからアンモンとその仲間がニーファイの地に到着するまでの間におよそ80年が過ぎていたことを指摘する。

生徒が歴史的な話をよく理解できるように助けた後,彼らに,まだホワイトボードに名が書かれていないもう一人の人について今週学んだことを思い起こしてもらう。

各生徒に,モーサヤ16:6-8を読み,この人の名を確認してもらう。モルモン書のこの部分には多くの歴史が記されているが,イエス・キリストによる救いの教義も強調されていることを,生徒に告げる。

イエス・キリストによる救いの重要性を強調するために,ホワイトボードに次の表を書くか,配付物にして渡す。生徒に,二人一組で,表に挙げられている参照聖句を調べ,見つけたことについて話し合ってもらう。応用の質問の中には非常に個人的なものがあるので,それを互いに分かち合うか,聖典学習帳にその答えを書くか,あるいはその答えについて静かに考えるだけにするかは,生徒自身が判断する。

聖句

探すもの

応用の質問

モーサヤ7:33

わたしたちはどうすれば霊的,また肉体的な束縛から救われますか。

あなたは現在,リムハイが強調した3つの点のうちのどの点を強めるように努力する必要があると感じていますか。

モーサヤ13:11

ノア王とその民の多くの者がイエス・キリストの使命を理解できなかったのは,なぜでしょうか。

あなたの心に戒めが書き記されているという証拠で,あなたの生活の中にあるのはどのようなものですか。あなたはどのような方法で義について学び,教えることができるでしょうか。

モーサヤ14:3-7

救い主が苦しみを受け,拒まれたことについての意義深い言葉

人々は今日こんにち,どのように救い主を侮り,拒絶しているでしょうか。どのように救い主から顔を背けているでしょうか。どのように反対のことを行おうとしているでしょうか。

モーサヤ15:6-9,11

イエス・キリストは何を「断ち」,何を「得」られたでしょうか。また,わたしたちは救い主の犠牲のおかげで何を得ているでしょうか。

主は最近,あなたのためにどのように執り成しをしてくださいましたか。主はあなたと正義の要求の間に,どのように立ってくださいましたか。

生徒がこの聖文活動とレッスンで学んだことを1週間考えられるように,次の質問をする。「あなたが今週学んだ原則と教義は,罪のゆるしを期待するのに,どのように役立ちますか。」

生徒に,イエス・キリストについてのあかしを述べる機会を与える。

今日きょうのレッスンをまとめる一つの方法は,モーサヤ16:13-15を読み,わたしたちには救い主が必要であるという証を述べることである。もう一つの方法は,今週生徒が学んだ次の二つの教義や原則を,生徒に強調することである。すなわち,イエス・キリストの贖罪は救いの源である。また,悔い改めるすべての人のために,イエス・キリストの贖罪は正義の要求を満たす。

次の単元(モーサヤ18-25章

モーサヤ18-25章では,どのようにして二つの集団が敵の束縛から逃れて安全にゼラヘムラに戻って来たか,その方法が明らかにされている。神がそれぞれの集団をどのように導いて逃れさせたかを学ぶことになる。一つの集団は,見張りの兵を酒に酔わせるというギデオンの計略に従った。もう一つの集団は,レーマン人が眠っている間にアルマに従って逃れた。レーマン人を眠らせたのはだれだろうか。