ペリシテ人はイスラエルのたみをこうげきしていました。毎朝,ゴリアテという名のペリシテ人の大男が,イスラエル人ならだれでも自分とたたかうようにといどんでいました。ゴリアテはほかのだれよりも体が大きくてせも高く,らんぼう者でした。ゴリアテは重いぶぐを身につけ,つるぎとやりと大きなたてを持ち歩いていました。あえてゴリアテとたたかおうとする者はだれひとりいませんでした。
サムエル上17:1-11
ダビデはしゅへのしんこうをいだく,年わかいひつじかいの少年でした。ダビデの兄たちはイスラエル軍の兵士でした。ある日,ダビデは兄たちに食物を持っていきました。軍のやえいちにとうちゃくすると,ゴリアテがたたかいをいどむ声がきこえてきました。
サムエル上17:20-23
ダビデは兵士たちに,なぜだれもイスラエルをまもらないのかとたずねました。兄たちはおこって,もどって羊の世話をするようにとダビデに言いました。しかし,ダビデは,しゅがイスラエルをまもられることを知っていました。
サムエル上17:24-30
サウル王はダビデのしんこうを知っていたので,ダビデに会うようもとめました。ダビデはサウルに,自分はゴリアテとたたかうことをおそれてはいないと言い,以前羊の世話をしているときに一頭のライオンと一頭のクマをころしたことがあると説明しました。そのときしゅはダビデをまもられたので,今回も自分をまもってくださるとダビデはかくしんしていたのです。
サムエル上17:31-37
サウルはダビデに自分のぶぐをあたえました。しかし体に合わなかったので,ダビデはぶぐをぬぎすてました。何のぶぐも身につけずにたたかうことにしたのです。
サムエル上17:38-39
ダビデは五つのなめらかな石を集めて,それらをふくろに入れると,いしなげきとひつじかいのつえを持ってゴリアテに立ちむかって行きました。
サムエル上17:40
ゴリアテはダビデを見ると,大声を上げ,ダビデをからかいました。ひつじかいの少年が自分をうちまかすことなどできないと言ったのです。ダビデは,しゅが必ずまもってくださると返し,必ずゴリアテを打ち負かしてしゅのいだいさをしめしてみせると言いました。
サムエル上17:42-47
ダビデはゴリアテにむかってはしって行くと,すばやくいしなげきで石を投げました。石はゴリアテのひたいに打ち当たり,大男は地面にたおれました。しゅはダビデがつるぎもぶぐも身につけずにゴリアテをたおせるようにたすけてくださったのです。
サムエル上17:48-50
ペリシテ人はゴリアテが死んだのを見ると,こわくなってにげて行きました。イスラエルのたみはたたかいにかちました。ダビデはしゅをしんらいし,しゅはイスラエルをまもってくださったのです。
サムエル上17:51-53