ヨセフは,ポテパルという男にどれいとして売られました。ポテパルは,エジプトを治めるパロのために働いていました。ポテパルには,主がヨセフを助けられたことが分かっていました。ポテパルはヨセフを信頼し,かれに自分の家や持ち物すべての管理をまかせました。
創世39:1—6
ポテパルのつまはヨセフが好きだったので,自分とともに主のいましめをやぶるようヨセフに求めました。ヨセフはポテパルのつまをこばみました。
創世39:7—10
ポテパルのつまは聞き入れようとしなかったので,ヨセフは走ってにげました。ポテパルのつまはヨセフにはらを立てました。
創世39:11—12
ポテパルのつまはポテパルに,ヨセフの衣服の切れはしを見せて,ヨセフについてポテパルにうそを言いました。ポテパルはヨセフを牢屋に入れました。
創世39:13—20
ヨセフは家族とはなればなれになっていました。ヨセフはどれいとなり,今度は囚人になったのです。しかし,主は今度もヨセフを助けてくださいました。ヨセフはあきらめませんでした。主は牢屋の番人を祝福してヨセフの良いところを見せてくださったので,番人はヨセフを信頼するようになり,ヨセフをほかの囚人たちの責任者にしました。
創世39:21
ヨセフは二人の囚人と出会いました。パロのために働いていた料理役と給仕役です。あるとき,二人ともおかしなゆめを見ました。主の力を通して,ヨセフは二人のゆめの意味を説明しました。給仕役のゆめは,かれが解放されることを表していました。3日後,給仕役は解放されて,またパロのために働くことができるようになりました。
創世39:22—23;40:1—21
ある日,パロは自分が見たゆめのために心をさわがせました。だれもパロのゆめの意味をパロに告げることができなかったからです。
創世41:1—8
そのとき,給仕役は,ヨセフがゆめのとき明かしができることを思い出しました。
創世41:9—13
ヨセフは牢屋から連れ出され,パロのゆめについて説明しました。ヨセフが言うには,そのゆめの意味は,エジプトが7年間ゆたかな食物にめぐまれた後,7年間のききんのために食物がほとんどなくなるというものでした。ヨセフはパロに,エジプトはめぐまれた年の間に余分の食物をたくわえておくべきだと告げました。
創世41:14—36
パロには,ヨセフが自分のゆめについて言ったことがほんとうのことだと分かりました。パロはヨセフを牢屋から出して,かれをエジプトで力を持つ指導者としました。7年間,ヨセフはエジプトが余分の食物をたくわえるのを助けました。
創世41:37—53
その後,ききんがおこりました。この期間,食物はまったく育ちませんでした。人々はエジプトに行って,ヨセフがたくわえていた食物を買いました。ヨセフのおかげで,エジプトびとは十分に食物をたくわえていたので,自分たちやほかの人たちがききんを生きのびるのを助けることができたのです。
創世41:54—57