ヨナはよげんしゃでした。主はヨナに,ニネベの人々に警告するよう命じられました。くい改めなければ,かれらの町がほろぼされると言われたのです。
ヨナ1:1-2
しかし,ニネベの人々は,イスラエルの民のてきでした。ヨナはニネベの人々に教えをのべ伝えたくありませんでした。そこで,船に乗って,ニネベから遠くはなれたところに行きました。
ヨナ1:3
ヨナが船に乗っているとき,大きなあらしがやって来ました。船に乗っていた人々は死ぬのではないかとおそれ,自分たちをすくってくださるよう主にいのってほしい,とヨナにたのみました。
ヨナ1:4-6
ヨナには,自分が主から求められたことをしないでにげたために,主があらしを送られたことが分かっていました。船に乗っている人々をすくいたいと思ったヨナは,自分を海に投げこめば,あらしはやむだろうと言いました。
ヨナ1:12
男たちは,ヨナを船の外に投げ落としたくはありませんでした。そこで,陸地まで船をこごうとしましたが,あらしがあまりにもはげしかったので,とうとう,かれらはヨナを海に投げ入れました。
ヨナ1:13-15
すると,あらしはおさまりました。ところがそのとき,ヨナは大きな魚に飲みこまれてしまいました。
ヨナ1:15,17
ヨナは三日三晩,その魚のはらの中にいました。その間,ヨナはずっといのり,くい改めていました。正しいことを行い,主の言葉に耳をかたむけたいと思ったのです。主はヨナのいのりを聞き,魚に命じてヨナをかわいた陸地にはき出させられました。
ヨナ1:17; 2:1-10
主は,ニネベの人々に教えを説くよう,ふたたびヨナに命じられました。このたびは,ヨナはしたがいました。ヨナはニネベに行って,その町の人々にくい改めるように,そうしなければ主が町をほろぼされると告げました。ニネベの王とその民はくい改めました。主はかれらをゆるし,ニネベの町をほろぼされませんでした。
ヨナ3章
しかし,ヨナは人々がほろぼされなかったことをこころよく思いませんでした。かれらにはゆるされるしかくがないと思っていたのです。
ヨナ4:1-2
ヨナに教訓をあたえるために,主はヨナを太陽から守る日よけとなる一本の植物を生やされました。その後,その植物はかれてしまい,ヨナは植物を失ったことを残念に思いました。
ヨナ4:5-9
主はヨナに,御自分の子供たちについての教訓をあたえようとされたのです。ヨナは,人々がくい改めないときには悲しみ,くい改めたときには喜ぶべきだということを学びました。
ヨナ4:10-11