デボラは女よげんしゃで,主から霊感を受けた,イスラエルの忠実な指導者でした。民は主のいましめを守るのをやめてしまったため,カナン人に支配されました。20年後,イスラエルの民は主に助けを求めていのり始めました。
士師4:1—5
主はかれらのいのりを聞かれました。主はデボラに,カナン人と戦うためにイスラエルの軍勢を集めるよう告げられました。
士師4:6
カナン人の軍隊には,大勢の兵士がいて,戦車も数多くありました。そのため,イスラエル軍はおそれましたが,デボラはちがいました。主が助けてくださると知っていたのです。
士師4:3,7
バラクはイスラエル軍の指揮官でしたが,戦いを望んではいませんでした。しかし,デボラが軍とともに行けば,主が守ってくださるとバラクは思いました。デボラは行くことに同意しました。デボラは,一人の女性がカナン軍の指揮官であるシセラを打ち負かすだろうとよげんしました。
士師4:8—9
イスラエル軍は山の上に集まり,カナン人は谷に集まりました。デボラはバラクに,山を下って行くように言いました。そして,主がともにいてくださると約束しました。
士師4:12-14
主は雨を送られ,カナン人の戦車は水におし流されました。大勢のカナン人が川でおぼれて死にましたが,シセラは走ってにげました。
士師4:15,17;5:4—5,19-22
ヤエルという女性が近くのテントにくらしていました。ヤエルは走っているシセラを見て,自分のテントの中にかくれるように言いました。ヤエルは,シセラがカナン軍の指揮官であることを知っていたので,シエラをころして,かれがこれ以上人をころせないようにしたのです。
士師4:15-21
デボラのよげんは現実となりました。シセラは勇敢な女性によって打ち負かされたのです。デボラは歌を歌うことで,イスラエルの民に,主がどのように自分たちをすくってくださったかを思い起こさせました。イスラエルの民はいましめを守り,40年間平和にくらしました。
士師5:1,24-27,31