第33課
聖餐の儀式は聖約を思い出させてくれる
目的
準備
レッスン
子供に開会の祈りをさせる。
宿題を出していれば,その確認をする。
聖餐の祈りはバプテスマの聖約を思い出させてくれる
注意を引くための活動
子供たちに注意して聞くように言う。そして,聖餐式の間すべきことであれば立つ。すべきでないことであれば,座ったまま体を前に倒す。
以下の文を読み,一つ一つについて子供に答えさせる。
-
天父とイエス・キリストがわたしたちを愛しておられることを覚える。(立つ)
-
ピクニックに行くことを考える。(体を倒す)
-
イエス・キリストが病人を
癒 されたことを考える。(立つ) -
隣の人に話しかける。(体を倒す)
-
体を動かす(体を倒す)
-
天父に祈る(立つ)
-
絵を描いたりおもちゃで遊んだりする。(体を倒す)
-
イエス・キリストについてのお話を思い起こす。(立つ)
絵を使った活動
絵3-13「バプテスマを受ける少年」,絵3-59「聖餐のパス」を見せる。先週,聖餐を受けたときのことを考えさせる。聖餐式の間,何を考え,何をしていたか思い出すように言う。次の質問に,声に出さないで心の中で答えるように言う。
-
あなたは聖餐式の間,
敬虔 な態度でしたか。 -
あなたは聖餐式の間,救い主について考えていましたか。
-
あなたは聖餐の祈りの言葉をよく聞いていましたか。
聖句と話し合い
モロナイ4:3を読み,わたしたちが聖餐を受けるときに天父と交わす二つの約束を聞き取るように言う。必要なら見つけやすいようにその部分を強調する。
わたしたちは
-
いつも御子を覚え(一人の子供に絵3-9「イエス・キリスト」を飾らせる)
-
戒めを守る(一人の子供にCTRの盾と指輪を飾らせる。CTRの意味について復習する)。ことを約束する。
子供たちに毎週,聖餐の祈りをよく注意して聞き,次の二つの約束を聞き取るように励ます。
-
いつも御子を覚え〔る〕
-
戒めを守る
この二つの約束はバプテスマのときに交わす約束と同じものである。この二つの約束を声に出して繰り返させる。天父は,わたしたちが交わした約束を守ると信じておられ,いつもわたしたちへの約束を果たしてくださることを強調する。
交わした約束を忘れずにいることは,いつも簡単にできるわけではない。毎週日曜日に聖餐を受け,聖餐の祈りを聞くことによって,天父と交わした約束を思い起こすことができる。
信仰箇条
信仰箇条第3条を暗唱できるように助ける。戒めを守ることによってのみ天父とイエス・キリストとともに生活できることを強調する。
物語
聖餐式の大切さを感じた少年の話を教師自身の言葉で紹介する。
洋一君は,両親と一緒に田舎の大きな牧場に住んでいました。洋一君は自分の子馬を持っていて,よくお父さんが牧場の馬の世話をするのを手伝っていました。ある日,牧場で事故が起こりました。洋一君が子馬から落ちて背中を痛めたのです。診察したお医者さんは洋一君と両親に,けがは治るが数週間は寝ていなくてはならないと言いました。
洋一君は事故の2か月前にバプテスマを受けて教会の会員になったばかりでした。洋一君は戒めを守ることを天のお父様と約束していました。それで洋一君は,聖餐を受ける度にこの聖約を思い出していました。よく注意して聖餐の祈りを聞き,聖餐が配られている間,
洋一君は寝ていなければならなかったので,教会へ行くことも,聖餐を受けることもできませんでした。聖餐が祝福されて配られるときの,静かで敬虔なひとときを味わうことができないことを寂しく思いました。交わした聖約を度々思い起こすことがどんなに大切かよく分かったのです。天父の
監督は,洋一君が聖餐を受けたいと思い,また天父と御子イエス・キリストと交わした聖約を思い起こしたいと思っていることを知って喜びました。監督は,二人の神権者に日曜日ごとに牧場にいる洋一君を訪れて,聖餐を準備してくれるように取り図らってくれました。
-
洋一君はなぜ教会に行けないことを残念に思ったのですか。(聖餐を受けられないから)
-
洋一君はなぜ聖餐を受けたかったのでしょう。(バプテスマのときの聖約を思い起こすことにより御霊を得たかった)
バプテスマの聖約は,イエスの教えに従う助けになる
事例と話し合い
イエスを毎日思い起こすならば,イエスの教えやイエスに従うという約束をさらに思い出しやすくなる。次の事例を読み,どのように解決するか考えさせる。
-
明美さんと博美さんはきょうだいです。明美さんの友達が遊びに来ました。博美さんも二人と一緒に遊びたいのですが,明美さんは友達と二人だけで遊びたいと思っています。明美さんはどうすべきでしょうか。
-
明美さんはイエス・キリストを覚えることによって,どのように戒めを守ることができるでしょうか。
-
明美さんはどの戒めを守ることになりますか。
-
-
達夫君はお兄さんの上着を黙って着て,染みを付けてしまいました。
-
達夫君はイエス・キリストを覚えることによって,どのように戒めを守ることができるでしょうか。
-
達夫君はどの戒めを守ることになりますか。
-
-
英雄君は家の外でおもちゃの自動車を見つけました。英雄君はそれを欲しいと思いましたが,通りの向こうに住んでいる健二君のものだということを知っていました。英雄君はどうすべきでしょうか。
-
英雄君はイエス・キリストを覚えることによって,どのように戒めを守ることができるでしょうか。
-
英雄君はどの戒めを守ることになりますか。
-
-
雅彦君は,外に遊びに行くところでした。お母さんは,お客さんが来るので家の中を掃除していました。お母さんはとても疲れているように見えました。雅彦君はどうすべきでしょうか。
-
雅彦君はイエス・キリストを覚えることによって,どのように戒めを守ることができるでしょうか。
-
雅彦君はどの戒めを守ることになりますか。
-
子供たちが良い答えを出してくれたことを褒める。
まとめ
バプテスマを受けるときには,いつもイエス・キリストを覚えていることを約束する(親指を折る)。また,主の戒めに従うことを約束する(人差し指を折る)。次に手を出してCTRの指輪を見るように言う。そしていつもCTRの指輪を見るときには親指と人差し指も見て,イエス・キリストと交わした二つの約束を思い起こさせる。
第32課のイエス・キリストが聖餐を祝福し配られたお話を復習する。
教師の
イエス・キリストがわたしたちを愛しておられ,わたしたちにいつまでも御自分を覚えていてほしいと思っておられることを話す。聖餐式のとき敬虔にし,聖餐の祈りの言葉について考え,イエスを覚えることにより,バプテスマのときに交わした聖約の備えをするように励ます。バプテスマを受けた後は,聖餐を受ける度にイエスと交わした聖約を守りたいとの気持ちを天父に示すことになる。
子供に閉会の祈りをさせる。
楽しい活動
次の活動の中からクラスの子供たちに最も適したものを選ぶ。選んだ活動はレッスンの一部として用いてもよいし,復習やまとめとして用いてもよい。詳しくは「教師へ」の「クラスの時間」の項を参照する。
-
聖餐会に出席するときに,聖餐式の間静かに席に座り,天父とイエス・キリストがどれだけ自分を愛してくださっているかを考えるように言う。
子供たちに次の詩を紹介する。
うでを組んで 頭を下げて
しずかに,しずかにします。
せいさんのしゅくふくの間
あなたさまを思います
子供たちに詩を読んで聞かせ,次に動作を入れながら繰り返す。
-
組むのは何ですか。(腕)
-
下げるのは何ですか。(頭)
-
聖餐式の間は静かにしていますか,それともうるさくしていますか。
-
聖餐式の間はどなたのことを考えますか。(イエス)
詩をもう一度繰り返す。言葉を埋めさせたり動作をさせたりしてよく覚えさせる。最後にみんなでもう一度繰り返す。
-
-
子供たちにイエス・キリストについて何を知っているか尋ねる。これは,子供たちが聖餐式の間考えるべき事柄である。絵3-46「ゲツセマネで祈るイエス」を見せ,ゲツセマネの園でどのようなことが起こったかを説明する(マタイ26:36-46参照)。この神聖な出来事について教えるときには,御霊の導きに従うようにする。
-
はさみとのりと次の配付資料を配る。一緒に上の部分を読む。点線に沿って切り離し,正しい順番に並べるように言う。答えは「いつも御子を覚える」と「戒めを守る」である。正しい順番にのりではらせる。
イエス・キリストをおぼえる
せいさんをうけて天父とのせいやくを新たにするとき,わたしたちはつぎのやくそくをします。
。
。
まもる
おんこを
いつも
いましめを
おぼえる