だい16しょう
ジョセフ・スミスとシドニー・リグドン,シオンについて聞く
(1830年)
オリバー・カウドリたちはでんどう中,オハイオしゅうカートランドの近くに立ちよりました。かれらはそこで,シドニー・リグドンという人に出会いました。シドニー・リグドンは,ほかの教会のしどうしゃでした。
せんきょうしたちは,シドニーに『モルモン書』をわたして,ふくいんを教えました。シドニーは『モルモン書』を読んで,おいのりしました。天父から,ふくいんがしんじつであることを教えられたシドニーは,パプテスマをうけました。
シドニー・リグドンは,自分の教会の人たちに,せんきょうしの話を聞くように言いました。そのけっか,たくさんの人がパプテスマをうけました。その数は,カートランドで1,000人にも上りました。
ジョセフ・スミスに会いたいと思ったシドニー・リグドンは,ニューヨークしゅうにいるよげんしゃのもとをたずねました。イエスはジョセフにけいじをあたえ,シドニー・リグドンにこう言われました。「あなたは多くの大切なことがらを行います。多くの人にふくいんを教え,パプテスマをほどこして,せいれいのたまものをさずけるでしょう。」
イエスはジョセフとシドニーに,こう言われました。「『聖書』には,何百年もの間にかえられてしまったところがある。大切な話の中でのっていないものがある。わたしはその話をジョセフ・スミスに語る。シドニー・リグドンはそれを書きとめなさい。」
その中には,エノクの話がありました。エノクはいだいなよげんしゃでした。エノクの教えをうけたたみはひじょうに正しかったので,主は,エノクのたみをシオンとよばれました。エノクのたみは,一つの町をたて,その町をシオンと名づけました。人びとはあいし合い,たすけ合ったので,まずしい人やふこうな人はだれもいませんでした。
シオンにすんでいる人はみな,天父のいましめをまもりました。とても正しい人たちだったので,イエスがおいでになって,いっしょにすごされました。それから神は,シオンのたみを天にとり上げられました。
イエスはジョセフ・スミスに,人びとに正しい生活をするように教えなさい,とめいじられました。わたしたちも,シオンの町をたてるようにどりょくしなければなりません。シオンでは,みんなが天父をあいし,あいし合います。ですから,みんなとてもこうふくです。イエスもおいでになって,いっしょにすごしてくださいます。