だい7しょう
金ばんを見た人たち
(1829年-1830年)
ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリは,『モルモン書』のしょほんやくをおわりました。イエスは,人びとに『モルモン書』を読んでほしいと思われました。そして,ジョセフが金ばんについて本当のことを言っていること,金ばんは本当にあることを,知ってほしいと思われました。
ジョセフは,金ばんを見た,ただ一人の人でした。そこでイエスは,ほかに3人の人をえらんで,金ばんをお見せになりました。この3人は「しょうにん」とよばれています。マーティン・ハリス,オリバー・カウドリ,デビッド・ホイットマーがその人たちです。
ジョセフは,3人をつれて森へ行き,おいのりしました。すると,一人のてんしがあらわれて,3人に金ばんを見せました。イエスは3人のしょうにんに,その目で見たことを書くようにめいじられました。
ジョセフはとてもよろこびました。3人のしょうにんが,金ばんが本当にあることを話してくれたら,人びとも,ジョセフの話がうそではないことを分かってくれるでしょう。
イエスはジョセフに,ほかにもう8人に金ばんを見せるように言われました。8人は,金ばんを手にとって,そこに書かれている文字を見ました。
金ばんを見た人たちはみな,金ばんが本当にあって,自分たちはそれを見たということを書きました。この人たちのことばは,『モルモン書』にのっています。
金ばんは,ジョセフ・スミスがほんやくし,しょうにんたちも見たので,もうひつようではありません。ジョセフは,金ばんをてんしモロナイにかえしました。
今や『モルモン書』は,いんさつできるばかりになっています。しかし,ジョセフには,『モルモン書』をいんさつするお金がありませんでした。マーティン・ハリスはお金もちでした。イエスはマーティン・ハリスに,いんさつだいを出すように言われました。
サタンは,『モルモン書』がいんさつされて,みんなに読まれるのは,おもしろくありません。わるい人たちは,何とかしていんさつをやめさせようとしました。
いんさつやは,日曜日はお休みです。そらで,一人のわるい人が日曜日にしのびこんで,げんこうを何まいかぬすみ出しました。そして,新聞にのせてしまったのです。でも,よい人たちのおかげで,げんこうはそれいじょうぬすまれずにすみました。
イエスは,人びとに『モルモン書』を読んでほしいと思われました。だれもイエスのわざをじゃますることはできません。わるい人たちも,いんさつをやめさせることはできませんでした。ついに『モルモン書』はいんさつされ,大ぜいの人が読めるようになりました。イエスのふくいんを学べるようになったのです。