だい35しょう
せいとたち,ジャクソンぐんをはなれる
(1833年9月-12月)
ミズーリしゅうジャクソンぐんのせいとたちは,あいかわらずわるい人たちにくるしめられていました。せいとたちは,ちじにたすけをもとめることにしました。ウィリアム・フェルプスとオーソン・ハイドの二人が,ちじに会いに行き,ぼうとに自分たちの家をこわされたことを話しました。
ところが,ちじは手をかそうとせず,はんじのところへ合くように言いました。しかし,はんじもぼうとのみかたで,たすけてくれようとはしませんでした。
ぼうとは,6日間にわたってせいとたちをおそいました。家をこわし,人をきずつけ,店におし入って,中のものをめちゃめちゃにしました。
こうしてせいとたちは家をおわれました。冬のさむさと雨のために,多くの人がなくなりました。せいとたちは,ぼうとをのがれてほかの町へ行きました。
せいとたちは,家も,はたけも,店もあらされ,かちくもぬすまれてしまいました。ちじやはんじもたすけてくれません。せいとたちはかなしくなりました。
しかし,せいとたちにはまだしんこうがありました。イエス・キリストの教会がまことの教会であり,ジョセフ・スミスが神のよげんしゃであることを知っていたからです。
その時,ジョセフ・スミスは,オハイオしゅうのカートランドにいました。イエスはジョセフに言われました。「せいとたちがくるしみにあうのは,いましめをまもらないからである。」
「かれらは力を合わせない。分ち合うこともしない。また,たがいのわる口を言い,うまくいっている時はかんしゃせず,こまった時だけわたしをもとめる。」
せいとは,イエスがおいでになる日にそなえなくてはなりません。その日には,へいあんがもたらされ,イエスのためにくるしんだせいとは,しゅくふくをうけます。また,サタンはせいとをゆうわくする力がありません。かなしむ人も,しぬ人もいません。みんなしあわせです。