だい60しょう かいたくしゃは行く (1846年3月-6月) ふたたびせいとたちがたびをはじめたのは,春のはじめでした。まだとてもさむく,びょうきになって,しぬ人も出ました。 道はたいへんわるく,ゆつくりとしかすすめませんでした。ほとんど山がなく,たいらでしたが,いちめん,せの高い草におおわれた草原でした。草原には,インデイアンがすんでいました。町もはたけもありません。 ブリガム・ヤングは,人びとをつかねして,キャンプをするのによいばしょをさがさせました。かれらは木を切って家をたてたり,川にはしをかけたりして,たびをしやすいようにしました。せいぶにむけてたびをして行ったせいとは,かいたくしゃとよばれました。 かいたくしゃたちは,大きな川のあるところにやって来ました。そこは,アイオワしゅうのカウンシルブラッフスというところでした。せいとたちは,ここでいっしょになり,川のそばにキャンプをはりました。そして,夏が来るまでいました。