福音はすべての人のためのものであり,教会は絶えず啓示によって導かれている,ということを認識できるよう生徒を助ける。
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以下の聖句を読み,内容について深く考え,祈る。
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使徒10:1-11:18。天使が幻の中でコルネリオに現れ,人を遣わして使徒ぺテロを招くようにと告げる。ぺテロは示現の中で,福音が異邦人(ユダヤ人以外の人々)にも伝えられなければならないということを理解する。ぺテロはカイザリヤへ行き,コルネリオとその家族や友人に福音を教える。聖霊がコルネリオたちに降り,彼らはバプテスマを受ける。一部の教会員は,異邦人に教えたことでぺテロを非難するが,ぺテロが自分の受けた示現のことを話すと,それを教会に与えられた啓示として受け入れる。
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使徒12。へロデ王はヤコブを殺し,ぺテロを投獄する。聖徒たちがぺテロの解放を祈り求め,ぺテロは主の使いによって解放される。へロデは主の使いに打たれて死ぬ。
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使徒13-14。サウロ(この時点ではパウロと呼ばれていた)とバルナバが最初の伝道旅行をし,幾つかの町で異邦人の間に教会を組織する。
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使徒15:1-35。一部のユダヤ人の聖徒は,教会員になった異邦人は男性の割礼を含めてモーセの律法を守らなければならないと教える。使徒たちは,それは主によって求められていることではないという判断を下す。
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そのほかの読書課題:『聖句ガイド』「割礼」の項,68-69;「コルネリオ」の項105。
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『聖句ガイド』「地図6.使徒パウロの1回目と2回目の伝道の旅」をレッスンの中で用いる。
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教えるための提案:ゴードン・B・ヒンクレー長老は次のように話している。「生徒たちには皆さんの持っている知識以上のものを与える必要があります。彼らは霊感を受ける資格があり,それを切に求めています。彼らは個人的な関係という温かみのある喜びを求めています。そして,それはいつの時代にも偉大な教師のしるしでもありました。」(Improvement Era『インプルーブメント・エラ』1965年12月号,1124)生徒をさらに愛し,どのようにしてその愛を示すことができるかを,祈りをもって深く考える(『教師,その大いなる召し』6-7,29,167参照)。
以下の資料はレッスンの概要を補足するためのものである。このアイデアをレッスンに取り入れてもよい。
教会が成長していることを生徒たちに示すために,世界地図を見せる。コルネリオの時代に教会員が住んでいた地域を示す(現代のイスラエル,トルコ,ギリシャ,それらの周辺の地域)。次に,生徒たちに,現在教会員が住んでいる地域を指してもらう。1998年の初めに教会は,162の国と地域において,1,000万人以上の会員を擁しているということを説明する。
5万7,000人以上の宣教師が,116か国で,45の主要な言語とその他数多くの独特な言語を用いて伝道活動をしている(『聖徒の道』の大会特集号で最新の統計情報を確認することができる)。