自分は神の子供であるということを生徒たちに思い起こさせ,神聖な受け継ぎにふさわしい生活をするよう促す。
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以下の聖句を読み,内容について深く考え,祈る。
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ローマ2-5。パウロは,人は皆イエス・キリストへの信仰によって義とされるということと,信仰は義にかなった行いによって形に示されると教える。
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ローマ6;8。パウロは,神の子供たちは生まれ変わって,キリストと共同の相続人になれると教える。
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ローマ12-13;15:1-7。パウロはローマの教会員に,聖徒たるにふさわしく生きるように勧告する。
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そのほかの読書課題:『聖句ガイド』「恵み」の項,254;「パウロの手紙」の項,201;「ローマ人への手紙」の項,291-292。
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一人の人か小人数のグループに,「神の子です」(『賛美歌』189番,『子供の歌集』2-3)あるいは「救い主の愛」(『子供の歌集』42-43)を歌うか演奏するように頼むとよい。もしそれができない場合には,その片方あるいは両方の曲を生徒たちと一緒に歌う準備をする。
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教えるための提案:ローマの聖徒たちにあてた手紙の中で,パウロは教師たちに,自ら教える原則に忠実な生活をすることの大切さを思い起こさせた(ローマ2:21-22)。教師が示す模範は,言葉によるよりも多くのことを教えることができる。福音の原則に対する証は,それを日々実践することから生まれるということを生徒たちに示す(ヨハネ7:17)。(『教師,その大いなる召し』単元A「6.模範を示す」9;単元E「8.例を用いて内容を豊かに」の「自分の体験例」,95参照。)
以下の資料はレッスンの概要を補足するためのものである。この中の幾つかをレッスンに取り入れてもよい。
各生徒に紙と鉛筆を渡す。その紙にローマ8:31の次の質問を書かせる。「もし,神がわたしたちの味方であるなら,だれがわたしたちに敵し得ようか。」(「だれがわたしたちに勝つことができようか」というジョセフ・スミス訳の言葉遣いを用いるとよい。)
この教えが日々の生活の中で生徒たちをどのように力づけてくれるかについて話し合う。その紙を,いつも見える所に置いておくよう,生徒たちに勧める。