初等協会テキストと分かち合いの時間
第18課:ラモーナイ王の父の改宗


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ラモーナイ王の父の改宗

目 的

あがないの計画を通して,罪のゆるしを受けられることを理解できるようにする。

準 備

  1. アルマ20:1-22:2623:1,4-5を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  3. 以下の8つの言葉を書いた紙を用意する(黒板にそれらの言葉を書くよう計画してもよい)。

    • 創造

    • アダムとエバ--堕落

    • 肉体の死

    • イエス・キリスト--贖い

    • 復活

    • 悔い改め

    • 贖いの計画

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 視覚資料4-9「イエスキリスト」(『福音の視覚資料セット』240),4-31「ラモーナイの父と会見するアンモンとラモーナイ」,4-32「ラモーナイの父に聖文を読んで聞かせるアロン」

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

子供たちに,悪い夢を見たときどんな気持ちがしたか思い出すように言う。一人か二人の子供に,前に出てそのときの気持ちを語らせる。次に,目が覚めて,それが現実ではなくてただの夢だったと分かったとき,どんなに安心したかを思い出させる。

以下のことを説明する。天父の戒めへの不従順は,不幸や苦痛,悲しみをもたらす。不従順であったことに対し罪悪感を抱いている人々は,「目が覚める」と同時に自分の罪が消え去ってくれれば,と望んでいるかもしれない。罪の赦しはそんなにたやすいものではない。しかし,天父はわたしたちが罪の赦しを受けられる道を備えてくださっている。

以下の4つの言葉を書いた紙を見せる。「創造」,「アダムとエバ--堕落」,「罪」,「肉体の死」。以下のことを簡単に説明する(2分ほどで話すようにする)。地球が創造される前に,わたしたちは皆,天父の霊の子供として生活していた。イエス・キリストは,天父の指示の下で,この世と地上の万物を創造された。アダムとエバはエデンの園に置かれた。その地で彼らは,天父から食べないように命じられていた木の実を食べるという選択をした。アダムとエバが天父に従わずに木の実を食べたことを堕落と呼ぶ。わたしたちはアダムとエバに感謝している。なぜなら彼らのおかげでわたしたちは地上に生を受けることができるからである。堕落は必要なことであったが,それにはわたしたちすべてにかかわる以下の二つの重大な結果が伴った。

  • わたしたちは皆,善と悪の間で誤った選択をしてしまい,罪を犯すことになる。

  • わたしたちは皆,肉体の死を被ることになる。

以下のことを説明する。地球が造られる前から,天父は,悔い改めを条件に,わたしたちを贖い救うことをすでに計画しておられた(アルマ12:22-25)。本課では,レーマン人の王が自分の犯した重大な罪に気づき,その罪の赦しを受けた過程について学ぶ。

聖 文

ラモーナイ王の父の改宗についてアルマ20:1-22:26に基づいて教える。ラモーナイ王の父は贖いの計画についてどんなことを学んだか話し合う(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • ラモーナイ王は,どうしてアンモンとともにミドーナイの地に行きましたか(アルマ20:1-5)。アロンはアンモンの兄弟の一人で牢に入れられていることを説明する。

  • ラモーナイの父は,最初にアンモンに会ったときには福音を受け入れる用意ができていませんでした。それはどんなところから分かりますか(アルマ20:10,13-14)。

  • 何がラモーナイの父の心を和らげ,後に彼が福音のメッセージを受け入れられるようにしたのでしょう(アルマ20:26-27)。だれかから愛を示してもらったとき,どんな気持ちになりますか。人々に愛を示すにはどうしたらよいでしょう。

  • アロンはラモーナイの父のもとを訪れるべきことをどのようにして知りましたか(アルマ22:1)。

  • ラモーナイの父は何に対して思い悩んでいたのでしょう(アルマ22:4-6)。

  • アンモンから「悔い改めるならば救われるが,悔い改めなければ終わりの日に捨てられる」(アルマ22:6)と言われたとき,ラモーナイの父はどうして福音に関心を持つようになったのだと思いますか。

  • アロンはラモーナイ王の父を教えるに当たって,何を用いましたか(アルマ22:12)。聖文を読むことはわたしたちにとってどのような助けになるでしょうか。

  • アロンはラモーナイの父と最初に何について話し合いましたか(アルマ22:7-8)。天父を信じることはなぜとても大切なのでしょうか。

  • アロンはラモーナイの父に創造についてどのように教えましたか(アルマ22:10)。

  • わたしたちはどなたの形に創造されていますか(アルマ22:12)。天父の形に創造されていることを知るのはどうして重要なのですか。

  • アロンはアンモンの父に堕落と贖いについて何と教えましたか(アルマ22:12-14)。

イエス・キリストは,わたしたちの罪のために苦しみ,わたしたちのために命をささげ,復活し,それにより,堕落の影響を克服された。このことを子供たちが理解できるようにする。「アダムとエバ--堕落」の紙片の上方に「イエス・キリスト--贖い」の紙片をはる。イエスが復活されたおかげで,わたしたち皆が復活できる。「肉体の死」の紙片の上方に「復活」の紙片をはる。

イエスはわたしたちの罪のために苦しまれ,わたしたちが悔い改めて赦しを受けられるようにしてくださった。「罪」のポスターの上方に「悔い改め」の紙片をはる。

「贖いの計画」の紙片をほかの紙片すべての上方にはる。これは,わたしたちが天父のようになれるように備えられた,天父の計画であることを説明する。

  • アロンが贖いの計画を説き明かした後,ラモーナイの父は何を知りたがりましたか(アルマ22:15)。

  • アロンはラモーナイの父に何をするように告げましたか(アルマ22:16)。罪の赦しを受け,永遠の命を受けるにふさわしくなるためには,何をしなければなりませんか。

  • ラモーナイの父は,悔い改めたいという気持ちをどうやって表しましたか(アルマ22:17-18)。王の改宗の結果,どんなことが起きましたか(アルマ22:22-23,25-2623:1,4-5)。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 子供たちにこれまでに読んだ聖文の聖句に印を付けさせる。以下の聖句のように,特に重要と思われる聖句に付ける。

    • 「悔い改めるならば救われるが,悔い改めなければ終わりの日に捨てられる」(アルマ22:6)。

    • 「わたしはあなたを知……るように,自分の罪をすべて捨てます。」(アルマ22:18)。

  2. 信仰箇条第2,3節を復習し,子供たちがそれらを理解し,覚えられるよう助ける。

  3. 黒板か紙に大きな四角を書き,さらにそれを9つの均等な大きさの四角に区切る。小さい四角に1から9まで番号を付ける。

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    クラスを二つのチームに分ける。各チームに×や○などのマークを付ける。最初のチームの子供の一人に1から9までの番号の中から一つ選ばせ,教師は以下の質問の中から対応する番号のものを読む。その子供のチームのメンバーであれば,だれが質問に答えてもよい。正解であれば,答えた問題と同じ番号の付いた四角に自分たちのチームのマークを付ける。答えが間違っていた場合,該当する四角は空欄のままにしておく。二つのチームが順番で答えていく。どちらかのチームが縦,横,斜め,いずれかで一列にマークを並べられたら,ゲーム終了とする。

    1. わたしたちのためにある天父の偉大な計画のことを何と呼びますか。(救いの計画,贖いの計画,幸福の計画)

    2. 贖いとはどういう意味ですか。(罪に縛られた状態からわたしたちを救うこと。)

    3. どなたが地球を創造されましたか。(天父の指示の下にイエス・キリストが造られた。)

    4. 地上で最初に造られた人はだれとだれですか。(アダムとエバ。)

    5. アダムとエバが禁断の実を食べたためにどんなことが起こりましたか。(二人はエデンの園を追放された。子供をもうけることができた。死ぬ体となった。善悪を区別できるようになった〔モーセ5:11参照〕。)

    6. アロンは聖文や真鍮の版の記録から王を教えました。わたしたちが,福音や贖いの計画を教えるのに用いる4つの正典とは何を指しますか。(『聖書』『モルモン書』『教義と聖約』『高価な真珠』)

    7. アロンが最初にラモーナイ王の父に教えたのは,どんなことですか。(神が生きておられること。)

    8. イエスは,どのようにしてわたしたちがみもとに帰って再びともに住めるようにしてくださいましたか。(わたしたちの罪のために苦しみ,亡くなられた。)

    9. 天父のもとに帰れるようになるには,何をしなければなりませんか。(罪を悔い改める,聖約を守る,よい働きをする。)

      再度ゲームをするには,本課の内容を基に質問を考える。

  4. 家族は永遠に」(『子供の歌集』98『賛美歌』187番,),「主はみ子をつかわし」(『子供の歌集』20),「神の子です」(『子供の歌集』2,『賛美歌』189番)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

天父はわたしたちを愛しておられ,わたしたちが罪を悔い改めて天父のようになれるように贖いの計画を備えてくださったことをあかしする。

読書課題

本課の復習のため,家庭でアルマ22:1-16を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。

注意--次のレッスンで「レッスンを豊かにする活動」の1を選択する場合,その1,2週間前に割り当てをしておく必要がある。

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