初等協会テキストと分かち合いの時間
第36課:イエス・キリスト,ニーファイ人に聖餐を与えられる


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イエス・キリスト,ニーファイ人に聖餐を与えられる

目 的

たまとともにいられるよう,常にイエス・キリストを覚えているよう励ます。

準 備

  1. 3ニーファイ18:1-14を,祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  3. 次の言葉を書いた紙(黒板に書くようにしてもよい)。

    • やみ

    • 破壊

    • 傷のしるし

    • 天使

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 視覚資料4-43「ニーファイ人に姿を現されたキリスト」(『福音の視覚資料セット』315),4-47「ニーファイ人とともに祈られるイエス」,4-49「復活されたイエス・キリスト」(『福音の視覚資料セット』239)

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

子供たちに,各自が経験した大切な出来事として,どのようなことを覚えているか質問する。

「準備」の項に挙げられている視覚資料と言葉を書いた紙を一つずつ見せていく。それぞれの絵と言葉が,イエスの訪れにまつわるどのような出来事を覚えるのに役立つか質問する。

聖 文

3ニーファイ18:1-14の内容を教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • イエス・キリストは弟子たちに何を持って来るように命じられましたか(3ニーファイ18:1)。イエスはそのパンをどうされましたか(3ニーファイ18:3-4)。イエスはぶどう酒をどうされましたか(3ニーファイ18:8-9)。

  • 若い男性が教会員のためにせいさんの準備,祝福,パスを行うには,その前に何を受けなければなりませんか(3ニーファイ18:5)。このワードではどのような人たちが聖餐の準備,パス,祝福を行っていますか。

  • 聖餐のパンは何を思い起こさせてくれますか(3ニーファイ18:7)。聖餐の水は何を思い起こさせてくれますか(3ニーファイ18:11)。

  • わたしたちは聖餐を受けるときに,どなたと聖約しますか(3ニーファイ18:7)。

  • イエス・キリストはいつも御自分を覚えている人にどのような約束をしていらっしゃいますか。(3ニーファイ18:7)。主の御霊を受けるとはどういう意味ですか。(聖霊の助けと導きが与えられる。)常に救い主を覚えて御霊を受けられるようにするために,この1週間何ができるでしょうか。

  • 聖霊を受けるとき,教会員は天父に何を証明するのでしょうか(3ニーファイ18:10)。神の戒めを喜んで行うとはどういう意味でしょうか。天父がわたしたちに喜んで行ってほしいと望んでいらっしゃる戒めにはどのようなものがありますか。もっとよく従いたいと思う戒めを一つ選ばせる。ただし,発表させる必要はない。

  • わたしたちは聖餐を受けるときに,何の聖約を思い起こし,新たにするのでしょうか(3ニーファイ18:11)。バプテスマのときに立てた聖約について何度も考えることは,自分の生活をさらに良いものとするうえでどう役立つでしょうか(モーサヤ18:10)。聖餐の祈りに注意して耳を傾け,この1週間バプテスマの聖約を守るために何をするか考えさせる。

  • ふさわしい状態で聖餐を受ける人は,どのように祝福されるでしょうか(3ニーファイ18:12-14)。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. モロナイ4:35:2の聖餐の祈りの言葉を読ませる。聖餐を受ける準備としてどのようなことができるか提案させる。子供たちに助けが必要な場合は,次の事柄を提案するとよい。

    • 聖餐の賛美歌を歌う。

    • 聖餐の祈りの言葉に耳を傾ける。

    • 救い主の愛,苦しみ,死,復活,,教えについて考える。

    • 天父との聖約について考える。

  2. 自分が御霊を感じたときの,適切な経験を話す。御霊を感じたときの経験を発表したい子供には,その機会を与える。イエス・キリストがわたしたちに日々の生活の中で御霊を見いだし,常にそれを感じているように望んでいらっしゃることを理解させる。第13代大管長エズラ・タフト・ベンソンの次の言葉について話し合う。「わたしたちが最もよく主の言葉を聞くのは感覚を通してである。わたしたちが謙遜けんそんで敏感なら,主はわたしたちの感覚を通して頻繁にささやきかけてくださる。霊的なささやきが時々わたしたちを大きな喜びで感動させたり,涙を流させたりするのはそのためである。」(The Teachings of Ezra Taft Benson,『エズラ・タフト・ベンソンの教え』77)

  3. 聖餐式のときに救い主を思い起こすのに役立つ事柄を考えさせる。賛美歌や初等協会の歌の中から好きな曲を一つ選び,子供たちが考えている間にハミングする。次のような事柄が考えられる。ゲツセマネの園におけるイエス・キリストの姿。ニーファイ人の中のイエス・キリスト。子供たちが感謝している日々の祝福など。聖餐式のときには救い主に思いを向けるように促す。

  4. 心低く」(『子供の歌集』11),あるいは「主はみ子をつかわし」(『子供の歌集』20),「イエス様を思うのは」(『子供の歌集』148)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

復活されたイエス・キリストの絵を見せ,イエス・キリストを覚えその戒めを守るなら,聖霊の導きが授けられることをあかしする。

読書課題

本課の復習のため,家庭で3ニーファイ18:1-14を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。