第32課
アメリカにおけるイエス・キリスト降誕のしるし
目 的
信仰のある人にとって,しるしはイエス・キリストへの
準 備
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3ニーファイ1-2章を,祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『モルモン書』人数分
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本課末の視覚資料(自分で黒板に簡単な絵を措くようにしてもよい)
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
これから昔あった一つの出来事について,ヒントを幾つか与えることを話す。そのヒントがどんな出来事について述べているか分かったら手を挙げさせる。そしてクラスの前に来て,教師から渡される以下の絵(本課末の視覚資料参照)を持たせる。
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天使
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羊飼いのつえ
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ろば
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星
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飼い葉おけ
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幼子
子供たちが,その出来事はイエス・キリストの誕生であると気づいた場合には,星の絵を黒板にはる。そして,本課ではエルサレムから遠く離れたある所について学ぶことを説明する。救い主降誕のしるしを待ち望んでいたその地の人々は,一つの星を見た。
聖 文
キリスト降誕当時のゼラヘムラの民について3ニーファイ1-2章基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。この箇所に出てくるニーファイは,ヒラマンの息子であったニーファイの子供であることを説明する。
話し合いと応用のための質問
レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。
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民の中のある人々は,レーマン人サムエルの預言について何と言っていましたか(3ニーファイ1:5-6)。信じない人々の動きに対して,信じていた人々はどのように反応しましたか(3ニーファイ1:7)。
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彼らはどのようなしるしを待ち望んでいましたか(3ニーファイ1:8)。その信念の強さから,彼らの信仰についてどのようなことが分かりますか。
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信じない人々は信じていた人々をどのように脅しましたか(3ニーファイ1:9)。彼らが神を信じる人々に対して腹を立てたのはどうしてですか。
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ニーファイは人々の罪悪を見てどうしましたか(3ニーファイ1:12)。ニーファイの祈りに対してどのような答えが与えられましたか(3ニーファイ1:13-14)。イエス・キリストは御自分が世に来られる理由について何と言われましたか。
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その預言はどのように成就しましたか(3ニーファイ1:15,19)。信じない人々が預言が成就したしるしを見て非常に恐れたのはどうしてですか(3ニーファイ1:18)。皆さんがその場にいたら,どのように感じたと思いますか。
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ベツレヘムにも現れ,ニーファイ人も見たしるしはどのようなものですか(3ニーファイ1:21)。
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サタンは人々にしるしを信じさせないようにするために何をしましたか(3ニーファイ1:22)。人々は主を信じていることをどのようにして示しましたか(3ニーファイ1:22-23)。
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人々の信仰と義を衰えさせる出来事としてどのようなことがありましたか(3ニーファイ1:29-30)。親の義にかなう模範と教えに従うのが大切なのはなぜでしょうか。皆さんは親に従うことによってどのような祝福を受けてきましたか。
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人々は自分たちが見た多くのしるしについて,どう考えるようになりましたか(3ニーファイ2:1-2)。しるしを基とした信仰の強さについてどのようなことが分かりますか。どうしたら自分の証を強めることができますか。
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ニーファイ人の不信仰の結果,どのようなことが起こりましたか(3ニーファイ2:3,11)。義にかなうニーファイ人とレーマン人は,自分たちを守るために何をしましたか(3ニーファイ2:12)。ほかの教会員とともに天父を礼拝することは,自分を強めるうえでどのように助けとなるでしょうか。
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悪事の結果として,人々にどのようなことが起きましたか(3ニーファイ2:17-19)。
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イエス・キリストの再臨の預言が成就することはどうしたら分かりますか(3ニーファイ1:20)。
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イエス・キリストの再臨のときに,この世はどうなると思いますか。そのときに皆さんはどのような人物になっていたいと思いますか。再臨に備えるために,今何ができるでしょうか。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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これまでのレッスンで学んできた民のうち,しるしを求め,あるいはしるしを実際に目にした不信仰な民の名を挙げさせる。そして,しるしが彼らの証に与えた影響について話し合う。助けが必要な場合は,以下の例を挙げる。
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レーマンとレムエル(1ニーファイ3:28-31;17:45)
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シーレム(『モルモン書』ヤコブ7:13-20)
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コリホル(アルマ30:43-56)
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子供たちに仮に各自がホームティーチャーあるいは訪問教師になったと考えさせる。担当家族がイエス・キリストへの証を強く保てるように助けるために,どのようなことを教えたいと思うか,自発的に発表してもらう。
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子供たちが3ニーファイ1:20を覚えられるように助ける。また,それがわたしたちの生活にどう当てはまるかについて話し合う。
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子供たちが信仰箇条第10節を覚えられるように助ける。
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「主はみ子をつかわし」(『子供の歌集』20),あるいは「主の来られる時」(『子供の歌集』46)を歌うか歌詞を読む。
まとめ
証
天父はすべての預言を成就されることを証する。義にかなう生活をし,再臨のときに救い主にお会いする備えをすることの必要性を強調する。
読書課題
本課の復習のため,家庭で3ニーファイ1:4-15,19-22を研究するよう,子供たちに提案する。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。