初等協会テキストと分かち合いの時間
第2課:ニーファイは,預言者である父に従った


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ニーファイは,預言者である父に従った

目 的

子供たちの心に,生ける預言者に従いたいという望みを培う。

準 備

  1. 1ニーファイ1-2章を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  3. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 信仰箇条第6節を紙か黒板に書き,「預言者」という言葉の部分を,二つ折りにした紙で覆う。折った紙の内側には,次の言葉を書いておく「預言者とは,神に代わって話すよう,神により召された人のことです。預言者が神に代わって語るとき,それは神御自身がお話しになるのと同じです。」

    3. 視覚教材4-4「エルサレムの民に預言するリーハイ」(『福音の視覚資料セット』300),4-5「エルサレムをたつリーハイの家族」(『福音の視覚資料セット』301),生ける預言者の写真またはジョセフ・スミスの肖像画(『福音の視覚資料セット』401)

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

信仰箇条第6節を,「預言者」という言葉を覆った状態で見せる。隠れている言葉が何か分かる子供に手を挙げさせる。一人の子供に覆っている紙を取って,教師に手渡すように言う。子供たちに信仰箇条第6節を繰り返させる。

生ける預言者の写真,または預言者ジョセフ・スミスの肖像画を見せ,子供たちに「この人はだれでしょう」と尋ねる。

  • 預言者とは何ですか。

話し合った後,一人の子供に折った紙の内側に書かれていることを読ませる(「準備」の項参照)。

預言者は,天父とイエス・キリストが人々にしてほしいと望んでおられることを常に伝えてきた。そのことを証する。預言者に従うなら祝福を受けることを説明する。

聖 文

エルサレムを去る預言者リーハイとその家族の話を1ニーファイ1-2章に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。適切な箇所で視覚資料を用いる。わたしたちも皆,ニーファイのようになろうと努め,生ける預言者に従わなければならないことを強調する。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • リーハイは自分の民のために何をしましたか(1ニーファイ1:5)。主は示現の中でリーハイに何を示されましたか(1ニーファイ6-13)。

  • リーハイは示現を受けた後どうしましたか(1ニーファイ1:18)。

  • リーハイはどなたについて預言しましたか(1ニーファイ1:9,19。このメシヤとはイエス・キリストのことであると説明する)。預言者たちは常にイエス・キリストについて証してきた。このことを子供たちが理解できるようにする。祈りの気持ちで『モルモン書』を研究し,戒めに従うなら,子供たちだれもが「イエスは救い主である」と知ることができる,とあかしする。

  • 預言者リーハイの言葉を聞いて,人々はどうしましたか(1ニーファイ1:19-20)。イエス・キリストとその教会を信じているからといって,人から笑われたり,からかわれたりしたら,あなたはどうしますか。

  • 人々がリーハイを殺そうとした後で,主は彼にどうするようお命じになりましたか(1ニーファイ2:1-3)。

  • リーハイの家族は,エルサレムを去るとき,何を持って行きましたか(1ニーファイ2:4)。リーハイの家族は後に何を残して行きましたか。

  • レーマンとレムエルは,自分たちの家,金,銀を後に残して行かなければならなかったとき,どうしましたか(1ニーファイ2:11-13)。「つぶやく」とはどういう意味ですか。(不平を言うこと)「強情」とはどういうことですか。(頑固,高慢)もしあなたが,家や持ち物を後に残して去るように言われたら,どんな気持ちになりますか。

  • ニーファイはなぜ父に逆らわなかったのでしょう(1ニーファイ2:16)。以下のことを説明する。「主に叫び求める」とは,心から祈るという意味である。「心を和らげる」とは,耳を傾け,従うという意味である。預言者に従おうとするとき,祈りはどのようにあなたの心を和らげ,助けになりますか。

  • ニーファイは,レーマンとレムエルが自分の言葉を信じようとしなかったとき,どのようにして二人に対する愛を示しましたか(1ニーファイ2:18)。戒めを守っていない人のために祈ったことがありますか。

  • 信仰深いニーファイに対して,主はどんな約束をなさいましたか(1ニーファイ2:19-22)。あなたにとって信仰とは何ですか。

  • リーハイの家族が去った後,エルサレムにはどんなことが起こりましたか(2ニーファイ1:4)。預言者が預言することは,いつも起きますか(教義と聖約1:37-38)。

  • リーハイの家族はいつエルサレムを去りましたか(各章の前書きの最後には,その出来事の年代が記されている)。紀元前とはどういう意味ですか。(キリスト降誕の前。)

  • 今日の預言者はだれですか(入手できれば今日の預言者の写真を見せる)。今日の預言者はわたしたちに何を行うように勧めていますか。最近のメッセージから2,3引用して子供たちに話してもよい。生ける預言者に従うとき,どのように祝福がもたらされるでしょう。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. リーハイの家族が荒れ野に持って行ったと思われる品物またはその絵を,幾つか見せる。例--テント,毛布,調理用具,ナイフ,弓矢,ロープ,種など。子供たちに,リーハイの家族が持って行ったかもしれないそのほかの品物を想像して名前を挙げさせる。

    • どうしてリーハイの家族にはこれらの物が必要だったと思いますか。あなたが彼らのような旅に出かけるとしたら,ほかにどんな物を持って行く必要がありますか。

    • あなたにとって,後に残して行くのがとてもつらいのは,どういう物ですか。

  2. 教会の歴代大管長の写真を見せる(『福音の視覚資料セット』506)。次に,子供たちに歴代大管長の名前と,大管長を務めた順番を覚えさせる。

  3. 教会の第13代大管長エズラ・タフト・ベンソン長老の次の言葉を紹介する。

    「教会の子どもたちに向けてお話をしたいと思います。……

    わたしは子どもたちを心から愛しています。そして天のお父様もみなさんを愛しておられます。

    きょうわたしは,天のお父様がみなさんに知ってほしいと望んでおられることについてお話ししたいと思います。それは,みなさんが天のお父様のみこころを行い,本当の幸福をつかめるようになってほしいからです。わたしが話すことは,みなさんの今の生活に,またみなさんがこの世の生がいを送っていくうえで役に立つことでしょう。

    わたしはみなさんが『モルモン書』を愛していることを聞いて本当にうれしく思っています。わたしも『モルモン書』が大すきです。天のお父様はみなさんに,これからも続けて毎日『モルモン書』を勉強するように望んでおられます。『モルモン書』は天のお父様からみなさんにあたえられたとくべつなおくり物です。『モルモン書』の教えにしたがう人は,天のお父様のみこころが行えるようになります。」(「教会の子供たちへ」『聖徒の道』1989年7月号,85-86)

  4. 生ける預言者の最近の大会説教からの抜粋を何枚かの紙片に書き写す(『聖徒の道』総大会報告号参照)。それらの引用文を箱か紙袋に入れ,子供たちに順番で1枚ずつ引かせる。各自が引用文を読み終えたら,その預言者の勧告に従うにはどうしたらよいか話させる。

  5. 信仰箇条第6節について話し合い,子供たちがそれを覚えられるようにする。

  6. 感謝を神に捧げん」(『賛美歌』11番),「戒めを守る人を」(『子供の歌集』68,『賛美歌』193番,),「預言者にしたがおう」(『子供の歌集』58)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

以下のことをあかしする。天父はわたしたちを愛しておられるので,生ける預言者を与えてくださった。生ける預言者に従うなら祝福を受ける。

読書課題

本課の復習のため,家庭で1ニーファイ2章を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。