第20課
反キリスト,コリホル
目 的
イエス・キリストに従うならサタンの欺きを避けられることを理解させる。
準 備
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アルマ30章とモロナイ7:15-17を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『モルモン書』人数分
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肯定的な言葉を書いた何枚かの紙片とセロハンテープ
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視覚資料4-9「イエス・キリスト」(『福音の視覚資料セット』240),4-34「神の実在についてコリホルに証するアルマ」,4-35「神がおられることを実は知っていたと書くコリホル」
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
クラスが始まる前に,何枚かの紙に下記の肯定的な言葉(例--下記の対句の,最初の方の言葉)を書いておく。子供たちのいすの裏側に言葉の紙を1枚ずつテープではっておく。(または子供たちが教室に入ってきたときに1枚ずつ渡してもよい。)子供たちにいすの裏にはった言葉の紙を見つけるように言う。自分の紙に書いてある言葉と反対の意味の言葉について考えるように言う。一人一人の子供に自分が考えた反対の言葉を言わせ,クラスのほかの子供たちは,その子供の紙に書いてある肯定的な言葉を推測する。
例 | ||
光/暗闇 |
正義/悪 |
清潔/汚れ |
生命/死 |
真理/誤り |
幸福/不幸 |
良い/悪い |
平和/戦争 |
健康/病気 |
愛/憎しみ |
真実/偽り |
親切/卑劣 |
成功/失敗 |
純粋/不純 |
喜び/悲しみ |
子供たち全員が答えたら,以下のことを説明する。この活動で,すべての言葉に反対の言葉があったように,サタンはイエス・キリストの教えのすべてに反する偽りの教えを持っている。天父に従うことはわたしたちに幸福をもたらすが,サタンに従うことはわたしたちを不幸にする。子供たちに偽りを言ったときと真実を言ったときの気持ちの違いについて尋ねる。
以下のことを子供たちに教える。わたしたちは,何かについて学べば学ぶほど,その事柄と,その反対の事柄の違いについて分かるようになる。イエス・キリストについて学び,イエス・キリストに従えば従うほど,わたしたちはサタンの誘惑や欺きに抵抗できるようになる。
これからイエス・キリストに反対する者,つまり反キリストについて学ぶことを説明する。イエス・キリストに盛んに反対する者または事柄(あからさまであろうと,ひそかであろうと)は反キリストである。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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子供たちに本課の最後にある「これはわたしにイエス・キリストを信じるように説き勧めるものだろうか」という言葉を書いた紙を配る。「説き勧める」とは,人に何かを信じるように,または何かをするように確信させるという意味である,と説明する。これは,善悪をわきまえるために預言者モロナイによってわたしたちに与えられた指針であると告げる(モロナイ7:15-17参照)。子供たちが以下のことを確実に理解できるようにする。善を行い,キリストを信じるように説き勧めるものがあれば,それは善である。しかし,もしそうでないならば悪である。後で思い起こせるよう,子供たちはその紙を家に持ち帰るとよい。
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子供たちが信仰箇条第13節を覚えられるように助け,どうしてこの節もまた,正義を選ぶための指針となるのか話し合う。
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天父が生きておられることを証している自然界の事物の写真や絵を見せる。教会付属図書館で以下のような絵を探すとよい。創造--生ける創造主,世界,春の花を見る子供たち,赤ちゃんを抱く夫婦など。子供たちにこれらの写真や絵を見るときにどんな気持ちがするか,そしてこれらは神についてどのように証しているかを話すように勧める。
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教会の第13代大管長エズラ・タフト・ベンソン長老の以下の言葉を読み,話し合う。『モルモン書』はサタンの欺きを遠ざける,非常に力強い道具であることを強調する。
「〔『モルモン書』〕には,真剣に研究し始めるとすぐに,皆さんの生活に流れ込むようになる力があります。皆さんは誘惑に抵抗する優れた力,欺きを避ける力,まっすぐで狭い道にとどまる力をを見いだすことでしょう。」(A Witness and a Warning,『証と警告』21-22)
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「小さな声で」(『子供の歌集』144),「天のお父さまの愛」(『子供の歌集』16)