第44課
モロナイと『モルモン書』の約束
目 的
『モルモン書』について自分自身の
準 備
-
モロナイ10章;ジョセフ・スミス-歴史1:30-35,59-60を,祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
-
その他の参照箇所--モルモン8:1-4,16;『モルモン書』のタイトルページ。注意--タイトルページは金版の最後の1枚の翻訳である(History of the Church,『教会歴史』1:71参照)。
-
子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
-
「証」と書いた紙を用意する。
-
教材
-
『モルモン書』人数分
-
視覚資料4-2「クモラの丘に金版を隠すモロナイ」(『福音の視覚資料セット』320),4-55「ジョセフ・スミスの寝室に現れたモロナイ」(『福音の視覚資料セット』404),4-3「金版を受けるジョセフ」(『福音の視覚資料セット』406),4-56「神殿の天使モロナイ像」
-
レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
-
次の言葉を書いた紙を用意する。「読む」「思い起こす」「深く考える」「祈る」。その紙を文字が見えないように裏返しにしておく。子供たちに順番にその表を出させ,モロナイが証を得るステップとしてわたしたちに教えてくれたことを見直させる。自分自身で証を得るためにこれらのステップをどのように生かせるかについて話し合う。
読む(『モルモン書』への証を得るための最初のステップは,それを読み研究することである,と説明する。)
思い起こす(モロナイは,イエス・キリストが優しく憐れみ深い御方であることを思い起こし,感謝の思いで心を満たさなければならないと教えた。この愛と感謝の気持ちは,啓示の霊を受けるよい備えとなる。)
深く考える(わたしたちは『モルモン書』を通してイエス・キリストについて学んだこととその教えについて心の中で深く考えなければならない。)
祈る(わたしたちは『モルモン書』が真実かどうかを,イエス・キリストの名によって,永遠の父なる神に真心から尋ね祈らなければならない。)
-
第13代大管長エズラ・タフト・ベンソンの次の言葉を読む。
「末日聖徒は『モルモン書』を生涯にわたって研究する必要がありますが,それには大きく3つの理由があります。
その第1は,『モルモン書』はわたしたちの宗教のかなめ石だからです。……かなめ石とはアーチの中央に置かれる石のことです。ほかの石を支える働きをしているので,取るとアーチは崩れ落ちます。
『モルモン書』は3つの点でわたしたちの宗教のかなめ石です。それはイエス・キリストの証におけるかなめ石であり,わたしたちの教義のかなめ石であり,証のかなめ石です。……
第2の理由は,この『モルモン書』がわたしたちのために書かれたものであるからです。……
第3の理由は,……わたしたちを神に近づけてくれるものだからです。……
『モルモン書』には力があって,真剣に読み始めるや否やその力は読む者の人生に流れ込み,誘惑に打ち勝つ力となります。またそれは欺きを避ける力となり,細くて狭い道にとどまる力となります。」(『聖徒の道』1987年1月号,5-6)
-
視覚資料「神殿の天使モロナイ像」を見せる。黙示14:6と教義と聖約133:36に一人の天使(モロナイ)が地上に「永遠の福音」を回復したことが書かれていることを説明する。幾つかの神殿の尖塔の上には金のモロナイ像が据えられていることを話し,モロナイが「わたしモロナイはキリストを否定しない」という証を守り抜いたことを思い起こさせる(モロナイ1:3)。
-
『モルモン書』についての約束(モロナイ10:4-5)または信仰箇条第8節を読み,この一部あるいは全部を覚えるように勧める。
-
『モルモン書』への証を得ると,次の事柄についても証が得られることを説明する。
-
イエスはキリストである。
-
ジョセフ・スミスは神の預言者である。
-
末日聖徒イエス・キリスト教会は神の真の教会である。
-
-
『モルモン書』の中の好きな箇所を発表させる(その箇所をロールプレイングさせてもよい)。その箇所からどのような大切なことを学んだか話してもらう。
-
「いのりながらみ言葉読む時」(『子供の歌集』66)を歌うか歌詞を読む。