初等協会テキストと分かち合いの時間
第19課:アンタイ・ニーファイ・リーハイ人


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アンタイ・ニーファイ・リーハイ人

目 的

子供たちが神聖な聖約を守りたいという強い気持ちを抱けるようにする。

準 備

  1. アルマ23-24章26:23-3327章を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. その他の参照箇所--アルマ25:1-26:22

  3. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 「導入」の代替活動のために--底の浅い箱またはなべ。箱の中に薄い層が作れるくらいの塩または砂。マジックまたはクレヨン,岩。

    3. 視覚資料4-33「武器を捨てたアンタイ・ニーファイ・リーハイ人」(『福音の視覚資料セット』311)

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

武器を捨てたアンタイ・ニーファイ・リーハイ人の絵を見せる。子供たちに,攻撃を受ける危険性があると知っていたら,武器を捨てたいと思うかどうか尋ねる。以下のことを説明する。アンタイ・ニーファイ・リーハイ人は,敵が自分たちを殺そうと企んでいることを知った。しかし彼らは,もう戦わないという神聖な聖約を天父と交わした。福音の聖約は,天父とその子供たちの間に交わされる拘束力のある取り決め,約束である。

「導入」の代替活動

箱の底に塩または砂を振りまき,上から指で約束という言葉を書く。以下の質問をする。

  • これまで,だれかと取り決めや約束をしたにもかかわらず,それを守ってもらえなかったことはありますか。(約束を破られたときどんな気持ちがしたか子供たちに話させながら,塩または砂に書いた文字を口で吹いて消す。)

  • 天父と交わす約束のことを何と呼びますか。(聖約)

  • わたしたちはいつ天父と約束を交わしますか。(バプテスマを受けるとき)

約束は軽々しく交わすべきではないことを子供たちに思い起こさせる。約束を守ることの大切さを強調する。マジックまたはクレヨンで岩に聖約という言葉を書く。福音の聖約は天父とその子供たちの間で交わされる約束のことであると説明する。岩を口で吹いて,岩に書かれた言葉は容易に取り除けないことを示す。聖約を交わすときは,それらが神聖なものであることを心に留め,それを守る決意をすべきである。

聖 文

アンタイ・ニーファイ・リーハイ人が自分たちの交わした聖約をどれほど尊んだかをアルマ23-24章26:23-3327章に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • モーサヤの4人の息子たちの名前を言ってください(モーサヤ27:34)。

  • モーサヤの息子たちはどうしてレーマン人の間で福音をべ伝えたいと思ったのでしょうか(モーサヤ28:3)。

  • ゼラヘムラのニーファイ人たちは,どうしてモーサヤの息子たちが彼らの計画について話したとき,笑ったのでしょう(アルマ26:23-25)。

  • レーマン人は,どのようにしてイエス・キリストに帰依しましたか(アルマ23:5-6)。これらの改宗者のうちどれくらい多くの人々がイエス・キリストへの信仰に固くとどまりましたか。信仰を固く守るにはどうしたらよいでしょうか。

  • レーマン人の改宗者たちは,自分たちの名前をどうして変えたのですか(アルマ23:16-17)。後に,これらの改宗者たちがジェルションの地に移ったとき,どんな名前で知られるようになりましたか(アルマ27:26)。皆さんは聖約を交わしてどんな名前を受けましたか(モーサヤ5:7-8)。

  • アンタイ・ニーファイ・リーハイ人は,どうして敵と二度と戦わないと決めたのですか(アルマ24:10-13,16)。

  • アンタイ・ニーファイ・リーハイ人は,武器を埋めたとき,主とどのような聖約を交わしましたか(アルマ24:17-18)。アンタイ・ニーファイ・リーハイ人はこの聖約を守ろうと,どれほど強い決意をしていましたか。わたしたちが従うことを誓った聖約には,どのようなものがありますか。(知恵の言葉,じゅうぶんの一,安息日を聖く保つ,思いと行いを清く保つ。)

  • 神の民が戦わずに,伏したまま殺されようとするのを見て,レーマン人の戦士たちの多くにどのようなことが起きましたか(アルマ24:24-27)。わたしたちの模範は,人々が教会に加わりたいと望むうえでどのように助けになりますか。聖約を守ることに対するわたしたちの模範は,ほかの人たちが聖約を守りたいと望むうえでどのように助けとなりますか。

  • 武器を埋めることによって,アンタイ・ニーファイ・リーハイ人は敵に対するどのような態度を示しましたか(アルマ26:32-33)。真にイエス・キリストの福音に改宗した人々は,敵を含むすべての人々に対する愛と思いやりをどうして持つことができるのだと思いますか。

  • アンタイ・ニーファイ・リーハイ人はなぜ死ぬことを恐れなかったのでしょうか(アルマ27:28)。

  • アンタイ・ニーファイ・リーハイ人の王は,どうしてその民とともにニーファイ人の奴隷になろうと言ったのでしょうか(アルマ27:4-8)。

  • 聖約を尊ぶことにおいて,わたしたちはどうしたらもっとアンタイ・ニーファイ・リーハイ人のようになれるでしょうか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 一人の大人にレーマン人の王の役をして,彼の民が剣を取って同胞(はらから)と戦おうとしなかった理由を言ってもらう。剣を埋めたとき,彼が交わした聖約について検討する(アルマ24:6-13,16-18参照)。

  2. 信仰箇条第13節について検討する。子供たちに,アンモンの民はこれらの原則に従って生活したかどうか尋ねる。これらの原則に従って生活することは,聖約を守るうえでどのように役立つか尋ねる。

  3. 救い主の愛」(『子供の歌集』42),または「共に愛し合え」(『子供の歌集』74,『賛美歌』192番)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

以下のことを証する。キリストの教会の会員であるわたしたちは,神聖な聖約を交わしている。約束された祝福を受けたいと望むならば,聖約を尊ばなければならない。

読書課題

本課の復習のため,家庭でアルマ24:6-27を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。