第21課
ゾーラム人とラミアンプトム
目 的
へりくだって心から天父を礼拝することを教える。
準 備
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アルマ31章;34:1-30,38-41;35:1-9を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『モルモン書』人数分
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2組の食器
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視覚資料4-36「ゾーラム人とラミアンプトム」
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
夕食ごっこをする。皿とグラス,スプーンなどを2組ずつ用意する。ただし,食べ物は盛らない。とてもおいしいごちそうを夢中になって食べているふりをする。一人の子供に前に出て来て一緒に食べるように言う。空の皿に向かってむさぼり食うことは,本課で学ぶゾーラム人たちの誤った不誠実な礼拝の空虚さと似通っている。食べたふりをして実際には食べないのが体のためにならないのと同様,空虚な礼拝は霊的成長の役に立たないのである。本課を通して子供たちは,正しい方法で心を込めて神を礼拝することを学ぶ。
聖 文
ゾーラム人とその間違った信仰についてアルマ31章に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。適切な箇所で視覚資料を用いる。
話し合いと応用のための質問
レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。
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ゾーラム人とはどんな人たちですか(アルマ31:1-3,8)。彼らは教会の教えからどのようにして離れていきましたか(アルマ31:8-11)。
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ゾーラム人たちはいつ,どこで,どのようにして礼拝していましたか(アルマ31:13-18,21-23)。わたしたちはどのように天父とイエス・キリストを礼拝すべきでしょうか。
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ゾーラム人たちはどんなことを間違って信じていましたか(アルマ31:15-17,20)。天父とイエス・キリストはどういう存在であり,どのような御方かを知るのは,なぜ大切ですか。
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ゾーラム人の祈りが不誠実なものであることは,どうして分かりますか(アルマ31:23,27)。祈りをもっと心のこもったものとするにはどうしたらよいでしょうか。
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ゾーラム人が,自分たちはほかの人たちより優れていると思っているのはどうしてですか(アルマ31:24-25,27-28)。わたしたちは時々,どのような点でほかの人より優れていると感じるでしょうか。高慢はどうして深刻な罪なのですか。(わたしたちを神から離れさせるから。)
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真理から離れていく人々を見たとき,アルマをはじめとするほかの指導者たちはどんな気持ちになりましたか(アルマ31:19,24,30-31)。真理を知らない人たちを,わたしたちはどのように助けることができるでしょう。教会にあまり活発でない会員を助けるにはどうしたらよいでしょう。
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ゾーラム人は何に執着していましたか(アルマ31:28)。今日,皆さんの年齢の子供たちが執着しているこの世的な事柄には,どんなものがありますか。この世的な事柄に執着するのはどうしていけないのでしょう。
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アルマは自分自身とその同僚たちのために,どのようなことを祈り求めましたか(アルマ31:31-35)。具体的な事柄について祈り求めるのは,祈りをもっと心のこもったものとするうえでどのように役立ちますか。これまで,問題を抱えているときに,祈りはどのように役立ちましたか。
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アミュレクはイエス・キリストについて何と
証 しましたか(アルマ34:8)。ゾーラム人はどのようにしてイエス・キリストに対する証を得ましたか(アルマ34:17)。 -
わたしたちは,いつ,どのように祈るべきでしょうか。何を祈り求めるべきでしょうか(アルマ34:18-27)。毎日天父を礼拝するにはどうしたらよいでしょうか。
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祈りがむなしいものとならないためには,祈った後何をしなければなりませんか(アルマ34:28)。
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アンモンの民(アンタイ・ニーファイ・リーハイ人)は,自分たちに加わったゾーラム人たちをどのように扱いましたか(アルマ35:9)。よそから来た人や貧しい人たちに対して,わたしたちはどのように接するべきでしょうか。そうすることは,天父への愛を示すことにどのようにつながるでしょうか(マタイ25:40;モーサヤ2:17)。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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黒板に以下の参照聖句を書く。ゾーラム人の誤った考えを示す聖句と,それと反対のアルマとアミュレクの正しい教えの聖句を,子供たちに言わせる。
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アルマ31:16(ゾーラム人は,キリストは現れないと信じていた。)
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アルマ31:20-23(ゾーラム人は皆,同じ祈りをささげた後,その週はまったく礼拝しなかった。)
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アルマ31:24(ゾーラム人は富に執着していた。)
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アルマ34:8(アミュレクはキリストについて証した。)
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アルマ34:19-27(アミュレクは,常にすべてのことについて祈るべきであると教えた。)
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アルマ34:28-29(アミュレクは,富を貧しい人々に与えるべきであると教えた。)
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子供たちに人から笑われたらどんな気持ちがするか尋ねる。人はどんな点で高慢になるか話し合う。子供たちに,リーハイの夢に出てきた大きく広々とした建物は世の人々の高慢を表していたことを思い起こさせる。
謙遜 は高慢の反対であることを説明する。子供たちに,もっと謙遜になるためにしてみようと思うことを一つ紙に書かせる。 -
子供たちに以下の聖句,または本課にあるほかの重要な聖句を読んで,印を付けるように勧める。(子供たちにとって重要な聖句の全文または一部を暗唱してもよい。)
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「子供の祈り」(『子供の歌集』6),「お父様は生きています」(『子供の歌集』8,『賛美歌』190番)を歌うか歌詞を読む。
まとめ
証
謙遜に心から天父を礼拝するなら,祈りに対する答えと祝福を受けられることを証する。
読書課題
本課の復習のため,家庭でアルマ31:8-25とアルマ34:17-29を研究するよう,子供たちに提案する。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。