初等協会テキストと分かち合いの時間
第5課:リーハイとその家族,荒れ野の中を導かれる


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リーハイとその家族,荒れ野の中を導かれる

目 的

子供たちが,全力を尽くし,天父を信頼するなら,神の導きを受けられることを理解できるようにする。

準 備

  1. 以下の聖句を祈りの気持ちで研究する。1ニーファイ16章アルマ37:38-46箴言3:5-6それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  3. レッスンを教える前に,「導入」部分をやってみて,進め方を把握しておく。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 『聖書』人数分

    3. 50センチの長さのひも人数分

    4. 視覚資料4-15「リアホナ」(『福音の視覚資料セット』302),4-16「ニーファイと折れた矢」

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

子供たち全員に50センチの長さのひもを配る。ひもの一方の端を右手で,もう一方の端を左手で持たせる。両端から手を放さずに結び目を作ってみるように言う。十分なひもがない場合は,一人の子供を前に出してこの活動をさせる。

  • 「難しい」あるいは「できない」と思いますか。

もう一度結び目を作らせる。ただし今回は,最初に腕組みをさせ,そのまま右手で一方の端を,左手でもう一端をつかませる。次に両端を握ったまま腕をほどかせる。すると,ひもには結び目ができているはずである。子供たちからひもを集める。教師がやり方を示したら,子供たちは結び目を作ることができた。それを指摘した後,次のことを話す。これと同じように,わたしたちは皆,生活の中で解決できそうもないチャレンジに遭うが,自分にできることをすべて行って,天父を信頼するなら,神は答えを見いだせるよう助けてくださる。

聖 文

適切な箇所で視覚資料を用いながら,リアホナに導かれるリーハイの家族の話,ニーファイの折れた矢の話を,1ニーファイ16:17-32に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。どんなときでも全力を尽くし,救い主を信頼するよう励ます。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • 荒れ野の中を旅しているとき,リーハイはその信仰と従順のおかげでどのように祝福されましたか(1ニーファイ16:10)。

  • ニーファイが鋼でできた弓を折ってしまったとき,ニーファイの父や兄弟はどうしましたか(1ニーファイ16:17-21)。物事が思いどおりに進まないとき,不平を言ってしまいがちなのはなぜでしょうか。

  • ニーファイは疲れておなかをすかせていましたが,不平を漏らしませんでした。彼は問題を解決できるように何をしましたか(1ニーファイ16:22-32)。

  • どうしてニーファイは父親に助けを求めたのでしょう(1ニーファイ16:23-24)。あなたが問題を抱えているとき,親はどのように助けてくれましたか。

  • どうすれば,あなたもニーファイのように親や兄弟,姉妹に対して良い模範となれるでしょうか。

  • リアホナ(真鍮の球)はどのような働きをしましたか(1ニーファイ16:26-30)。

  • 天父はみもとに帰る道を指し示すために,わたしたちに何を与えてくださいましたか(アルマ37:44-45)。キリストの言葉はどこで見いだせるでしょう。(聖文。)キリストの言葉に導かれるようになるには,何をしなければなりませんか(アルマ37:46)。

  • 天父から助けを頂きたければ何をしなければなりませんか。

  • 天父に信仰を持ち,信頼を置くなら,天父は何をしてくださるでしょう(箴言3:5-6)。天父への信頼を示すにはどうしたらよいでしょうか。天父はなぜ,わたしたちが御自身を信頼し,自分にできるすべてのことをするよう望んでいらっしゃるのだと思いますか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. ニーファイの折れた矢の話を子供たちにもう一度話させる。あなたは,問題に直面したとき,ニーファイの家族の中でだれのようになりたいですか。

  2. 折れた矢の話を子供たちに演じさせる。次に,もしレーマンとレムエルが主を信頼していたらどうなっていたかのロールプレイングをさせる。

  3. 福音の第一の原則とは何か子供たちに尋ねる。イエス・キリストに信仰を持たねばならないことを強調する。子供たちが信仰箇条第4節を覚えられるように助ける。

  4. 1ニーファイ3-5章に記された,ニーファイが真鍮の版を手に入れる話を復習する。このときのニーファイの行動と,弓を折ってしまったときのニーファイの行動を比較する。どちらの場合も,自分にできることをすべて行い,天父が助けてくださると信じていた。

  5. 信仰」『子供の歌集』50),「子供の時から主を求め」(『子供の歌集』67)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

証とチャレンジ

何か難しいことを成し遂げようとしたとき,天父が助けてくださると信じて行った経験について,子供たちに話す。自分にできることをすべて行い,主に信頼を置くことの大切さについてあかしする。子供たちに次のチャレンジをする。今週1週間ニーファイについてよく考え,問題が起きたときにはもっと彼のようになろうと努力する。

読書課題

本課の復習のため,家庭で1ニーファイ16:18-32を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。