第27課
ヒラマンと2,000人の兵士たち
目 的
義にかなう親の模範や教えに従うなら真理と義を守る力が得られることを教える。
準 備
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アルマ53:10-23と56:1-58:27を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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その他の参照箇所--アルマ24章
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『モルモン書』人数分
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視覚資料4-33「武器を捨てたアンタイ・ニーファイ・リーハイ人」(『福音の視覚資料セット』311),4-40「2,000人の若い兵士たち」(『福音の視覚資料セット』313)
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
視覚資料「武器を捨てたアンタイ・ニーファイ・リーハイ人」を見せる。数週間前にこの偉大な民について学んだことを思い起こさせる(第19課参照)。次の質問をする。
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アンタイ・ニーファイ・リーハイ人とはどのような人々ですか。彼らはなぜ剣を埋めたのですか。
一人の子供にアルマ24:19を読ませる。アンタイ・ニーファイ・リーハイ人が彼らの子供にすばらしい模範を示したことを説明する。
正直,親切,
以下のことを説明する。天父は,わたしたちを愛し,教え,毎日の生活を通して導くために,親を与えてくださった。本課では,アンタイ・ニーファイ・リーハイ人の子供である2,000人の若い兵士が義にかなう親の模範に倣って,自由を守るという聖約に従ったいきさつについて学ぶ。
(注意--祖父母や親戚あるいはそのほかの人に育てられた子供がいる場合には,それらの人の重要な影響力にも触れるようにレッスン内容を調整する。)
聖 文
ヒラマンと2,000人の若い兵士たちについてアルマ53,56-58章に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。この若い兵士たちが親の教えに従い,戦いの中にあっても守られたことを強調する。適切な箇所で視覚資料を用いる。
話し合いと応用のための質問
レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。
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2,000人の若い兵士たちの親はどのような聖約を立てていましたか(アルマ53:10-12)。彼らがこの聖約を破ることを考えたのはなぜですか(アルマ53:13)。ヒラマンがレーマン人との戦いにアンタイ・ニーファイ・リーハイ人の助けを借りたくないと考えたのはなぜですか(アルマ53:14-15)。自分が立てた誓いを守ることはなぜそれほど大切なのでしょうか。
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2,000人の若者たちが戦う決意をしたのはなぜでしょうか(アルマ53:16)。この若い兵士たちは,何のために戦うと誓いましたか(アルマ53:17)。
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この若者たちは,どのような人でしたか(アルマ53:20-21)。「託されたことは何であろうと,いつでも忠実に果たす」とはどういうことですか。どのようにしたら,忠実で,主の前に正しく歩むことができますか。
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アンタイ・ニーファイ・リーハイ人の父親たちは,戦わないという聖約を破らずに,どのような方法で息子たちを助けましたか(アルマ56:27)。皆さんは自分の親からどのような助けを受けていますか。
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ヒラマンはこの若い兵士たちの力と勇気について,モロナイに何と言いましたか(アルマ56:45)。彼らは母親から何を学んでいきましたか(アルマ56:46-48)。彼らが死を恐れなかったのはどうしてですか。皆さんの親は,皆さんが様々な問題に耐える勇気と信仰を持てるようにするために,どのような備えをさせようとしていますか。
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戦いのときにこの若い兵士たちに力と勇気を与えたのは何だったでしょうか(アルマ57:26-27;58:39-40)。
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この兵士たちはヒラマンにどのように従いましたか(アルマ57:21)。「そのとおりに行う」とはどういう意味でしょうか。指導者や親の教えにそのとおり従うのが大切なのはなぜでしょうか。
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2,000人の若い兵士たちは力が必要なときに何をしましたか(アルマ58:10)。彼らの祈りはどのようにこたえられましたか(アルマ58:11)。子供たちに自分か家族が聖霊のささやきを受けたときの経験を話させる。
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この若者たちはその強い信仰と勇気のゆえにどのような祝福を受けましたか(アルマ56:56;57:25;58:39)。彼らを死から救ったのは何の力でしょうか(アルマ57:26-27;58:40)。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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本課末の配付資料のコピーを子供の人数分用意して,子供に家に持ち帰らせる。
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子供に自発的に以下の文の空欄に適切な言葉を書かせる。
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わたしはすることによって,若い2,000人の兵士のようになれます。
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わたしはという親の教えを心に留めることにより,若い2,000人の兵士のようになれます。
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わたしは若い兵士たちのを心から称賛します。
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2,000人の若い兵士の話でわたしがいちばん好きなのはです。
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2,000人の若い兵士たちについて述べた聖句の中で自分の好きな箇所に印を付けるように勧める。次の聖句の中から選ぶようにするとよい。
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子供たちが十戒の中の5番目の戒めを覚えられるように助ける(モーサヤ13:20参照)。
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「ニーファイのように」(『子供の歌集』92),「おそれずぎをなせ」(『子供の歌集』80),「『モルモン書』の物語」(『子供の歌集』62)の6番を歌うか歌詞を読む。
まとめ
証
親の義にかなう教えと模範に従うことによって得られる祝福について証をする。
読書課題
本課の復習のため,家庭でアルマ53:16-21,56:45-48,アルマ57:25-27を研究するよう,子供たちに提案する。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。

(アルマ57:27)
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