初等協会テキストと分かち合いの時間
第7課:海を渡る


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海を渡る

目 的

聖霊を常に伴侶とするふさわしさを身に付けたいという望みを培う。

準 備

  1. 1ニーファイ18章を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. その他の参考箇所--『福音の原則』(31110 300)第7章

  3. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 目隠し用の布1枚

    3. 視覚資料4-15「リアホナ」(『福音の視覚資料セット』302),4-19「縛られるニーファイ」,4-20「約束の地に着くリーハイとその民」(『福音の視覚資料セット』304)

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

教室の前の方に,いすなどを使って小さな障害物コースを作る。一人の子供に目隠しをして,何度か回らせる。目隠しをしている子供に,もう一人の子供が方向をささやきながら障害物コースを導いてくれることを説明する。もう一度この活動を行う。ただし今回は,ほかの子供たちに間違った道案内を大きな声でさせ,目隠しをした子供が静かな声を聞き取ることに集中しなければならないようにする。

目隠しをしていた子供に二つの経験の違いについて話させる。

  • 聖霊とはどんな御方ですか。聖霊はわたしたちをどのように助けてくださいますか(『福音の原則』第7章参照)。

  • 障害物コースを導かれる経験は,どのような点で,聖霊の声に耳を傾けることと似ていますか。

  • わたしたちを混乱させ,間違った道に導こうとする周囲の「大きな声」あるいは悪い影響力にはどのようなものがありますか。

聖 文

海を渡るリーハイの家族の話を1ニーファイ18章に基づいて教える。適切な箇所で視覚資料を用いる(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • 家族が大海を安全に航海できるほどの船を,ニーファイはどのようにして造ることができましたか(1ニーファイ18:1-3)。

  • レーマンとレムエル,イシマエルの息子たちとその妻たちがどんなことをしたために,リアホナの動きは止まってしまいましたか(1ニーファイ18:9-12)。天父はわたしたちを導くためにリアホナのようなものを与えてくださっています。それは何でしょう。(聖霊。)わたしたちやわたしたちの家族から聖霊の導きを失わせてしまうものにはどんな事柄がありますか。

  • レーマンとレムエルの不従順さは,両親や家族のほかの者たちにどのような影響を及ぼしましたか(1ニーファイ18:12-19)。わたしたちの従順さまたは不従順さは,親や家族のほかの者たちにどのような影響を及ぼしますか。

  • ニーファイは兄たちから不当な扱いを受けたときどのような態度をとりましたか(1ニーファイ18:16)。苦難の中にあって,ニーファイは不平を言う代わりに主を賛美しました。それはどうしてだと思いますか。

  • どのような形で,もっとニーファイを見習いたいですか。

  • どのような形で,聖霊の導きはもたらされますか。(平安や慰めの気持ち,正しい選択をするよう促す思い,導きを与える静かな声,危険を告げ知らせる思い,などの形でもたらされる。)クラスの子供たちに,聖霊の影響を感じた経験について皆に話すよう勧める。聖霊の導きを感じられるよう自分自身を備えるにはどうしたらよいでしょう。

  • 聖霊を伴侶とするにふさわしくあるため,ニーファイはどんな選択をしましたか(1ニーファイ18:3,10,16)。聖霊を伴侶とするにふさわしくなるため,あなたは毎日どんな選択をしていますか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 以下のような言葉を別々の紙に書く。祈り,友達の選択,言葉遣い,テレビ番組,ビデオ,音楽,映画,両親に従う,戒めを守る,兄妹への親切,人々を尊重する,奉仕など,その他適切な活動。それらの紙片を小さな容器に入れる。子供たちに1枚ずつ引かせ,クラスの皆が聞こえるように読ませる。次に,書かれていることは生活の中で聖霊の導きを受ける力にどのように影響するか話させる。

  2. 信仰箇条第1節,第4節を繰り返す。

  3. イエスの教えに従うことは,生活の中で聖霊の影響を受けるうえでどのように役立つか話し合う。子供たちに,イエスの教えの中から今週1週間もっとよく実践したいと思うものを選ばせ,それを後で思い起こせるように紙に書いて家に持ち帰らせる。

  4. 聖霊」(『子供の歌集』56),「小さな声で」(『子供の歌集』144)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

教師自身が聖霊の影響を受けた経験を話すとよい。生活の中で聖霊の影響を受けることの重要性について,また聖霊を常に伴侶とする必要性について証(あかし)する。

読書課題

本課の復習のため,家庭で1ニーファイ18:5-25を研究するよう,子供たちに提案する。