第39課
モルモン,ニーファイ人の滅亡を目の当たりにする
目 的
悪の力に取り囲まれていてもイエス・キリストの教えに忠実に従い続けたいという生徒の望みをさらに強める。
準 備
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モルモン1-6を,祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『モルモン書』人数分
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「導入」のモルモンについての6つの説明を書いた紙。
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視覚資料4-1「抄録を作るモルモン」(『福音の視覚資料セット』306),4-51「かつての偉大な国に別れを告げるモルモン」(『福音の視覚資料セット』319)
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
黒板に「モルモン」と書く。
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この言葉を見て,皆さんは何を思い浮かべますか。
子供たちの考えを聞いた後で,今日は預言者モルモンについて学ぶことを説明する。若い時代のモルモンについて以下の各項目を書いた紙を,一人の子供に渡して読ませる。
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わたしは紀元321年に生まれました。
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わたしは10歳のときに預言者アマロンから,24歳になったらニーファイの大版を取り出すように命じられました(モルモン1:2-4)。
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わたしは11歳のときに,多くの人が住むゼラヘムラへ,父とともに移りました。そしてその同じ年に戦争が始まりました(モルモン1:6-8)。
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わたしは15歳のとき,イエス・キリストの訪れを受け,イエスの慈しみを味わいました(モルモン1:15)。
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わたしは16歳のときに,ニーファイ人の全軍の指揮官に任命されました(モルモン2:1-2)。
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人々の罪悪のために,わたしは固い決意をもって戒めを守り,天父を信じなければなりませんでした。
モルモンの生涯について学ぶと,悪に取り囲まれながらも義にかなう生活を送る方法を理解できると説明する。
聖 文
モルモンがニーファイの大版を短くまとめたことと,ニーファイ人の滅亡について,モルモン1-6章に基づいて教える。適切な箇所で視覚資料を用いる(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
話し合いと応用のための質問
レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。
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モルモンはどのように,またどのような理由でこの版を記録する責任を与えられましたか。(モルモン1:2-4)もし皆さんがまだ子供のうちに,モルモンと同じ責任を授けられたらどのように感じると思いますか。
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当時,ニーファイ人とレーマン人はどのような状況にありましたか(モルモン1:13)。ニーファイ人はその罪悪のゆえに,どのような霊的祝福を失いましたか(モルモン1:13-14)。聖霊を受けるにふさわしい生活をすることはなぜ大切なのですか。
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なぜモルモンは,ニーファイ人に福音を教えるのを許されなかったのでしょう(モルモン1:16-17)。邪悪な世の中で生きていくのは,どのような点で大変ですか。
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ニーファイ人が悔い改め始めたのはなぜですか。(モルモン2:10-11。ヒラマン13:18のサムエルの預言を思い起こさせるとよい。)民の悔い改めに対してモルモンが感じた喜びがすぐに悲しみに変わったのはなぜですか(モルモン2:12-15)。心からの悔い改めはどうしたらできますか。
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戦争の間,モルモンはニーファイの大版をどうしましたか(モルモン2:16-18)。『モルモン書』という名前は,モルモンがニーファイの大版を短くまとめた預言者であることから,その名にちなんで付けられたものであることを子供たちに理解させる。ニーファイの大版を短くまとめているモルモンを描いた絵を見せる。ジョセフ・スミスがクモラの丘でモロナイから授けられた金版には,モルモンが短くまとめたこの記録と,モルモンの息子モロナイが付け加えた記録,ニーファイの小版とが含まれている。
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ニーファイ人が戦いで思うように勝利を収められなかったのはなぜでしょうか(モルモン2:26-27)。どうしたら日々の生活の中で「主の力」を得られるでしょうか。
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モルモンがニーファイ人に悔い改めを教えた結果,どうなりましたか(モルモン3:2-3)。天父や預言者に聞き従わない人が多くいるのはなぜでしょうか。
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民の罪悪のために,モルモンは最後にどうしましたか(モルモン3:11)。モルモンは民を深く愛していたことを示すために何をしましたか(モルモン3:12)。どうして天父の戒めを守らない人々のために祈らなければならないのでしょうか。
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どの預言者がニーファイ人の滅亡を預言していましたか(モルモン1:19;2:10)。それらの預言の成就として,人々は自分たちの罪悪のゆえにどのような苦しみを受けましたか(モルモン2:8,20;4:11,21;5:16,18;6:7-9)。同じような苦しみを受けている友人や隣人がいたら,彼らのために何をしてあげたいと思いますか。どうしたら,ほかの人が天父の戒めを守れるように助けることができますか(「レッスンを豊かにする活動」2参照)。
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これらの戦争でどれほどの人が命を落としましたか(モルモン6:10-15。「レッスンを豊かにする活動」3参照)。モルモンは民の滅亡を目にしてどのように思いましたか(モルモン6:16-22)。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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モロナイが版を記録した目的について話し合う(モルモン3:20-22;5:14-15)。子供たちに少なくとも一つの聖句を読み,答えを見つける割り当てをする。
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子供たちに戒めを何か一つ挙げさせ,もしすべての人がその戒めに従ったとしたらゼラヘムラはどうなっていたと思うか質問する。
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多くの人々が死んだことについて話し合う。それを,わずか24人を残して全滅した人口23万の市と比較する。
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モルモンが偉大な信仰と勇気をもって忠実に責任を果たしてくれたおかげで,現在のわたしたちが受けている祝福について話し合う。以下の点を指摘する。
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悪に取り囲まれた状況の中でどのようにして忠実さを保つべきか,模範を示している。
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民の歴史を記録した。
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ニーファイ人の歴史を短くまとめた。
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現代のわたしたちにとっても賢明な勧告と教えになっている手紙を,息子モロナイに書き送った。
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わたしたちはどうしたら,これらの神聖な記録に対する感謝の気持ちを示すことができるでしょうか。
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「救い主の愛」(『子供の歌集』42),「主の計画にしたがう」(『子供の歌集』86),あるいは「選べ,正義を」(『賛美歌』152番)を歌うか歌詞を読む。
まとめ
証
『モルモン書』について
読書課題
本課の復習のため,家庭でモルモン1:1-7,13-19を研究するよう,子供たちに提案する。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。