第40課
ヤレド人,約束の地に導かれる
目 的
生活のすべてにおいて聖霊の導きを求めるように子供たちを促す。
準 備
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エテル1:1-4,33-43;2;3;6:1-13;創世11:1-9を,祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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小さな紙に「起立して,1度回り,静かに着席しなさい」と書く。次に,以下のように,6つの言語で同じ内容のことを記した紙を準備する。
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ドイツ語:Steh auf, dreh dich um, und sitz still.
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イタリア語:Alzati, girati, siediti, e stai tranquillo.
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デンマーク語:Rejs dig op, vend dig omkring, sæt dig stille ned.
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スウェーデン語:Ställa upp, vänd dig omkring, sätt dig stilla ned.
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フランス語:Lève-toi, tourne-toi, et assieds-toi tranquillement.
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ポルトガル語:Levante-se, vire-se, e sente-se silenciosamente!
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スペイン語:Ponte de pie, date una vuelta, y siéntate en silencio.
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教材
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『モルモン書』人数分
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『聖書』
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視覚資料4-44「世界地図」,4-52「主の指を見るヤレドの兄弟」(『福音の視覚資料セット』318),4-53「ヤレド人の船」,4-9「イエス・キリスト」(『福音の視覚資料セット』240)
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
子供たちに,「起立して,1度回り,静かに着席しなさい」と外国語で書いた紙を1枚ずつ渡す。各生徒に,それぞれの紙に書かれた指示を実行するように言う。
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紙に書かれていることを実行できる人がいないのはなぜでしょうか。
創世11:1-9を基にバベルの塔の話を短くまとめて聞かせる。
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自分の身近にいる人の言葉が理解できなくなったら,どうなるでしょうか。今日はバベルの塔の時代に生きていたある家族について学ぶことを説明する。
聖 文
ヤレド人が約束の地に導かれたことについて,エテル1-3章;6:1-13に基づいて教える。適切な箇所で視覚資料を用いる(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
話し合いと応用のための質問
レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。
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ヤレド人とはどのような人々ですか(エテル1:33)。どうして主はヤレド人の言葉を混乱させられなかったのでしょうか(エテル1:34-37)。
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ヤレドの兄弟は天父に何を求めましたか(エテル1:38)。
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「デゼレト」とはどういう意味でしょうか(エテル2:3)。
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天父とイエス・キリストはヤレド人の海の旅をどのように導かれましたか(エテル2:4-6)。わたしたちは日々の生活の中で,どうしたら神の導きを受けられますか。(祈りへの答えを通して,聖霊を通して,預言者やほかの指導者を通して,聖文を通して。)
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ヤレド人はなぜえり抜きの地へ導かれたのですか(エテル1:42-43)。
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主はなぜヤレドの兄弟を懲らしめられたのですか(エテル2:14)。ヤレドの兄弟は主の懲らしめを受けた後に何をしましたか(エテル2:15)。懲らしめとは,行わなければならない正しいことを知ることができるように,間違った行いを指摘することである。
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船の完成が間近になったとき,ヤレドの兄弟は二つの問題で助けが必要になりました。それはどのようなことですか(エテル2:19)。船内の光の問題の解決について,主は導きをお与えになる前に,まずヤレドの兄弟に何をするように期待されましたか(エテル2:23,25;3:1)。ヤレドの兄弟の経験から,わたしたちは自分自身の問題の解決について何を学ぶことができますか。
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イエス・キリストへの深い信仰を持っていたヤレドの兄弟は,船内に光を得るために何をしましたか(エテル3:1,4-5)。イエス・キリストはどのようにして彼を助けられましたか(エテル3:6)。わたしたちはどのようにしてイエス・キリストヘの信仰を,形に表すことができますか。
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石に光が与えられたときに,ヤレドの兄弟は何を見ましたか(エテル3:6-8ヤレドの兄弟がイエス・キリストを見ることができたのはどうしてですか(エテル3:9-15)。ヤレドの兄弟はイエス・キリストの体についてどのようなことを知りましたか(エテル3:6,15-17)。ヤレドの兄弟が見たのはイエス・キリストの霊の体であり,それはイエスが地上に来られたときにお受けになった肉体と非常によく似ていたことを理解させる。
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ヤレド人は海を渡るときに,どのような問題にぶつかりましたか。主は彼らをどのように助けられましたか。ヤレド人は何をしましたか(エテル6:5-9)。
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ヤレド人は約束の地の海岸に上陸してすぐに,何をしましたか(エテル6:12-13)。皆さんはどのような祝福に感謝していますか。どうしたら天父が下さる数々の祝福への感謝の気持ちを表すことができますか。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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地図,方位測定用の磁石,懐中電灯などの実物か写真を見せる。それらのものがわたしたちにどう役立つか話し合わせる。次にイエス・キリストの絵を見せて,わたしたちが日々の生活の中でどのように霊的な導きを受けているか話し合う。
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信仰箇条第4節を読み,その内容について話し合う。イエス・キリストの絵を見せ,なぜイエス・キリストへの信仰が福音の第一の原則と言われるのかを質問する。悔い改めてバプテスマを受け,聖霊を授かる前に,なぜ信仰を持たなければならないのかについて話し合う。イエス・キリストへの信仰がわたしたちの行いを高めてくれることを示す実例を子供たちに挙げさせる。イエス・キリストへの信仰を深めるときに得られる偉大な力を強調する。
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地図,方位測定用の磁石,懐中電灯などの実物か写真を見せる。それらのものがわたしたちにどう役立つか話し合わせる。次にイエス・キリストの絵を見せて,わたしたちが日々の生活の中でどのように霊的な導きを受けているか話し合う。第18課参照)。ヤレド人に関する復習の質問として,以下のようなものが考えられる(このほかに質問事項を考える必要がある)。
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それぞれの船には,石が何個ずつ置かれましたか。(2個)
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ヤレド,ヤレドの兄弟,またその家族や友人が海を渡るのに,どのくらいの日数がかかりましたか。(ほぼ1年)
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邪悪な人々が建てた高い塔は何と呼ばれましたか。(バベルの塔)
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ヤレドの兄弟はなぜ16個の小さな石を準備したのですか。(旅のために明かりを確保するため。)
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イエス・キリストはそれぞれの石を,どのようにして輝かせられましたか。(御自身の指で触れることにより御自身の力をもって。)
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「神の子です」(『子供の歌集』2,『賛美歌』189番)を歌うか歌詞を読む。
まとめ
証
日々の生活の中で
読書課題
本課の復習のため,家庭でエテル3:6-16を研究するよう,子供たちに提案する。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。