第12課
バプテスマの準備
目 的
バプテスマを受けたいという望みを強め,どのような準備をすればよいかを理解させる。
準 備
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マタイ3:13-17;教義と聖約20:72-74を祈りをもって研究する。ヨハネ1:25-34;『福音の原則』第20章も参照する。
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できれば初等協会音楽指導者に依頼して,「バプテスマ」(『子供の歌集』54-55ページ)を開会または閉会行事に歌うようにする。
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絵2-19「イエスにバプテスマを施すバプテスマのヨハネ」を覆える大きさの厚紙を用意する。その厚紙をクラスの人数に合わせて切り分け,絵を覆っておく。
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厚紙で6つの大きな足跡を作る。
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課末の絵を人数分複写する。
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教師自身のバプテスマについて話せるように準備する。バプテスマの執行者,場所,どんなことを感じたかなどである。子供のときにバプテスマを受けている場合は,そのころのあなたの写真を持参する。
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教材
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聖書
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テープなどの接着剤
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絵2-19「イエスにバプテスマを施すバプテスマのヨハネ」(『福音の視覚資料セット』208),2-20「バプテスマを受ける少年」
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レッスンで用いる「楽しい活動」の準備をする。
教師へ:「楽しい活動」の5,6,7は,特に間もなくバプテスマを受ける子供を対象としたものである。
レッスン
子供に開会の祈りをさせる。
宿題を出していれば,その確認をする。
イエス・キリストもバプテスマを受けられた
注意を引くための活動
「イエスにバプテスマを施すバプテスマのヨハネ」の絵を,切り分けた厚紙で覆ったものを見せる。子供たちに,厚紙の下の絵には二人の大切な人が描かれていることを話す。だれかを考えさせるが,絵の全体が見えるようになるまで答えを言わないように言う。1枚ずつ厚紙をはがしていく。
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絵の中にいるのはだれとだれですか。
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絵の中にいるのはだれとだれですか。
聖文の物語
マタイ3:13-17にあるイエス・キリストのバプテスマの話を紹介する。イエス・キリストにバプテスマを受けたいと言われて,バプテスマのヨハネは驚いた。イエスが罪を犯したことのない人だと知っていたヨハネは,イエスにはバプテスマを受ける必要はないと思ったのである。しかしイエスはヨハネに,バプテスマを受けることは天父の戒めであり,これに従いたいと言われた。
絵の中の川を指して,イエスがヨハネからバプテスマを受けられたのはヨルダン川であることを話す。ヨハネはイエスに,水に沈めるバプテスマを行った。「水に沈める」とは全身が水に隠れることを意味する。
マタイ3:17を声に出して読み,それが天父の言葉であることを指摘する。わたしたちがバプテスマを受けるときも天父は喜ばれる。
ゲーム
「言葉遊び」をする。教師は言葉を一つ抜かして文を読み,指された子供はそこに当てはまる言葉を答える。
答えが分からないときは,正しい答えが出るまで順々に当てさせる。(答えられない子供が恥ずかしい思いをしないように気を配る。)必要ならば助けながら,全員が正しい答えを言えるようになるまで繰り返す。必要であれば,同じ問題を2度使ってもよい。
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イエス様は(バプテスマのヨハネ)からバプテスマをお受けになりました。
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イエス様は(ヨルダン川)でバプテスマをお受けになりました。
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イエス様は(天のお父様)の戒めを守るためにバプテスマをお受けになりました。
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イエス様のバプテスマは,体を完全に(水)に沈めるバプテスマでした。
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バプテスマの後で,イエスとヨハネは(天のお父様)の声を聞きました。
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わたしたちは(8歳)になったとき,イエスの模範に従ってバプテスマを受けます。
わたしたちはバプテスマを受けることによって,イエスの模範に従うことができる
子供たちに,8歳になるとバプテスマを受けることができると説明する。今は,8歳になってバプテスマを受けるときのために準備をしなければならない。
バプテスマを受けるとき,わたしたちは天父と聖約(約束)をする。主の戒めを守り,人を許し,イエス・キリストに従うことである。その見返りとして天父は,わたしたちを教会に受け入れ,わたしたちを導き助けることを約束してくださる。
教師自身のバプテスマについて話す。バプテスマの場所(フォントか川か),執行者,出席者などについて話すとよい。子供のときにバプテスマを受けたのであれば,そのころの写真を見せる。バプテスマを受けることについてどう感じたか,例えば教会の会員になりたいと思ったことや,胸がわくわくしたことなどを話す。
イエスやあなたのように,子供たちもいつかバプテスマを受ける日が来ることを話す。
物 語
バプテスマを受けようとしていたある男の子の話をする。
正幸君の家族は正幸君が7歳のときに教会に入りました。まだバプテスマを受けていないのは正幸君だけです。まだ8歳になっていないからでした。正幸君は家族と一緒にバプテスマを受けられないので,とてもがっかりしました。でも,お母さんから8歳になったら受けられるよ,と言われた正幸君は,それまでの間に準備をすることにしました。
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正幸君はどんな準備ができたでしょうか。
それから1年近くの間,正幸君は正義を選んでイエスが望んでおられることをするように心がけました。そして,ついに8歳になる時が来ました。真っ白い服を着た正幸君にお父さんがバプテスマを施してくれました。お父さんに導かれて水から上がった正幸君は,イエス様のように水に沈められるバプテスマを受けたことを心から喜びました。そしてイエス様の教会の会員になれたことを心から喜びました。
今,バプテスマのための準備ができる
足跡の活動
絵2-20「バプテスマを受ける少年」を見せる。できれば教室のドアにかける。
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この男の子はどのようにしてイエス様の模範に従っていますか。
子供たちに,今バプテスマの準備ができることを思い起こさせる。厚紙で作った足跡と課末の6つの絵を複写したものを見せる。子供たちに,絵はバプテスマに至る6つのステップを表していることを説明する。下に挙げたような質問をしながら,それぞれのステップについて説明する。全部のステップの説明を終えたら,床の上に足跡を置いて,バプテスマへのステップの絵を完成させる。
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イエス様と天のお父様のことを知り,信じる。
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なぜわたしたちはイエス様と天のお父様について知らなければならないのでしょうか。
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どこでそれを学べるでしょうか。
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天のお父様に祈る。
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お祈りはバプテスマの準備としてどう役立つでしょうか。
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ほかの人を
赦 し,愛する。-
ほかの人を赦すとどうなりますか。
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人に愛を示すにはどうしたらよいでしょうか。
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毎日正義を選ぶ。
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どうしたら正義を選べるでしょうか。
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聖文の物語を読んだり聞いたりする。
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聖文の勉強はどのように助けになりましたか。
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8歳になる。
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8歳になるまでの間に,どんな準備ができるでしょうか。
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床に全部の足跡を置いたら,子供たちに一人ずつ,足跡をたどってバプテスマの絵まで進ませる。各ステップでどのような準備をしたらよいかを説明させる。
まとめ
配付資料
6つの絵をセットにして家に持ち帰らせる。自分の絵に名前を書くよう言う。
証
バプテスマの大切さについて子供に
バプテスマへの6つのステップの絵を家族に見せ,バプテスマについて学んだことを家族に説明するように言う。絵に示されたステップに従ってバプテスマを受ける準備をするように,子供たちを励ます。
子供に閉会の祈りをさせる。
教室を出るときに,もう一度足跡の上を歩かせる。
楽しい活動
次の活動の中から自分のクラスに最も合うものを選ぶ。レッスンの一部として用いてもよいし,復習やまとめとして用いてもよい。詳しくは「教師へ」の『クラスの時間』の項を参照する。
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足跡を人数分作る。それぞれに「イエスさまにしたがいます」と書き,子供たちに色を塗らせる。
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集会所にバプテスマフォントがあれば,全員で見学に行く。
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「バプテスマの日」(『子供の歌集』147ページ)の1節と2節を歌うか歌詞を朗読する。歌詞は巻末に掲載されている。
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「バプテスマ」を歌うか歌詞を朗読する。歌詞は巻末に掲載されている。
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絵2-19「イエスにバプテスマを施すバプテスマのヨハネ」と並べて,絵2-20「バプテスマを受ける少年」を見せ,子供たちと話し合う。バプテスマを受けることについて知っていることを復習する。バプテスマは楽しみにして待つ特別な経験であることを話す。生涯で最も大切な経験の一つとして数えられるものである。次のような点について話し合う。
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バプテスマを受けると末日聖徒イエス・キリスト教会の会員となる。(小さい子が自分は教会の会員ではないのかと疑問を持つようなことがあれば,8歳未満の子供は教会員と見なされることを説明する。しかし,8歳になったら,正式な教会員となるためにはバプテスマを受けなければならない。)
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バプテスマを受けるには,少なくとも8歳になっていなければならない。
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監督または支部長からバプテスマについて面接を受ける。
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バプテスマを受けるときには白い衣を着る(絵2-20を示す)。
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バプテスマは体全体を完全に水の中に沈める浸礼によって行われる。(水の中に沈められる時間はほんの1,2秒であって,水はそんなに深くないし,バプテスマを施す人がしっかりと支えていてくれることを,子供たちによく理解させる。)
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バプテスマを施す人は祭司,またはメルキゼデク神権を持った人でなければならない。
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わたしたちはイエスと同じ方法でバプテスマを受ける。イエスは模範を示してくださった。
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初等協会会長の承認を得て神権者に来てもらい,バプテスマを受けるときのことを説明してもらう。バプテスマを受ける人と執行者がどのように立って,手をどのように握るかを教えてもらう。執行者は受ける人を静かに水の中に入れ,すぐに起こしてくれること,水は深くなく,執行者がしっかり支えてくれることを子供たちに理解させる。
監督や支部長の承認があれば,教室で神権者にバプテスマのやり方を実演してもらうこともできる。(神権者はバプテスマの祈りの言葉を言ってはならない。)
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バプテスマの祈りは,一語一旬正確に唱えなければならない数少ない祈りの一つであることを説明する。イエス・キリストは聖典の中でこの祈りを啓示された。教義と聖約20:7の祈りの言葉を声に出して読む。