第37課
安息日を聖く保つ
目 的
安息日を
準 備
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出エジプト20:8-11;マタイ12:10-13を祈りをもって研究する。『福音の原則』第24章も参照する。
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本課末に掲載されているカレンダーをコピーするか,手描きの写しを作る。安息日の箇所を赤色で塗る。現在の月に応じた日数にする。
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次の言葉を書いたワードストリップを用意する。
安そく日をおぼえて,これをせいとせよ
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「わたしの安そく日ブック」(本課末に掲載)のコピーか手描きの写しを子供の人数分作成する。年少の子供には,点線に沿って切り離して渡す。年長の生徒には,はさみを幾つか用意して渡し,自分で切らせる。
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「土曜日」(『子供の歌集』105ページ)を歌うか歌詞を朗読できるように準備する。
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教材
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聖書
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クレヨン
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「わたしの安そく日ブック」をとじるのに使うホチキスかその代わりになるもの。
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絵2-58「片手の不自由な人を
癒 されるイエス」
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レッスンで用いる「楽しい活動」の準備をする。
レッスン
子供に開会の祈りをさせる。
宿題を出していれば,その確認をする。
安息日は特別な日
注意を引くための活動
子供にカレンダーを見せ,今月のすべての日が含まれていることを説明する。カレンダーは何のために使うかについて簡単に話し合う。
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このカレンダーが,ほかのカレンダーと比べて変わっているのはどこですか。
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赤く塗られているのは何の日ですか。
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その日はなぜ特別な日なのですか。(安息日だから。)
教師の提示
天父とイエスについて学び考えるための日,また人々に善いことをするための日として世の初めから毎週1日が定められていることを教える。この日は安息日と呼ばれている。
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1週間のうちのどの日が安息日ですか。
聖 文
出エジプト20:8のワードストリップを読み,皆のよく見える場所に置く。全員に声を合わせて朗読させる。これが戒めであることを強調する。
安息日を聖くするとは,教会へ行く,聖文を読む,
安息日を聖くする
話し合い
安息日にふさわしい活動について話し合う。安息日を聖くするために,これまでどのようなことをしてきたか質問する。安息日を聖くするためにできることの中には,教会へ行くこと,祈り,霊的な歌を歌うこと,教会の集会でイエス・キリストの教えについて話すこと,聖餐を受けることなどが含まれることを理解させる。
以下のことを説明する。できれば,日曜日には働くべきではない。また,天父とイエス・キリストについて考えるのを妨げるようなこともすべきではない。
活 動
子供たちの日常的な行動として考えられるものを挙げる。それが安息日になすべきことであれば笑顔を作り,安息日にすべきでないことであれば眉をひそめさせる。以下の例を活用するか,クラスの子供の実状に合わせたものを考える。
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教会へ行く
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家の掃除をする
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親戚を訪ねる
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買物に行く
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映画を見に行く
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聖文や良書を読む
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祈る
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スポーツの試合を見たり,それに参加する
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手紙を書く
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散歩する
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聖句を基にしたゲームをする
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病気の人の見舞いに行く
イエス・キリストは安息日を聖くされた
何が安息日の行動としてふさわしいか,ふさわしくないかを判断するのは決して易しいことではない,と話す。何をなすべきか判断するための最も良い方法は,イエス・キリストの模範に従うことである。
聖文の物語
絵2-58「片手の不自由な人を癒されるイエス」を見せ,マタイ12:10-13の話をする。
パリサイ人たちがイエス・キリストとそのなされたことを嫌っていたことを説明する。彼らは律法に反したことを言わせて,イエスをわなにかけようとしていた。そして,安息日に病気の人を癒すのは悪いことかどうかと聞いた。彼らはイエスが「それは悪いことだ」と答えるのを望んでいた。
イエスはパリサイ人たちに,もし自分の飼っている羊が安息日に穴に落ちたらその羊を助けるであろうと言った。人間は羊よりも大切なものだから,人を助けるのは,安息日に行うのに良い行いである。マタイ12:12の後の部分(「だから」以降の箇所)を読んで聞かせる。
人に親切にしたり,助けを与えたりなど,イエス・キリストがなされるようなことであれば,安息日にふさわしい行動であることを強調する。
安息日を聖くするには準備が必要である
話し合い
安息日を聖くするには,安息日になる前にその備えとしてなすべきことがある,と指摘する。
安息日に備えるために,皆さんと皆さんの家族は何をする必要がありますか。(教会に着て行く服の洗濯やアイロンがけ,家の掃除,安息日に食べる食事の準備,聖文や教会で使うものをそろえておくこと,などの答えが考えられる。)
このようなことは,いつしておくべきですか。
歌
「土曜日」を歌うか歌詞を朗読する。この曲の振り付けを実際にできるように助ける。(日曜以外の曜日が安息日になっている地域では,「どよう日」「にちよう日」「げつよう日」の言葉を適切な日に変更すること。)
どようびは にちようの
じゅんびするひです
いえのそうじ かいもの
すませておきましょう
ふくとくつきれいに
しごともすませましょう
つめとかみをきれいに
あんそくびにそなえ
次の週は安息日を聖くするために,よく備えをするように励ます。
まとめ
活 動
本課末にある安息日の活動の絵をコピーして子供たちに渡す。「わたしの安そく日ブック」というタイトルを子供と一緒に読む。教師が各絵を事前に切らない場合は,子供たちに切らせる。
安息日の活動としてふさわしいものを表している以下の文を読み,それぞれの文に合った絵を選ばせる。
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日曜日には,天父とイエス・キリストを礼拝し,御二万について学ぶために教会へ行きます。
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日曜日は,家族と一緒に福音を学ぶのにとても良い日です。わたしたちは聖文やその他の良い本を読みます。
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日曜日は祈りの日です。教会で,また家族とともに,そして自分独りでも祈ります。
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日曜日には,賛美歌を歌ったり,良い音楽を聞いたりします。
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日曜日には,日記を書き,親戚や友達や宣教師に送る手紙や絵を書きます。
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日曜日は,親戚や病気の人,寂しい生活をしている人などを訪ねるのによい日です。
子供たちに絵に色を塗るようにクレヨンを渡す。何も描いていない部分に,安息日を聖く保つためにすることを絵に描かせる。
子供たちに,切り離した絵をホチキスで閉じさせる。
証
安息日を聖くすることの大切さについて
子供に閉会の祈りをさせる。クラスの生徒たちが安息日を聖くできるように,天父に導きを求めさせる。
楽しい活動
次の活動の中から自分のクラスに最も合うものを選ぶ。レッスンの一部として用いてもよいし,復習やまとめとして用いてもよい。詳しくは「教師へ」の『クラスの時間』の項を参照する。
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「教会に行くのは」(『子供の歌集』142ページ)の1節を歌うか歌詞を朗読する。子供たちに,立って以下の動作をしながら歌わせる。
きょうかいにいくのはたのしいな(両手を胸に当て,笑顔を作る)
しずかなおんがく(耳のうしろに手を当てる)
そっとせきについて(つま先で立って,唇に指を当てる)
せんせいやともだちとあいさつする(隣の人と静かに握手する)
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黒板に,両目,両耳,口,両手の絵を描く。安息日を聖く過ごすために,肉体のこれらの部分にどのような働きができるかを質問する。
例
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目--聖文を読む。教会の集会で,話す人や教師を見る。
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耳--心を高める音楽や話を聞く。初等協会のレッスンを聞く。
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口--賛美歌や初等協会の歌を歌う。家族や友達に優しい言葉をかける。
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手--遠くに離れている家族や親戚のために絵を描く,日記を書く。
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出エジプト20:8の「安息日を覚えて,これを聖とせよ」という言葉を覚えさせる。