初等協会テキストと分かち合いの時間
第4課 わたしはイエス・キリストに従った


第4課

わたしはイエス・キリストに従った

目 的

前世でわたしたちが天父とイエス・キリストとともに生活していたこと,そして御二方に従ったことを理解させる。

準 備

  1. ヨブ38:7モーセ4:1-4アブラハム3:24-28信仰箇条1:1を祈りをもって研究する。『福音の原則』第3章も参照する。

  2. 「神の子です」(『子供の歌集』2-3ページ,『賛美歌』189番)をハミングするか歌う準備をする。歌詞は巻末に掲載されている。

  3. 教材

    1. 聖書と高価な真珠(末日聖典合本)

    2. CTRチャート(第1課参照)

    3. 絵2-3「イエス・キリスト」(『福音の視覚資料セット』〔34735 300〕240),2-4「前世の生活」

  4. レッスンで用いる「楽しい活動」の準備をする。

レッスン

子供に開会の祈りをさせる。

宿題を出していれば,その確認をする。

わたしは神の子

注意を引くための活動

子供たちにある曲をハミングで歌うことを話す。よく聞いて,歌い終わったら曲名を当てさせる。「神の子です」をハミングする。

  • わたしは何の歌を歌ったでしょう。

  • この歌は皆さんがだれだと言っていますか。

子供に1節を歌わせる。

復習のための話し合い

前課でこの世に来る前に住んでいた場所について話し合った。子供たちにそのことを思い起こさせる。

  • 地球に来る前に,わたしたちはどこにいましたか。

  • 天ではだれと生活していましたか。

  • なぜわたしたちは兄弟姉妹なのですか。(天父の子供だから。)

わたしたちは天で重要な選択をした

教師の提示

わたしたちが生まれる前,天父と一緒に生活していたときに起こったすばらしい出来事について,これから学ぶことを告げる。

絵2-4「前世の生活」を見せる。これが一人の画家が想像した前世であることを説明する。前世において,わたしたちは歩き回ったり,天父と話したりしていた霊であった。天父と一緒に生活するとはどんなことか考えてみるように言う。天父に会い,一緒にいることができることがどんなにすばらしいことかを理解させる。

わたしたちが前世にいたとき,天父は大きな会議を開かれた。この会議には天父の子供がすべて出席した。天父はわたしたち全員に話をしたいと言われた。

天父はわたしたちに,体を得て正義を選ぶことを学ぶために,わたしたちが天父のもとを離れて生活しなければならないと言われた。そして,そのための場所を備えると天父は言われた。

  • 天父が用意された場所はどこですか。(地球)

天父はまた,地球に行くとわたしたちは天父と一緒に生活していたことを忘れてしまうと説明された。そして,地球での生活を終えて天父のもとに戻るには,だれかほかの人の助けがいると言われた。天父はその助け手を送ると約束してくださった。

話し合い

  • わたしたちが天に戻って天のお父様とまた生活できるように助けてくれる人を,天のお父様は送ってくださいました。天のお父様がこれほどわたしたちのことを愛してくださることを知って,どう感じますか。

天父がわたしたちを助ける人を送ると約束されたとき,わたしたちは大きな声を出して喜びました(ヨブ38:7参照)。

絵2-3「イエス・キリスト」を見せる。

  • これはどなたですか。

イエスはわたしたちと一緒に天に住んでおられたこと,またわたしたちの長兄,すなわち神の霊の子の中で最初に生まれた御方であることを説明する。

信仰箇条

わたしたちの教会には,信仰箇条といって,わたしたちの信条を表した言葉があることを説明する。「わたしたちは,永遠の父なる神と,その御子イエス・キリスト……とを信じる」(信仰箇条1:1)の部分を子供たちに覚えさせる。

永遠の父なる神とは天父のことであると説明する。

聖文の物語と話し合い

天父はわたしたちを教えるためにだれを送ろうかと言われた。高価な真珠のアブラハム3:27を用いて,イエスの答えを声に出して読む。「わたしがここにいます。わたしをお遣わしください。」(アブラハム3:27)イエスは,わたしたちを助けるために天父の望まれることは何でもすると言われた。モーセ4:2の終わりの部分を読む。イエスは,すべての栄光は天父のものであると言われた。「栄光」の意味を説明する。

  • イエス様が天のお父様を愛しておられたことがどうして分かりますか。(天のお父様が望むことをすべてしたいと言われた。)

  • イエス様は天のお父様のほかにだれを愛しておられますか。(わたしたち)

イエスが進んでしようとされたことを子供たちと復習しながら,イエスがわたしたちと天父を愛しておられることを強調する。

イエスが進んでしようとされたこと:

  • わたしたちを助けるために地上に来る。

  • 天父についてあかしをする。

  • 幸せになるために正しい生き方を教える。

  • もう一度天父と一緒に生活するためにはどうしたらよいかをわたしたちに教える。

  • わたしたちのために死ぬ。

もう一人の霊の子ルシフェルも地球に送られることを希望した。ルシフェルは,天父の望まれることをわたしたちに強制的にさせようとした。正しいことを無理やりにさせようとしたのである。そして天父に,その名誉と栄光を自分が得たいと望んだ。

天父は,イエスとルシフェルのどちらかを選ばなければならなかった。

「わたしは最初の者を遣わそう」という天父の決定をアブラハム3:27から読む。

  • 天のお父様はだれを助け手としてお選びになりましたか。

ルシフェルは自分が選ばれなかったので,とても怒った。そして天父の計画を受け入れなかった。ルシフェルは天に大きな争いを起こした。それは鉄砲や爆弾を使うような戦いではなかったが,自分に味方をさせようとする論争であった。わたしたちの霊の兄弟姉妹の中にはルシフェルに従った者もいた。ルシフェルが自分の計画は良いものだと説得したために,イエスの代わりにルシフェルに従う方を選んでしまったのである。

ルシフェルはサタンとも悪魔とも呼ばれていることを説明する。

話し合い

  • あなたはイエス様とサタンのどちらに従う方を選んだのでしょうか。

自分はイエスに従う方を選んだと思う子供は立つように言う。地上に住んでいる人はすべてイエスに従う方を選んだことを説明する。

イエスに従ったことは地上にいることで分かることを説明する。サタンに従った霊たちは地上に生まれて肉体を得ることを許されなかった。

教師自身もイエスに従う方を選んでほんとうに良かったこと,また子供たちがサタンでなくイエスに従う方を選んだことを誇りに思っていると告げる。正義を選んだ子供たちを褒める。

わたしたちはこれからもイエスに従う

教師の提示

わたしたちはイエスに従うように強制されたのではないことを説明する。自分でそれを選んだことを理解させる。サタンに従うこともできたが,正しい道を選んだのである。

この地上での生活も同じである。サタンは今でもわたしたちを味方にしようとしている。天父はわたしたちがイエスに従うように望んでおられる。それが幸福への道であり,天父やイエスともう一度生活できる方法だからである。けれどもわたしたちはイエスに従うように強制されているわけではない。イエスの言われる善いことを行うか,それともサタンの言う悪いことを行うかは,自分で決めるのである。

CTRチャート

CTRチャートを見せる。イエスの絵を指して,どなたの絵かを子供たちに言わせる。言葉を一つ一つ指しながら,全体を読む。それから子供たちと一緒に繰り返す。「わたしは正義を選びます。」

話し合い

次のような場合イエスに従うにはどうするかを子供たちに考えさせる(教師が考えた事例でもよい)。

  • もし皆さんがイエス様に従おうとするならば,間違えてだれかを傷つけた場合,どうしますか。

  • もしイエス様に従おうとするならば,皆さんはクラスでどのような態度をとりますか。(静かに座って,先生の話をよく聞く,ほかの子供のじゃまをしない。子供たちに実際にやらせてみる。)

  • もしイエス様に従おうとするならば,人からプレゼントをもらったり,親切にしてもらったときはどうしますか。何と言いますか。

  • もしイエス様に従おうとするならば,皆さんに意地悪をする人にどんな態度をとりますか。

CTRチャートに注意を向けさせ,チャートの言葉を子供たちに繰り返させる。

まとめ

地上に来る前に,わたしたちは皆,重大な選択をしたことを証する。わたしたちはイエスに従うことを選んだので,イエスの教えを守ればもう一度イエスと天父とともに生活することができる。

これから毎週このクラスで,イエスがわたしたちにしてほしいと望んでおられることを学んでいくこと説明する。

イエスを救い主として地上に送ってくださったことを,毎日の祈りの中で天父に感謝するように言う。正しい選択をしていつか天父やイエスと一緒に生活できるように,祈りの中で天父にお願いすることを提案する。

子供に閉会の祈りをさせる。

楽しい活動

次の活動の中から自分のクラスに最も合うものを選ぶ。レッスンの一部として用いてもよいし,復習やまとめとして用いてもよい。詳しくは「教師へ」の『クラスの時間』の項を参照する。

  1. 子供たちにCTRの指輪を見るように言う。指輪がなければ,指に糸を結んで指輪の代わりにする。指輪はイエスに従うことによりいつも正しい選択をすることを思い起こさせるものであることを説明する。

  2. 前世での生活がどのようなものかを子供たちに描かせる。

  3. 「主はみ子をつかわし」『子供の歌集』20-21ページ)または「主の計画にしたがう」を歌うか歌詞を朗読する。「しゅはみ子をつかわし」の歌詞は巻末に掲載されている。

    「主の計画にしたがう」

    このいのちは たまもの しゅのけいかくの しゅくふく

    ひとは だれでも よろこんで このよにくるみちえらぶ

    しゅのみちを すすもう あい みことば むねに

    いのりと ほうし しあわせ えるため

    このよでも そして てんごくでも